こさかな
@pandanokurage
〇:んー
目を覚ましスマホを見ると
10:00
今日は休日
就職する前はこれくらいの時間に起きていたものだ
〇:よし、起きよー
就職が決まり、事務所の近くに住むことになった僕
引っ越して初めての休日なので
荷解きをしなければならない
適当に朝食を済ませ、すぐに作業に取り掛かる
10分ほど経ったくらいだろうか
ピンポーン
インターホンが鳴った
〇:はーい
普段ネットで買い物をすることが多いので
なにか荷物が届いたかと思い
玄関に向かうと
菜:おはよ!
〇:、、、おはよう
菜:遊びに来たでっ!
そこには、同じく今日が休日の幼馴染兼アイドルグループのセンターがいた
〇:え、なんで家知ってんの?
菜:白崎さんが教えてくれた!
うちの企業は、個人情報ダダ漏れか?
〇:まだ、荷解き終わってないからまた今度、、、
菜:うちも手伝うよ!
〇:いや、大丈夫だから
菜:なんで!?もしかしてなんか見られたらあかんもんでもあるん?
〇:ないけど
菜:じゃあ、ええやん!
こうしてズカズカと部屋に入って行く
菜:うわぁ、ダンボールいっぱいやな
〇:これ今日中にやりたいんだよね
菜:任せとき!
気合いは十分の菜緒
早速近くのダンボールを開けていく
菜:これは、、服や!
〇:あー、それはクローゼットにしまってほしい
菜:りょーかい
僕は調理道具が入ったダンボールを引き当てた
しまう場所が決まっていないため適当にしまう
〇:どうせ自炊しないよなー
基本的な食料はコンビニの弁当
料理なんてほとんどしない
菜:〇〇!見て!
服をしまっているはずの菜緒がキッチンに来た
〇:どうした、、おい、それ僕の服じゃん
ちょっとブカブカの僕の服を着てご機嫌になっていた
菜:結構似合うやろ?
〇:似合うけどさぁ
さすがモデルをやっているだけある
しっかりと着こなしているのは言うまでもない
菜:〇〇の匂いやぁ
〇:うわー、引くわー
菜:は!?別にええやろ//
〇:普通に変態だよね
菜:〇〇はうちの匂い嫌いなん?
〇:いや、菜緒の匂いとか覚えてないし、、
菜:ほら、どうや?
菜緒が投げてきたのは
先程まで彼女が着ていた服
〇:え、嗅がれるの嫌じゃないの?
菜:〇〇やから、特別やで//
なんか恥ずかしいが
一応、菜緒の服の匂いを嗅いでみることにした
〇:スンスン、めっちゃいい匂い
菜:っ///変態っ//
〇:嗅がせる方が変態だろ!
菜:うっさい//
僕の手から服を奪い、寝室へ戻って行った
〇:やば、全然進んでない
菜緒とのやり取りで意外と時間を使った
次に空けたダンボールは
本棚のパーツが入っていた
前の家から持ってくるために、一度分解したのだ
〇:これは、めんどくさいなー
文句を言いながらも、手は動かす
するとそこへ
菜:服終わったで〜
自分の服に着替えた菜緒が来た
〇:じゃあどんどん開けてってー
菜:うーん、、これ!
菜緒が選んだダンボールは
菜:これ、本?
〇:うん、本とかアルバムとか本棚の中身だね
菜:本棚は?
〇:今作ってる途中
菜:やったら、終わるまでなんか読んどるかぁ
そう言って思いっきり、ソファに飛び込む
〇:いや、そこは作るの手伝ってよ
菜:うちは、そのダンボール開けとらんからなぁ
菜緒の中では自分で開けたダンボールは自分でやるシステムらしい
菜:おっ、小さい頃の〇〇や!
〇:あー、アルバムね
菜:この頃はかわいいなぁ♪
満面の笑みでアルバムを眺めている
菜:なんか、うちとの写真ばっかりやな笑
〇:まあ、菜緒しか友達いなかったし
菜:ええことやん!
〇:、、、そうだね
菜:その間はなんや!
〇:冗談だよ笑
その後、しばらく菜緒はアルバムを見続け
僕は本棚を完成させた
〇:菜緒、完成し、、えっ!なんで泣いてんの!?
菜:、、ちょっと、思い出してな
〇:なにを?
菜:小学生の時、転校してすぐの時はよく泣いてたなぁって
菜緒は涙を流しつつ、微笑みながら話し始めた
菜:やっぱ〇〇がおらんと寂しくて、ずっと泣いとったんよ笑
〇:菜緒、、
気づけば体が勝手に動き
ソファに座る菜緒を抱きしめていた
〇:もう離れないから
菜:、、〇〇
〇:あっ、急にごめん
ふと我に戻り、急いで離れた
菜:んーん、ありがとうな!
再び目に入った菜緒の顔は
涙が消え、微笑みだけが残っていた
to be continued