こさかな
@pandanokurage
〇:はぁ、また落ちたか
村上〇〇、18歳
これで14社目も不採用
もれなく就活に苦戦しています
色々あって心理カウンセラーを目指し
苦労して資格を取ったものの
それを活かせる就職先が見つからず
今や、どこでもいいから就職するために
面接を受け続ける日々を送っている
〇:やっぱ、大学行くべきだったかな
プルルルルル
また電話だ
〇:はい、村上です
?:先日面接を受けていただきました、Seed&Flower合同会社のものですが
〇:?、、はい
この間でわかるだろう
たくさんの面接を受けすぎて
なんの企業なのかもわからない
会社:この度、村上さんを採用させていただくことになりました
〇:、、、採用?
会社:はい、なので明日の12時頃本社に来ていただいて手続きをお願いします。
〇:わかりました
会社:それでは、失礼致します。
1分もしない電話
それで僕の就職先が決まった
嬉しい気持ちが半分、不安な気持ちが半分
採用されたことは飛び上がるほど嬉しいのだが
なんの会社が全くわからない
すぐさまGoogleで
〇:シード&フラワー合同会社、、、
〇:芸能プロダクション?
なんか思ってたのと違う
〇:今野義雄?
代表者はもちろん全く知らない
〇:まぁ、なんとかなるか
不安は残っているが
何よりも就職先が決まったということで
この日は、これから受ける予定だった面接を断る電話をして終わった
翌日
いつも通りスーツを着て
Seed&Flowerの本社へ
?:村上〇〇さんですか?
〇:はい、、
?:私、社員の白崎と申します
〇:村上です、よろしくお願いいたします
第一印象は大切
多くの面接経験から学んだ僕は
深くお辞儀をする
白:早速ですが、会議室へご案内しますね
そのまま白崎さんの後に続き会議室へ
白:今野さん、お連れしました
〇:(ん?今野さん?)
今:おっ、君が村上くんだね
〇:はい、村上〇〇です。よろしくお願いいたします
今:そんな固くならなくていいよ、とりあえず座って
〇:失礼します
今野さんに促され、向かいの椅子に座る
今:この会社の代表の今野です、よろしくね
〇:よろしくお願いいたします
やはり、この人が今野義雄さんだ
昨日調べといてよかったぁ
今:うちがどんな会社かは知っているよね?
〇:、、、はい
こんなの知りませんなんて言えない
てか、言わせる気なかったよね?
今:それで、〇〇くんには、、、
なんか急に名前呼びなんだが
今:日向坂のマネージャーをやってもらいたい
〇:日向坂、、
聞いたことはあるが、正直何も知らない
今:彼女達は、今勢いに乗っててね
彼女達?女の子がいるのか?
今:どんどん仕事も増えて、人気も出てきてるんだけど
人気があるのに僕知らないのか
今:その分、彼女達の負担も大きくなっていると思うんだ
〇:、、はい
今:そこで〇〇くんはマネージャー兼心理カウンセラーをやって欲しい
なるほど、これなら心理カウンセラーも役に立つということか
僕が採用された理由がわかった気がする
今:どう?やってくれる?
〇:もちろん、精一杯頑張ります!
今:よかったよ、〇〇くんを選んで。なあ、白崎?
白:そうですね、約200人の中から選ばれてますからね
え、さらっとプレッシャーかけてきてない?
今:期待してるよ
〇:、、はい
今:メンバーは今日ここにいるの?
白:はい、一応集めておきました
今:ちょうどいい、このまま挨拶行っちゃおうか!
〇:、、わかりました
すました顔して返事したが
内心は
〇:(メンバー1人も知らない!てか、何人くらいいるんだ!?)
めちゃめちゃ焦っていた
白:では、案内します
〇:はい
白崎さんとメンバーの元へ向かう途中
白:あのさ
〇:はい!?
先程まで敬語だった白崎さんが突然タメ語に
立ち止まりこちらに振り向く白崎さん
〇:なっ、なんですか?
いきなり殴られたりするのか、と物騒なことが頭をよぎったが
白:敬語じゃ堅苦しいからタメでいい?笑
まるで別人のように笑顔でそう言った
〇:もちろん、、
白:じゃ、行こっかー!
こういう人のほうがやりやすいかな
一安心していよいよメンバーのいる部屋に
〇:ふぅー
白:緊張してる?
〇:はい
白:大丈夫だよ、みんな優しいから!
そう言って部屋のドアを開けた
〇:ちょ、いきなり!
白:はい、ドーン!
白崎さんに背中を押され部屋に入る
そこには、想像よりも多い人数の女の子たちが
白:みんなー、ちゅうもーく!
ザワザワ
みんなの視線が集まるのを感じる
しかも、怪しい人を見るような目だ
白:今日から日向坂のマネージャー兼心理カウンセラーの〇〇くんでーす!
〇:あっ、よろしくお願いします
ほとんど白崎さんが紹介してくれた
今野さんの時と同様に深く頭を下げると
パチパチパチ!!
たくさんのメンバーが歓迎の拍手をしてくれた
白:ね?みんな優しいでしょ?
〇:、、はいっ!
若干感動しながらメンバーを見渡すと
ただ1人、目を見開いてこちらを見ている人がいた
?:〇〇!?
〇:、、菜緒!?
to be continued