こさかな
@pandanokurage
「ツンデレこさか」
こたつに入ってみかんを食べる
冬の代表的かつ理想的な過ごし方
そんな過ごし方を可愛い彼女とできるとより幸せ
〇:菜緒〜
菜:なに?
〇:みかん食べる?
菜:食べる
隣でテレビを見ている彼女
ふわふわした部屋着が似合っている
〇:剥いてあげるね!
菜:ありがと〜
せっせとみかんの皮を剥き
1房、菜緒の口元へ
菜:自分で食べる
〇:え、食べてくれないの?
菜:自分のタイミングがええの〜
最初の1房でさえ食べてくれない
潔くみかんを全て渡し
自分のみかんを剥き始める
菜:モグモグ
満足そうに食べているからいいが
本当は食べさせてあげたかった
決して彼女が不機嫌なわけじゃない
今はそういう気分なだけ
菜緒とイチャイチャするには
そのタイミングを待つしかないのだ
菜:今日の夜ご飯なに〜?
〇:まだ決まってないよ
菜:あれ食べたい
指さす先のテレビ画面に映っていたのは
〇:牛丼?
菜:しばらく食べとらん
〇:牛肉だけ買いに行かなきゃ
大学生2人の暮らす冷蔵庫に牛肉なんて入っていない
せっかくのリクエスト、叶えてあげたいでしょう?
外は午後3時にして、外は薄暗く
冬は日が落ちるのも早い
〇:一緒に行く?
菜:行かへんよ、寒いやん
〇:1人で行くの嫌だなぁ
菜:男の子なんやから、大丈夫やって
意地でも外に出る気はなく
さっきよりも深くこたつに入り込んだ
〇:じゃあ菜緒が温めてくれたら行ってくる
菜:そんなんこたつ入っときや
〇:ハグもしてくれないの?
菜:ハグよりこたつの方が温かいやろ〜
だめだ
全く甘える展開に踏み込めない
今日はそんな気分にならないのかと
少し落ち込みながら外に出る準備を始める
菜:気をつけてな〜
〇:はーい
お見送りも玄関までは来てくれない
リビングからの声に返事をして家を出た
スーパーまでの道のり
イチャつきながら歩くカップルを見る度
菜緒の顔が浮かぶ
リア充爆発しろ
リア充ながら心の中でそう思ってしまった
〇:ただいまぁ
ジャンバーを着たまま
いち早く温かいリビングへ
菜:おかえり〜
〇:外めっちゃ寒い
菜:ごめんなぁ、1人で行ってもらって
〇:全然大丈夫だよ
温もりの聖地
こたつに入ると
冷えた僕の手に温かい手が
菜:うちが温めたる
〇:えっ、ありがと
買い出しに行く前との温度差の違いに
驚きを隠せない自分がいた
〇:(もしかして、甘える気分になったのか?)
この推測が正しければ
この後待っているのは天国のような時間
〇:菜緒
菜:ん〜?
〇:手だけじゃなくて、身体も温めてほしいなぁ〜
菜:、、、何言ってんねん
〇:、、だよね
現実はそう上手くはいかない
菜:しゃあないなぁ//
ギュッ
いや、上手くいくみたいだ
〇:温かい、、
腰から下はこたつに
上半身は菜緒に温めてもらっている
ほんとに幸せな時間だ
菜:〇〇もギュッてして//
〇:えっ!
菜:うちの事も温めてや//
目はトロンとし、しっかりと真っ赤な頬
甘える気分になった菜緒の完成だ
〇:もちろん
こたつに入った状況で抱き合う
〇:なんで甘えたくなったの?
菜:1人になったら寂しくなったんや、、
〇:そっか、ごめんね
菜:うちこそ、ごめん
自然と抱き合う力が強くなり
菜緒は僕の肩に顔を埋めている
幸せが溢れるこの空間に言葉などいらない
無言で抱き合ったままテレビの音だけが聞こえる
菜:〇〇はうちのこと好き?//
〇:好きだよ?
菜:うちも大好きっ//
リア充っていいな
〇:やっぱり菜緒は甘えん坊さんだね
菜:恥ずかしいから、少ししか甘えられん//
〇:いつでも甘えていいからね〜
菜:うん///
日頃の我慢が発散され
抱き合い続けること数時間
〇:そろそろご飯作らなきゃ
菜:いやや!まだこのままがええ、、
〇:でも、牛丼食べたいでしょ?
菜:ネット注文でええやん!
〇:、、、
最初からそれを言ってくれれば
わざわざ牛肉を買いに行かなくて済んだ
菜:もう今日は離さんといてな?
〇:ずっと離さないよ
菜:えへへっ//
菜緒に抱きつかれながら
牛丼を注文するのだった
ーーー
投稿から約30分
Twitterから通知が来た
「菜緒がめっちゃ良かったって!」
ミルクティーさんから
金村美玖さん本人からのDMだ
〇:ちょっと短かったかな?
ミ:そんなことないと思うよ!
〇:よかった、明日は美玖のやつ出すね
ミ:楽しみにしてる!!
期待の言葉を受け取った
2日連続
本人からのリクエスト作品
読者の方々は誰も知らない
僕と3人だけの秘密
〇:新しいシリーズ書くかぁ
リクエスト作品が書きやすかったのか
普通の作品を書くのに少し苦戦したのは僕だけの秘密
to be continued