みくひな
@pandanokurage
美玖と2度目の約束の日
マスター:いらっしゃいませ
〇:ブラック1つお願いします
マ:かしこまりました
今日は約束の1時間前
これでも早すぎるのはわかっている
なぜこんなに早く来たのか
そう、ここで作品を書くのが落ち着くからだ
マ:お待たせ致しました
〇:ありがとうございます
暖色の照明の中
画面に指を走らせ
頭の中で甘酸っぱい物語を描く
「わっ!!」
〇:うわっ!!
右耳から入ってきた女性の声
美:びっくりした!?
〇:それはもう、、ちょっと引くわ
美:えっ!引かないでよ!
〇:うそうそ
約8割まで書き進め
下書きのアプリを閉じる
美:、、、ふぅ
〇:それで、今回のリクエストは?
ホットココアを飲んで一息ついた彼女に早速話を伺う
美:その前に1ついい?
〇:なに?
美:実は謝りたいことがあって、、
〇:謝りたいこと?
なにかされた心当たりはもちろんなく
それでも真剣な表情の美玖に戸惑いを隠せない
〇:なに、、かな
美:その、、〇〇の正体がバレちゃった
〇:は!?
美:ほんとにごめん!!
驚き立ち上がる僕に
机におでこがくっつくくらい頭を下げる
他人から見れば美玖がとんでもないことをしてしまったように見えるだろう
詳しくは知らないが、今のところ本当にとんでもないことをした
〇:ちょっと説明お願いしていいかな
美:あれは〇〇がリクエスト作品を出してくれた日のことだった、、
〇:あ、語りなのね
ーーー
美:あっ、、
仕事帰りのマネージャーさんの車の中
楽しみだったリクエスト作品
家まで我慢できず、ついつい車の中でアプリを開いた
通知欄にはのまるさんの作品が
美:ふふっ
モーメントにある自分の姿に
読む以外の選択肢はなく
美:、、、
すぐにのまるさんの世界へ引き込まれていった
、、、ぇ
?:ねぇ
美:ひゃっ!!
我に返り、後ろの席からの声に過剰反応してしまった
陽菜:なんでそんなに驚いてるの?
美:いやっ、なんでもないよ!
陽:ふ〜ん、、、
「なにみてたの?」
美:えっ、、、
核心を突かれた質問
陽:かねむら?
メドゥーサに見つめられ石になったように固まる
ただ質問者はメドゥーサのような怖さはなく
可愛さ、天然さ、綺麗に澄み渡ったその瞳
美:、、みんなには言わないでね
陽:うん!
嘘をつくことができず
洗いざらい話してしまった
ーーー
美:ごめん、、
〇:なるほど、しょうがないか
美:えっ?
〇:だって陽菜ちゃんに聞かれたんでしょ?
美:そうだけど
〇:それは嘘つけないよ
これは本当にしょうがないな
僕は至って正常な判断をしたと思う
美:まあ、、、よかったぁ
〇:もうこれ以上広めたらダメだからね
美:わかってる!もうしないから!
語気の強さからその覚悟を感じる
〇:それで、今日のリクエストは?
美:それはね、、そろそろかなぁ
美玖のその一言
時計を確認すると約束の時間から30分が経過していた
カランコロン
美:来たっ!
陽:やっほ〜
〇:、、、まじか
目の前には、河田陽菜ちゃん
あの推しの陽菜ちゃんが目の前に席に座った
どうなってるんだ
陽:君が〇〇くん?
〇:はい、、
陽:河田陽菜!よろしくね!
ほんっとにかわいい
胸が苦しくなる
美:〇〇ニヤケすぎ!!
〇:だって、、陽菜ちゃんが
陽:〇〇くん、面白いやつ書いてるんだね〜
〇:、、、読んだんですか?
陽:うん!結構好きだよ!
やば、アイドルに告白された気分
美:〇〇!
〇:なに?
美:話戻してもいい?
〇:あ、うん
目の前に陽菜ちゃんがいるだけで
なんだかソワソワしてしまう
美:次のリクエストなんだけどね、、
陽:陽菜で書いてほしい!!
オレンジジュース片手に満面の笑顔を浮かべている
〇:、、もちろん!
美:なんか、私の時より嬉しそう、、
〇:そんなことないって
美:むぅ
笑ってる陽菜ちゃんもかわいいが
拗ねてる美玖もかわいい
なんて幸せな光景なんだ
〇:拗ねないでよ、いつでも書くから
美:ほんと!?
こっちからしたら書かせてもらっている
〇:当たり前じゃん
陽:陽菜のリクエストは〜!!
〇:書きます!すぐに!
陽:やった〜♪
そんなに笑顔を見せないでくれ
そろそろ天国からお迎えが来そうだ
〇:内容はどんな感じに?
陽:お家でね!いっぱいご飯を食べるのがいい!
〇:大食いみたいなやつですか?
陽:そんな感じ!一緒に作るところから!
お家でお食事デート、であってるのか?
〇:タイトルはどうします?
陽:えっ、決めていいの?
美:私のやつは私が決めたよ!!
陽:そうなんだ!じゃあ、、
「食べるの大好き、河田陽菜!」
〇:ふふっ、いいですね
美:陽菜らしいタイトル!
陽:えへへっ♪
まじでかわいい
このまま一生この空間にいたい
美:そろそろ帰らなきゃ!
陽:ほんとだ!楽しくて話し込んじゃったね!
〇:では、今日書き始めますね
陽:楽しみにしてる!
美:私も!また感想送るかも〜笑
どんどん楽しみが増えていき
いよいよお別れの時間
美:今日もありがとね!
〇:こちらこそ
陽:またね〜!
〇:、、、はい、また
また会えるのか
そんな淡い期待を抱き
頭の中で構想を考えながら帰るのだった
to be continued