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アイドルの姉を持つ僕の苦悩 バレンタイン編

全体公開 1 7 1
2023-03-02 19:07:51

こさかな、まなもさん

受験まで残り1ヶ月をきり

今は学校も休み

ほぼ一日、部屋に篭もりっきりで勉強している

そんな僕を唯一邪魔してくる人

でも唯一の心の支えにもなっている人

菜:おはよー!!

〇:おはよ

今日も朝から元気な声で部屋にやってきた

菜:今日も勉強?

〇:うん

菜:ずっと部屋におる?

〇:そうだね

菜:絶対リビング来たらあかんよ!

〇:なんで?

菜:来たら勉強の邪魔するから!

〇:行かないけどさ、、

脅し方が独特だ

姉ちゃんもしたでやりたいことがある

僕は自分の部屋で勉強したい

お互いにウィンウィンの関係

〇:うるさくだけしないでね?

菜:しないしない!

〇:うるさくしたら行くから

菜:しないって!頑張って勉強しとき!

僕の肩を二度叩いて、部屋を出ていった

姉ちゃんは貴重な休日

できる限り自由にさせてあげたい

少しくらい騒がしくても目を瞑ろうと思っていたが


愛萌:おはよぉ〜!

〇:、、おはようございます

突然の来訪から

僕の部屋に真っ先にやってきた愛萌さん

菜:早く下いくよ!

愛:え〜、〇〇くんとお話したい〜

菜:今日はうちを手伝ってくれるんやろ!

〇:手伝う?

愛:今日はね!菜緒と一緒に、、

菜:わあー!!!

愛萌さんの声をかき消すように

いきなり大声で叫び始めた姉ちゃん

その気迫というか勢いというか

こんなに必死な姉ちゃんは久しぶりに見た

菜:ええから!行くよ!

愛:は〜い、じゃあまた後でね〜!

〇:はい、、

相変わらずのふわふわしたオーラを放ちながら

姉ちゃんに連れられて行った


ーーー

菜:〇〇には秘密なんやから!

愛:そうなの?言ってもいいじゃん

菜:びっくりさせたいの!

愛:大好きな弟くんのために〜?

菜:う、うるさい//

リビングにて

菜緒と愛萌はチョコレート作りの準備を始めていた

愛:でもチョコくらい1人でも作れるよね?

菜:チョコは作れるけど、これ作りたくて、、

愛:なるほどね〜

菜:前に愛萌が作ってたやつ!美味しかったから!

愛:嬉しいね〜!

自分の作ったお菓子を褒められ

満更でもない表情

愛:じゃあ〇〇くんに喜んでもらえるように!作りますか〜!

菜:お〜!!

愛:まずはチョコを溶かすところから

菜:湯煎?

愛:そうだね、沸騰までさせなくていいからね〜

菜:はい!

愛萌が指示して

菜緒が作業をしていく

元々のセンスは持ち合わせていた菜緒

テキパキとこなしていく

愛:ちゃんと混ざった?

菜:うん!

愛:気持ち込めて混ぜるんだよ?

菜:気持ちを込める、、

愛:ふふっ

真剣な顔で混ぜ続ける菜緒を

こっそりと写真に収めた愛萌

零れた笑みには

まるで妹を可愛がるような感情が込められていた


オーブンでの焼き上がりを待つ間

余ったチョコを型に流していた2人

愛:〇〇くんになんて言って渡すの?

菜:えっ、普通にバレンタインだよーって

愛:菜緒、バレンタインは想いを伝える日だよ

菜:知ってるよ!

愛:チョコを渡すのが目的じゃないんだよ?

菜:、、、

チョコをを作るだけで満足していたこと

それが間違いではなくても

正しくはないことを優しく教えるのもお姉さんの仕事

菜:でも、、

口ごもる様子から

弟への想いを難しく考えているのがわかる

愛:素直になれない菜緒ちゃんに、私からプレゼント!

菜:チョコ?

愛:昨日作ったの!菜緒のためにね!

菜:ありがとう!!

愛:菜緒、大好きだよ!

菜:、、ありがと//

想いを伝えることの大切さ

そして伝えられることの嬉しさ

身をもって理解した菜緒は

迷いの概念を打ち砕いた


ーーー

愛萌さんと姉ちゃんが部屋を出てしばらくした頃

再び2人の足音が近づいてきた

甘い匂いに気付かされたが今日はバレンタイン

きっとチョコを作っていたのだろう

愛:〇〇く〜ん!

〇:どうしました?

愛:これ!私からチョコレート!

〇:ありがとうございます

愛:受験頑張ってね〜!

〇:はい

しっかりラッピングされたチョコ

応援の意味が込められたものは

食べる前から力をもらえた

愛:じゃああとは頑張るんだよ〜!

菜:えっ!もう帰るん?

愛:2人きりの時間を邪魔したくないからね〜

菜:2人きりって、、

愛:〇〇くん!またね!

〇:はい、ありがとうございました

手を振りながら出ていってしまった

菜:うちからも!

姉ちゃんはケーキのようなものを持ってきた

菜:ガトーショコラ作った!

〇:すご、売り物みたい

菜:あの、、その、

〇:ん?

菜:受験頑張ってね!

〇:うん、ありがとう

菜:あと、、

〇:あと?

菜:それ、本命やから//

〇:本命?

菜:だっ、大好きです///

モジモジしながらそう呟いた姉ちゃん

普段は見せない姿に

心臓がトクンと音を立てた

〇:ふふっ、ありがとね

菜:早く食べよっ//

〇:下で一緒に食べようよ

菜:うん//

ソファに並んで座り

改めて姉ちゃんの作ったガトーショコラを頂く

〇:いただきます

菜:、、どう?

〇:美味しい!

菜:よかったぁ

〇:姉ちゃんも食べて?

一口顔の前に差し出すと

小さい口で頬張った

菜:甘い//

〇:甘くて美味しいね

菜:そうやね//

甘いものを食べて

大好きな姉と甘い時間を過ごす

最高のバレンタイン

〇:ホワイトデーまで待てないからさ

菜:えっ?

〇:お返しのハグ

すぐ隣に座る姉ちゃんを

そっと抱きしめた

チョコよりは控えめな甘い匂い

〇:姉ちゃんの気持ち、ちゃんと伝わったから

菜:、、へへっ///

〇:気持ち込めて混ぜてくれたんでしょ?

菜:うん//、、、えっ、なんで知ってるん?

〇:これ

一度〇〇から離れ

見せられたスマホの画面には

真剣に混ぜている自分の写真が

菜:愛萌〜//

〇:うれしかったよ、ありがとね

菜:、、、まあええか//

色々な甘さが凝縮された

最高な一日だった

end


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@PCPknrjJUMy85wr
菜緒ちゃんと〇〇の仲をしっかりと見てくれる
とは、愛萌さんがめちゃ頼もしいな
2024-07-23 05:38:57

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