こさかな
@pandanokurage
〇:ただいまー
ドタドタ、バンッ
菜:〇〇!お化けっ!!
朝から晩までの長いバイトを終え、家に帰宅すると
菜緒が飛びついてきた
〇:何言ってんのさ
菜:ほんとやって!!
少し涙目の彼女
〇:とりあえず、リビング行こ?
菜:あかん!
〇:じゃあ、ほんとにいるか確認してくる
菜:え!一人にせんといて!!
〇:、、困ったなぁ
今は疲れているので、一旦座りたい
〇:一回行ってみよ?
菜:、、、うちは目瞑るから連れてって
菜緒に後ろから抱きつかれ、そのまま前進する
ガチャ
いざリビングに入ってみたのだが
〇:別に普通じゃない?
菜:絶対おるもん!!
〇:とりあえず座らせて
菜緒をソファに誘導し、その隣に座る
〇:何があったの?
菜:、、、お化けに肩叩かれた
遡ること数時間前ーー
菜:暇やなぁ
スマホをいじりながら、ソファでゴロゴロしていた菜緒
菜:、、〇〇の似顔絵でも描いたろ
頭の中は常に〇〇でいっぱい
何をしていても〇〇のことを考えてしまう
菜:喜ぶやろなぁ♪
実際に描きながらも、菜緒の頭の中では
菜:見て!〇〇の似顔絵描いたんよ!!
〇:え!!めっちゃ似てる!
菜:やろ〜♪
〇:嬉しい!ありがとね!チュッ
菜:えへへへ//
こんな感じで、見せた時の妄想をしている
菜:フフッ
ずっとニヤニヤしながら似顔絵を描き進めていると
トントン
不意に肩を叩かれた
菜:なぁに?
この時、菜緒の頭の中は〇〇に褒められる事でいっぱいだ
それ故に〇〇がバイトに行っていることを忘れていた
振り返るがもちろんそこには誰もいない
菜:、、あれっ?
冷静になって考えると
菜:気のせいかぁ
〇〇がいないのに肩を叩かれるはずがない
そう結論を出し、再び〇〇に褒められる世界に入ろうとすると
トントン
菜:、、、
また、肩を叩かれる感覚があった
菜:嘘やろ、、
明らかに気のせいではないのがわかってしまった
菜:トコトコ、バサッ
落ち着いて寝室に行き、布団の中に隠れる
菜:〇〇ぅ、、助けてぇグスッ
今すぐ助けを呼びたいが、スマホをテーブルに置いてきてしまった
そんなことを後悔しながら、枕を濡らす菜緒だった
時は現在に戻るーー
〇:てことは、ちょうどここで肩叩かれたのか
菜:もう引っ越そうや
〇:さすがにそれはなぁ、、、
割と本気で言ってくる
菜:せっせめて!塩ー!!
キッチンから塩を持ってくる
〇:家の中で撒かないでよ
菜:次やられたらかける
塩を手に持ち、ソファで震える菜緒
〇:まあ、塩持っとけば大丈夫だよ
菜:適当に言わんといてや
〇:ご飯たーべよ
帰りに買ってきたコンビニのお弁当を出す
菜:うちの分は?
〇:まだ食べてないの?
菜:ずっと布団の中におったって言ったやん!!
〇:、、、一緒に食べよ
一つのお弁当を二人で分けることに
菜:たまごやき
〇:はい、あーん
菜:モグモグ、、からあげ
〇:あーん
菜:モグモグ、、ご飯も
〇:はいはい
菜:モグモグ
〇:おいしい?
菜:うーん、なんか味薄ない?
〇:そう?
菜:あっ、いいの持っとったわ
菜緒はご飯に塩をふりかける
〇:そのために持ってたのか
菜:ちゃうわ!!
お弁当を食べている間に菜緒は少しずつ笑顔になっていた
菜:今日は早めに寝よ!
〇:ちょうど疲れてるしすぐ寝れそう
菜:すぐ寝たい!!
〇:じゃ、着替えてくるね
菜:はぁい
一人寝室に行き、部屋着に着替えてると
菜:きゃーーー!!!
突然、菜緒の叫び声が聞こえた
〇:なに!?
急いでリビングに戻ると
菜:来ないでーー!!
菜緒が必死に塩を撒いていた
〇:ちょっと!落ち着いて!
菜:またお化け来た!!
〇:一回落ち着こ!ギュッ
菜緒を抱きしめ、落ち着かせる
菜:うぅグスッ
〇:もういないから、大丈夫
菜:、、また来るもんグスッ
〇:じゃあ、もう寝よっか
菜:うん、、
すぐに寝室に向かいたいのだが
〇:塩片付けるから先に行ってて?
菜緒が撒き散らした塩の処理をしなければならない
菜:一人は嫌や!!
〇:それなら後ろにくっついてていいよ
菜:うんギュッ
菜緒に背後から抱きつかれながら掃除をする
〇:とりあえずこんなもんか
明日の朝、しっかり掃除するとしてある程度綺麗にした
〇:よし、寝よう
菜:はぁぁ
菜緒がため息を吐いたその時
トントン
肩を叩かれた
〇:なに?
菜:ん?
〇:肩叩いたでしょ?
菜:叩いてへんよ!うち今抱きついてるやん!
自分のお腹に巻き付く菜緒の手が目に入る
〇:、、、まじか
菜:もう寝る!!
二人で走ってベッドに入り、布団にくるまる
菜:、、怖いよぉ
〇:、、、引っ越しかぁ
二人で抱き合いながら、恐怖に怯える
〇:今日は寝れないかも
菜:うちも、寝れん
菜緒の身体が震えているのがわかる
震えが止まるようにしばらく強く抱きしめていると
菜:スー、スー
菜緒はすぐに寝た
〇:寝れてるじゃんフフッ
彼女の愛くるしい寝顔を見て眠りについた〇〇だった
to be continued