@pandanokurage
菜緒の手術の日から1週間
順調に回復していた僕たちは
菜:ついに明日やな
〇:、、、そうだね
いよいよ退院の日を迎えようとしていた
菜:今日は朝まで話そうや
〇:いいけど、電気は消すよ?
菜:うん
電気を消すと自然に黙り込む二人
菜:退院してもうちらは別れんよな?
お互い聞くのを避けていた質問
この関係が続けられるか不安だったからだ
〇:、、当たり前じゃん
菜:、、よかった
菜緒と同じ想いだったことに一安心し
ふと彼女の方を見ると
潤んだ瞳で見られていた
〇:泣いたらだめだよ笑
菜:泣かん約束やもんな
笑顔で退院したい
数日前に菜緒と約束した
菜:なぁ、そっち行ってもええ?
〇:いいよ
隣にスペースを空けるとモゾモゾと菜緒が入ってくる
菜:すぐ会えるよな?
〇:うん
菜:毎日連絡してもええ?
〇:全然いいよ
菜:浮気せんといてよ?
〇:するわけないじゃん
菜:、、、
〇:もう他に心配なことない?
菜:、、ある
〇:なに?
天井から菜緒に視線を移すと
菜:、、寂しくて耐えられんよ
堰を切ったように涙を流していた
〇:そんなに、、泣かないで、、、
僕も我慢してたのに
泣かないって決めていたはずなのに
心の寂しさを埋めるように菜緒を抱き寄せる
菜:、、、約束
〇:え?
菜:来週末デート行きたい
〇:わかった、約束ね
菜:これで少しは楽になったなぁ
〇:そろそろ寝ようか
菜:うん
菜緒を解放したが、離れる気配はない
〇:このまま寝るの?
菜:当たり前やん笑
〇:ふふっ、おやすみ
菜:おやすみぃ
彼女は僕の胸に顔を埋めて眠りについた
翌朝
〇:ふぁーー、、わっ!
目を開けると菜緒の顔が目の前に
菜:やっと起きた!
〇:びっくりしたぁ、いま何時?
菜:8時前やからそろそろご飯やで
〇:じゃあ、ベッド戻りな?
菜:その前に、、1個だけ
〇:なに?
そう言った菜緒は
チュッ
寝起きでまだ頭の回らない僕は混乱状態に
菜:今のはさよならのキスやないで?//
〇:なんのキスさ//
菜:これは、、愛を深めるキスやっ///
そう言い残し、急いでベッドに戻って行った
看:おはようございまーす
〇:おはようございます
菜:おはようございます///
看:あれっ?菜緒ちゃん顔赤くない?
菜:いっいやっ!?
〇:嘘下手かよ笑
看:熱ないならいいんだけど
菜:あっぶな〜
看護師さんに気づかれることなく
いつものように朝食を食べる
〇:病院食も今日で最後かぁ
菜:やっと野菜から開放されるんや!!
〇:野菜嫌いすぎない?
菜:お菓子食べたいなぁ〜
こんな感じの平和な朝食の時間を過ごした
そしていよいよ、退院の時
〇:お世話になりました
医:よく頑張ったね!
菜:うちらは強いんやな!!
医:そうだねー笑
菜:なんで笑うんや!!
〇:菜緒、あんま騒がないの
菜:、、はい
医:また何かあったら、すぐ来てね
〇:はい、ありがとうございます
菜:ありがとうございます
医:ではお大事に!
しっかり主治医に挨拶を済ませると
菜緒と僕だけになった
菜:デートの約束、忘れんといてな!
〇:あれっ?泣いてない
菜:昨日泣いたからもう泣かんわ!!
〇:成長したね笑
菜:うちをなんやと思っとんねん笑
こうして笑っていられるくらい
僕たちは寂しさを克服したのだ
菜:じゃあ、、また来週な!!
〇:うん、またね!
笑顔で離れた僕たち
お互い振り返ることはなかった
なぜなら
〇:来週まで我慢できるかなぁ、、
一人は不安を相手に悟られないように
菜:、、、グスッ、泣いたらあかん、、
一人は悲しさを相手に悟られないように
感情を隠すのに必死だったのだ
to be continued