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全体公開 創作話 606文字
2023-02-13 11:55:36

~うちの子三連ピックアップガチャ~ R[秋]真布津柳より

Posted by @lianmiso

 地面に落ちた葉を柳は葉を拾い上げた。
 光に翳すと、葉脈が血管のように見える。
 秋。もうそんな時期か。
 烏島では不思議なことに毎年必ず10月25日になると、一気に山が朱に染まる。
 神秘的に見るか不気味に思うかは外部の人間で地元の人間になると、言われてみればくらいしか思わないだろう。最初の記録は平安時代からだった。その謎は今でも明かされてはいない。真布津以外には。
 真布津家にとって秋という季節は特別。
 当主の秋成は代々継がれており、当主以外も皆秋にちなんだ名前が多い。その中で法則から外れた自分の名前は義父から提案されて自ら望んだものである。
 落葉、色が変わる条件が厳しい不変の緑。
 風習やこの名前に縛られず自由に生きるんだ。と義父は悪意もなにもなく笑った。
 路地裏で生きるので精一杯だった自分に期待を寄せる義父の能天気さに苛立つが、真布津に朝は来ないという嘲笑、侮蔑を込めた【明けぬ夜の長秋】よりよっぽど良い。
 それに自分に朝をくれた人物に名付けられた方が筋が通っていた。
 俺がどう思われようと、恩ある真布津に悪意を向けることは許さない。
 今に見てろ。まずはお前らが潰した豊穣祭を復活してーーー
 手の内でぐしゃりと赤い葉を握りつぶしていた。
 こんなことだから向いちゃいねーのよ。
 自嘲し、手を振り、葉の破片を散らした。

~うちの子三連ピックアップガチャ~ R[秋]真布津柳より


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