こさかな
@pandanokurage
12月下旬
受験に向けてラストスパートの時期
みんなはのんびり正月を過ごす中
僕は部屋に籠ってひたすら勉強
菜:おーい
〇:なに?
菜:暇や〜
〇:知らないよ
暇を持て余した姉ちゃんが遊びに来た
菜:うちが勉強教えたろか?
〇:いや、大丈夫
菜:やったら、一旦休憩する?
〇:しないよ
菜:ん〜、うちは何すればええんや?
〇:部屋でゆっくりしてなよ
菜:え〜
僕の提案には不満らしい
まあそんなに休みがない姉だ
家にいても落ち着かないのかもしれない
〇:ここにいても何もないよ?
菜:せっかく休みやのに、、
しょんぼりとベッドに腰掛ける
〇:暇かぁ
悲しそうな姉ちゃんのために
なにかやることはないか
そんな時に思い出した1つの約束
いや、闇の契約だったかな
前に好花さん達が遊びに来た時
姉ちゃんを照れさせる約束をした
〇:姉ちゃん、今日の夜も暇?
菜:うちはずっと暇や
〇:そっか
午前中のうちに照れさせるのはなんか違う気がする
夜の方が照れそう
なんとなくそう思い、夜に作戦決行することに
菜:あ〜〜〜〜
〇:静かにしてよ
菜:いつ勉強終わるん?
〇:終わらないよ
菜:休憩する時、教えてや〜
〇:はーい
そう言って僕の枕に顔を埋めた
騒がれるよりは寝ていた方がいいし
なにより、夜のために体力を温存しておいて貰いたい
姉ちゃんの寝息をBGMに
勉強を続けるのだった
午後3時
〇:よし
キリのいい所まで終わり
遅めのお昼ご飯に
〇:姉ちゃん
菜:、、、
〇:おーい
頭をつんつんと押してみると
菜:ん?なんや?
スっと起床
〇:もう3時だけど、お昼ご飯食べてくる
菜:うちも食べる〜
2人でリビングに行き
なにか食料を探すが
〇:なんもないね
菜:どうなっとんねん
〇:適当に買ってくるよ
菜:うちも行く!
〇:いいよ、1人で
菜:一緒に行くんや!
散々暇を持て余していた菜緒
お昼ご飯を買いに行くだけでも
楽しみとなるのだ
〇:さんむっ
菜:冬やからなぁ
マフラーにニット帽、マスク
完全防寒状態の菜緒に比べ
ただ上着を1枚来ただけの〇〇
不釣り合いな格好の2人がコンビニへ
菜:なに食べたい?
〇:おにぎりにしようかな
菜:肉まんもあるで
〇:いいじゃん
3時ということもあり
軽めに済ませる
菜:いいよ、うちが払う
〇:いや、連れてきたの僕だし
菜:お姉ちゃん、結構稼いどるんやで?
〇:、、ありがと
計り知れない経済力
ここはありがたく、奢ってもらうことにした
寒さから逃れるため急いで家に帰り
すぐさま自室へ
もちろん姉ちゃんも一緒にだ
ローテーブルに向かい合って昼食を摂る
〇:肉まんが1番美味しい
菜:うちにもちょうだい!
〇:いいよ、あーん
菜:へっ//、、、あ〜///
照れさせるための練習がてら
食べさせてみたが
これはいい反応が見れそうだ
菜:おいしい〜♪
〇:姉ちゃんが買ってくれたから、よりおいしい
菜:いつでも買ったる!
ついでに奢りの約束までしてくれた
〇:これで勉強頑張れるよ
菜:頑張らんでもええんやけど、、
構って欲しい菜緒
再び訪れた退屈な時間も
睡眠に当てて過ごしたとか
いよいよ本日のメインイベント
〇〇にとっても、菜緒にとってもだ
〇:姉ちゃん
菜:なんや?
〇:最近お仕事で疲れてるでしょ?
菜:まあ、少しだけ
〇:マッサージしてあげる
菜:ほんまに!
構ってもらえるだけで嬉しい菜緒
それなのに弟に癒してもらえる
これ以上にない、特典付き
〇:じゃあうつ伏せになって
菜:はいっ!
〇:ふくらはぎから
白いモコモコの部屋着
ふわふわした手触りが心地良い
菜:ええやん♪
姉ちゃんも満足な様子
〇:姉ちゃん足細いね
菜:そう?
〇:細いからマッサージしずらい
菜:ちゃんと気持ちええよ!
ここまではマッサージに見せかけるためのフェイク
ここからが本番
〇:次は肩やるから座って
菜:は〜い!
ベッドに女の子座りになってもらい
背後に回って肩を揉む
菜:いてててっ!
〇:あ、ごめん
菜:結構力あるんやな
〇:姉ちゃんがそんなに肩凝ってないだけじゃない?
菜:そうなんかなぁ
軽い力で肩をほぐすこと5分
〇:はい、マッサージ終わり
菜:えっ!早ない?
〇:まだやりたいことあるから
菜:何するん?
菜緒がこちらを振り向こうとしたタイミングで
ギュッ
菜:ふぇっ///
必殺バックハグ
顔を覗き込めば
目をぱっちりと開き、顔は真っ赤
照れと驚きが混ざった表情
菜:なっ、なに//
〇:嫌だった?
菜:、、嫌やない//
恥ずかしがりながらも
首に回した手に自分の手を添えてくる
〇:写真撮っていい?
菜:写真!?
〇:ツーショット、待ち受けにしたいな
菜:、、特別やで//
スマホを構えると照れくさそうに笑う
〇:よし、ありがと
菜:うちにも送って//
〇:いいよー
菜緒、好花、美玖、愛萌
しっかり4人に送信し、僕の任務は完了
〇:はい、もう寝ますよ
菜:えっ、、
体を離して解散しようとすると
すっごい悲しそうな表情でこちらを見ている
〇:、、、
菜:、、、
〇:なに
菜:まだ眠くない//
〇:だめ、寝るの
姉ちゃんの手を取り
一緒に布団の中へ
菜:えっ!、、えぇ//
〇:恥ずかしい?
菜:びっくりしただけやし//
スマホをいじっているふり
無音で照れている表情を撮影
これは僕だけの秘密
〇:姉ちゃんってさ、やっぱり可愛いよね
菜:急になんやねん//
〇:こんなまじまじと顔見なかったからさ
菜:あんまり見んといて//
この距離で姉ちゃんの顔を見れるのは
弟の僕の特権
〇:明日仕事でしょ?
菜:、、うん
〇:早く寝よ?
菜:、、うん//
目の前には大好きな弟の姿
目を閉じれば、大好きな弟の匂いが際立つ
これ以上にない幸せに包まれながら
高まる鼓動を必死に抑える菜緒だった
to be continued