@pandanokurage
時の流れは早いもので手術当日
臓器移植が決まってからも菜緒と楽しく過ごすはずだったのだが
〇:菜緒、大丈夫?
菜:、、こんなん、平気や
以前に比べて明らかに弱っている
菜緒の体調は日に日に悪化していたのだ
菜:これから手術やろ?
〇:うん
僕の手術は夕方の6時に開始される
あと1時間後には意識が無くなっているだろう
菜:元気になって帰ってきてや
〇:もちろん、すぐ戻ってくるから
菜:待っとるで
〇:、、ありがと
菜緒の手を握り手術前最後の挨拶を交わした
ここから手術室へ移動する
僕の意識が戻ったのは約一日後
手術は15時間に及ぶもので、そこから9時間ほど眠っていたらしい
〇:、、あれ?
看:あ、〇〇くん起きた?
〇:ここは?
看:病室よ、手術から一日たったかなー
自分がどこにいるのか分からなかったのは
意識が戻ったばかりというのが理由なのか
それとも、聞き慣れた声がしなかったからなのか
〇:菜緒は?
隣のベッドを見るとそこに菜緒の姿はない
看:菜緒ちゃんはね、、、手術してるの
〇:、、手術?
全く頭が追いつかない
看護師さんが話してくれたのは
僕の手術中に奇跡的に菜緒のドナーが見つかったこと
それと同時に菜緒の体調が一気に悪くなりすぐに緊急で手術することになったことだ
ドナーが見つかったことは心の底から嬉しい
ただ菜緒の体調が悪くなったことが手術にどう影響するのか
全く医療知識のない僕にはわからない
ただ祈ることしかできないのだった
目を覚ましてから12時間後
翌日の早朝に菜緒が戻ってきた
手術は成功したが、目を覚ますかがわからないらしい
全然寝れなかった僕はすぐに菜緒のもとへ
〇:菜緒、、、
もちろん、声をかけても返事はない
約1日半ぶりに握った菜緒の手はちゃんと温かい
その事には安心したがいつ目を覚ますかの不安は消えない
夕方に目覚めてから一睡もしなかった僕は
菜緒の手を握ったまま意識を手放してしまった
ーーー
菜:、、、〇
〇:ん?
菜:〇〇
〇:菜緒!?
あたりは真っ白で周りには何もない
少し先に菜緒がポツンと立っている
菜:、、ごめんね
〇:え?
菜:ばいばい
そう呟いた彼女は僕から遠ざかっていく
〇:菜緒!待ってよ!!
必死で追いかけるが彼女に近づくことはできない
むしろ歩いているはずの菜緒に距離を離される
〇:菜緒ーー!!!
菜緒が見えなくなりそうになったところで
〇:、、、はっ!
自分が夢を見ていたことに気づいた
6時間ほど寝ていただろうか
時計を見ると昼の2時
〇:菜緒
菜:、、、
声をかけるがやはり返事はない
〇:、、、もう限界だよ、、
菜:、、、
〇:戻ってきてよ、、、
視界が限界までぼやけるのを感じ
涙が菜緒の手の甲に落ちたその時
菜:、、んぅ
〇:菜緒!?
菜:〇〇?
菜緒が意識を取り戻した
〇:大丈夫か!?
菜:、、なんで泣いとんねん笑
〇:菜緒が、、心配で、、、
菜:ありがとう
弱々しく微笑んだ彼女、その顔から一気に安心感が生まれる
菜:これで、また一緒にいられるなぁ
〇:そうだね
今日は絶対安静という指示が出たのでお互い気持ちを抑え自分のベッドで過ごすことに
翌朝
シャーッ
菜:おはようさん!!
〇:おはよ
菜:元気か!?
〇:菜緒、元気すぎ
菜:完全復活したで〜!!
僕より後に目覚めたはずなのに
僕より元気なのは気のせいではない
看:おはようございます、二人とも大丈夫ー?
〇:はい、大丈夫です
菜:うちも元気!
看:よかった!じゃあ、朝ごはんを、、、
二人のテーブルに朝食を運ぼうとしたところで
菜:あっ!今日はこっちで一緒に食べたい!!
菜緒は僕のテーブルを指さし、そう言った
看:ふふっ、ラブラブだね
笑いながらもちゃんと二人分を同じテーブルに運んでくれた
菜:食べさせてぇや!
〇:、、、今日だけだよ
菜:えっ!?これから毎日やで?
〇:まじか、、
口ではそう言いながらも
本当は朝からイチャイチャできて嬉しい〇〇だった
to be continued