~うちの子三連ピックアップガチャ~
SR[砂時計]雨辻湊
日常
@lianmiso
カップラーメンにお湯を入れた。砂時計を逆さまにする。3分。
湊は席に着くと、落ちる砂を見つめていた。
「そんな古臭いですねぇ。不確実ですよ。」
霧凍が通りすがりに言っていくが、それでも湊は砂が落ちるのを見るのが好きだった。下に溜まる砂は海の底か。硝子の色も相まって、手のひらに収まる海って感じで、時間を計らなくとも眺めるのが好きだった。さらさらと落ちる砂の音を聴くのも心地良い。戻ってきた霧凍が湊の前に座り、つまらなそうに肘を付く。
「砂時計ひとつでそんなに嬉しそうな顔をしておめでたい人。君が砂時計持つと途端意味深になりますねぇ。」
「え?」
「砂時計は人生の象徴として書かれていることが多いんです。」
へぇ、と砂時計を翳す。海には行かずに、人と一緒に歩くことを選んだ自分にとっては、尚更砂時計が愛しくなった。
「ありがとうございます。大切にします。」
「な、なんでそこでお礼を言うんですか?」
「時間は、大切ですね。」
「そうですけども。あーあ、ずれた人と話すと時間がもったいないですねぇ。ほら、砂時計、完全に砂落ちてるじゃないですかぁ。」
「あ。」
カップラーメンはすでに伸び切っていた。