ひなちゃん
@pandanokurage
陽L:な〜にしてるの〜
〇:また来た、、
陽菜ちゃんと連絡先を交換してから数日
毎日こうして僕が何をしているか
必ず聞いてくる
〇L:今日は課題をやってました!
陽L:いいな〜!陽菜も一緒にやりたかったよ〜!
きっと陽菜ちゃんは今日も仕事があったのに
返信も早いし、ほんとに彼女みたいな感じで連絡してくる
この数日で何回スマホを見てにやけたことか
陽L:また早く会いたいな〜
〇L:僕もです
陽L:ほんと!?じゃあ今から会おうよ!!
〇L:もう夜ですよ?
外は真っ暗
さすがにこの時間に会うのは無理だと思う
陽L:ビデオ通話とかどうかな!!
陽菜ちゃんのまさかの提案に
思わず息を飲んだ
画面越しにでも陽菜ちゃんとお話できる
画期的なアイディア
だが、もう既に僕の手は冷たくなり始めていた
〇L:時間は大丈夫なんですか?
陽L:お風呂入るだけだから、9時ぐらいからできるよ!
〇L:じゃあ9時からやりましょう!
可愛いパンダのスタンプが送られてきて1度会話が終わった
約束の時間まで残り1時間
陽菜ちゃんとの通話を満喫して
その幸せに浸りながら眠りにつけるよう
僕もお風呂を済ませることにした
8時55分
スマホをセットしてテーブルに置き
今か今かとその時を待つ
ブーッ、ブーッ
〇:わっ
バイブレーションがテーブルを伝って音に変わり
僕の耳に入り込んだ
〇:ふぅ
心を落ち着かせ緑色のボタンを押す
陽:やっほ〜!!
〇:こ、こんばんは!
陽:元気にしてる〜?
〇:はい!元気ですよ!
陽:陽菜も元気!おそろいだね〜!
〇:可愛い、、
こちらに向かって手を振っている彼女は
僕の目に眩く映る
まるで天使の笑顔だ
陽:陽菜ね〜、今日レッスンだったんだ〜!
〇:そうなんですね!お疲れ様です!
陽:なに踊ったと思う〜?
〇:そうですね、、今なら「ってか」ですか?
陽:ぶっぶ〜!正解は「君しか勝たん」でした〜!
〇:そっちですか!あの曲楽しそうですよね!
陽:MV覚えてる〜?
〇:もちろん!京子さんと丹生ちゃんと寝っ転がる所が1番好きです!
陽:逆さまのやつだ!!
〇:そうです!あれ画面反対にして見てました!
陽:陽菜も反対にして見た〜!
あのMVはスマホをぐるぐる回して見たのを思い出す
〇:あのMVはみんな楽しそうで見ていて笑顔になれます!
陽:そうだよね〜!撮ってる陽菜たちも楽しかったもん!
陽菜ちゃん本人とMVの話で盛り上がれるなんて
こんなこと知られたら僕はファンに殺されかねない
陽:〇〇くんちゃんとMV見てくれてたんだね!!
〇:当たり前じゃないですか!応援してるんですから!
陽:じゃあ一緒に踊れるかもね!
〇:いやっ!それは無理ですよ!
陽:できるよ!陽菜が教えてあげる!
〇:、、わかりました!
せっかく陽菜ちゃんが教えてくれる
踊れる気はしないが
頑張ってみるだけの価値は十分にある
陽:ちょっと待ってね〜
スマホの位置を変えるために
陽菜ちゃんの部屋が画面に映る
陽:ここでいいかな〜?
部屋着の陽菜ちゃん
全身が映るようにカメラを調節
陽:見える?
〇:見えますよ!
陽:あっ!陽菜のグッズ飾ってる〜!
一応僕もカメラの位置を変えたが
それによって飾ってあるグッズが丸写し
ちょっと引かれるかと思ったところ
陽菜ちゃんからは純粋な喜びが感じられた
陽:なんのダンスにしようかな〜!
〇:あんまり難しくないやつで!
陽:ドレミとか!
〇:あぁ、、
難しくないやつ、とリクエストしておいてなんだが
どれも絶妙に難しそうなことに気づいた
陽:ドレミは肩をくねくねさせて、ミの時に1番上になるの!
〇:、、、なるほど
わかる
言いたいことも伝わる
ただそれを聞いただけではできないこともわかる
〇:お手本見せてほしいです!
陽:いいよ〜!あっ、でもその前に準備運動しないと!
〇:そんなに真剣にやるんですか!?
陽:怪我するかもしれないから!陽菜の真似してね〜!
そう言って地べたに座り、開脚前屈を始めた
陽:ちゃんとやってよ〜!
〇:やってます!体が硬いんです!
肘が床についてる陽菜ちゃん
僕は手のひらが限界だ
陽:じゃあこれくらいでいいかな〜
〇:陽菜ちゃんのお手本お願いします!
陽:いくよ〜!
陽:せーのっ、どれみどれみ、、
画面越しに何度も見たダンス
僕にダンスの上手い下手はわからない
ただただ可愛いさが溢れていた
陽:こんな感じ!
〇:もう少しゆっくりやりたいです!
陽:じゃあ半分くらいのスピードで一緒にやってみよう!
こうして本格的にレッスンが始まった
ただ一つだけツッコミを入れるとすれば
肩の動きがメインなのに
なんで開脚前屈をしたんだろう
陽菜ちゃんの天然さを目の当たりにした
レッスン開始から30分で
僕はドレミダンスを習得した
陽:完璧だよ!もういつでも踊れるね!
〇:特技が1つ増えました!
陽:今度会った時に一緒に踊ろうね〜!
〇:はいっ!
いい返事をしたものの
次に会えるのはライブか握手会
それまでに忘れていないことを願うしかないと思っていたが
陽:来週の木曜日とかどうかな!
普通に
ほんとに普通に予定を聞かれた
〇:空いてますよ、、
陽:その日!一緒に踊ろうよ!
この踊ろうよ、は何を意味しているのか
ただ確かなことはまた陽菜ちゃんと会える
それだけの事実がどれだけ大きいか
陽:陽菜がお弁当作ってくから!
〇:ほんとですか!?
陽:うん!だから楽しみにしててね〜!
〇:ありがとうございます!!
陽:じゃあおやすみ〜!
〇:、、おやすみなさい!
手を振っている彼女に
手を振り返し画面が消える
なんという彼女感
そして来週の木曜にはまた直接、、
言うなれば日向の休日特別編
この日からしばらく
頭の中ではドレミソラシドが流れ続けていた
to be continued