こさかな
@pandanokurage
〇:ごちそうさま
いつもより豪華な夕食を食べ終え、自室に戻る
今日は大晦日だが、今年は受験生のためテレビを見ずに勉強していた
しばらくして、時計を見ると時刻は11:50分だった
〇:そろそろ年越しかぁ((ボソッ
そうぼやいていると
コンコン
〇:はーい
?:お兄ちゃ〜ん
〇:ひなの、どうしたの?
妹のひなのが部屋にやってきた
ちなみにひなのは今年中3なので、高校受験を控えている
ひ:この問題教えて〜
〇:ここは、、、
丁寧に説明をしてあげると
ひ:わかった!ありがとう〜
〇:うん
部屋を出ていこうとしたひなのが、思い出したように
ひ:そういえば、お兄ちゃん明日初詣行く?
〇:行くけど、菜緒と行くかなー
ひ:そっかー
少し寂しそうに部屋を出ていった
〇:(どうしたんだ?)
不思議に思い、ドアの扉を眺めていると
ピロン
スマホが鳴った
菜L:あけましておめでとう!
彼女から新年の挨拶のLINEが来ていたが
時刻を見るとまだ11:59分だった
〇:フフッ
菜緒のかわいらしいミスに笑ってしまう
返信しようと文字を打ち込んでいると彼女から電話がかかってきた
〇:もしもし
菜:あっ、あけましておめでとう!
〇:さっきの、早かったよね?笑
菜:あれは、、、ぴったりに送ろうと思って準備しとったら、間違って送ってしまったんや//
少し恥ずかしそうに彼女が言う
〇:嬉しいよ、ありがとう
菜:そっそんなことより!明日の約束覚えとるん?
〇:初詣でしょ?
菜:そう!迎えに来てくれへん?
〇:もちろん、最初からその予定だった
菜:ありがとう!じゃあ、また明日!
〇:うん、また明日
電話を切ると
部屋の扉のすきまから、ひなのがこちらを覗いていた
〇:ひなの?
呼びかけると、無言のまま僕の元に来て
ひ:ギュッ
何故かハグされた
〇:え?
ひ:今年の初めてのハグは私だからね//
そう言って、顔を赤くして自分の部屋に戻って行った
〇:なんだったんだ?
あまり気にせずにその日は眠りについた
翌朝、菜緒の家に迎えに行く
菜:〇〇、おはよ!
〇:おはよう
菜:今日は寒いなぁブルッ
彼女は身体を震わせる
〇:寒いから早く行くよー
菜:なぁ、手!
〇:あぁ、そういうことね
僕より一回り小さい手を握り、ポケットに突っ込む
菜:あったかぁい
幸せそうな顔の彼女と神社に向かう
神社には既に行列ができていた
列に並ぼうと、最後尾へ向かっていると
美:あっ!菜緒!!
遠くから美穂が、こちらにやってきた
菜緒は素早くポケットから手をぬこうとしたが、
僕はその手を強く握り離さなかった
菜:ちょ、〇〇((ボソッ
〇:なに?
美:菜緒、あけおめ!、、あ!〇〇くんも、あけましておめでとう!
〇:あけましておめでとう、今年もよろしくね
菜:あっあけましておめでとう///
彼女は照れながら挨拶する
美:菜緒、もっと堂々としなよー笑
菜:だって恥ずかしいやん//
〇:2人の時はそんな事言わないのにね笑
菜:うっ、うるさい!!
繋いでいない方の手で腕を叩いてくる
美:じゃあ、私もう行くから、お幸せに!
〇:ありがとう
菜:またね!
美穂と別れ、列に並んでいると
菜:〇〇、寒いんやけど
彼女が顔を白くして訴えてくる
〇:じゃあ、ここ立って
菜緒を目の前に立たせ、後ろからハグした
〇:こっちの方が暖かいでしょ?
菜:まぁ、悪くないなぁ//
赤面し、俯く彼女
そこに
ひ:お兄ちゃーん
〇:あ、ひなの
菜:、、、あの時の!
ひなのは菜緒を見るなり
ひ:お兄ちゃんの彼女さん、かわいいね!
〇:でしょ、自慢の彼女
そう言ってより強く抱きしめる
菜:っ///
菜緒は何も言うことができなかった
ひ:でも、
ひなのはニヤリと笑うと
ひ:今年最初のハグは私だよね!
菜:はっ!?
そう言われ驚く菜緒をよそに、ひなのは去っていった
菜:〇〇、さっきの嘘やんな?
〇:、、、いや、嘘ではないね
菜:どういうことやぁ!!!
静かな神社に菜緒の声が響き渡ったのだった
to be continued