@pandanokurage
〇:、、、だるい
菜緒が感じていた体調不良
ついに僕にもやってきたようだ
今までに感じたことのない倦怠感に襲われる
菜:〇〇〜
〇:なにー?
菜:なんで開けに来てくれないん?
菜緒が開けてくれていたカーテンは僕が開けるようになっていた
だが、今日に限っては
〇:僕も調子悪くなったかも
菜:ほんまに!?
〇:すごいだるい
菜:やっぱりうちらは仲間やな〜
〇:違うよ、カップルだよ
菜:そんなんわかっとんねん//
お互いの顔も見ていないのに朝からイチャイチャしている
看:おはようございまーす
看護師さんがやって来て初めて
シャーッ
〇:おはよ
菜:おはよ〜
顔を合わせることができた
いつものように朝食を食べ終え、
菜:はよ来てぇ
〇:今行く
倦怠感に襲われている僕たちは
一つのベッドに入り、お話をするのが至福の時間
菜:うちな、夢に〇〇でてきてん
〇:どんな夢?
菜:一緒に暮らしてる夢やった
〇:きっと正夢になるよ
菜:天国で暮らすんか?笑
〇:それもありだね笑
冗談を言って笑っているこの時間が永遠に続けばいい
菜:うちらずっと一緒にいような
〇:うん、死ぬまで一緒にいるよ
菜:死ぬ時も一緒がええなぁ
〇:たしかにね
こうして死ぬまで一緒にいることを誓ったのだ
看:菜緒ちゃん、検診の時間だよ
菜:あっ、は〜い
〇:行ってらっしゃい
菜:ちょっと待っとってな
僕は自分のベッドに戻り、菜緒は診察室へ
菜緒がいなくなった病室はとても静かだ
菜緒と相部屋でなければ今頃どうなっていたのだろうか
そう考えるくらい、僕にとって菜緒の存在は大きかった
菜:ただいまぁ
〇:おつかれー
看:じゃあ、次は〇〇くんね
〇:はい
菜:ちゃんとやるんやで
〇:当たり前でしょ
こうして僕の検診が始まったのだが
医:〇〇くん!
〇:なんですか?
やけに興奮気味の先生
医:奇跡が起こったよ!!
〇:奇跡?
医:そう!ドナーが見つかったんだ!!
これが何を意味するか
そう、僕は死なずに済む可能性が出てきたのだ
もちろん嬉しいことだが
だがそれと同時に
菜緒との約束が果たせなくなってしまう
死ぬ時も一緒
ついさっき交わした約束
この約束は僕にはものすごく大きいものだった
〇:少し考えてもいいですか?
医:考えるって、、、ドナーが見つかったんだよ!?
〇:はい、ちょっと時間を下さい
医:まぁ、〇〇くんがそう言うなら、、
この後いつもの検診を終え、病室に戻る
菜:おかえり!
笑顔でそう言った菜緒を見て僕の気持ちは固まった
〇:僕さ、ドナーが見つかった
菜:え!?
菜緒の隣に座るなり、すぐに伝えた
菜:まだ生きられるやん!!
〇:でも、僕は受けたくない
菜:、、なんで?
〇:菜緒と一緒に死ねるなら、、、
バチンっ
乾いた音と共に左頬に衝撃が走った
菜:自分が何言おうとしたかわかっとるんか!!!
菜緒のこんな顔は見たことがない
〇:わかってるよ、菜緒と一緒に死ねるならそれでいい
菜:命を粗末にしたらあかんよ、、
菜緒の目からは涙が流れていた
菜:なんで生きる道を選ばないん?
〇:、、、
菜:うちの分まで生きてよ、、、
そうか
そうだよな
ドナーを断ることが一番菜緒を傷つけることになる
〇:ごめん、間違ってた
〇:僕、ドナー受けるよ
菜:それでええんや
菜緒の優しい微笑み
ずっと菜緒と一緒にいたい
しかし、菜緒のためにも〇〇は生き延びる道を選んだのだった
to be continued