ひなちゃん
@pandanokurage
僕は今、戸惑っている
1つ嬉しいお知らせ
美玖さんからLINEが来た
追加してからお互いにメッセージを送ったりしていなかったが
陽菜ちゃんと会った日の翌日
いきなり連絡が来た
そして嬉しさを戸惑いにまで下げているのが不安
その不安の正体は
メッセージの内容だった
明後日16時、カフェ集合
この文言と共に送られてきたカフェの住所
もちろん既読スルーはできない
了解です!なにかありました?
なんて返してみたが
これ以降、返信が来ることはなく
待ち合わせ場所のカフェに到着した現在に至る
〇:なんだろう、、
呼び出されるということは
僕に何かしらの要件がある
そしてそれはきっと陽菜ちゃんが関係している
思い当たる節があれば
連絡が来たタイミング的にも公園で会ったこと
でも僕は美玖さんに何も言ってない
陽菜ちゃんが美玖さんに言うなんてこと、、、
ありえないと言い切れない
陽:〇〇く〜ん!
推しが僕を呼ぶ声
その方向を見ると手を振っている笑顔の陽菜ちゃんと
もはや睨んでいるレベルの眼光を僕に向ける美玖さん
〇:こ、こんにちは!
陽:2日ぶりだね〜!
〇:こんなにすぐ会えるなんて、、
嬉しさで忘れかけていた
今日は美玖さんに呼び出されたんだ
〇:美玖さん、、
美:なに
〇:怒ってます?
美:うん
怖い怖い怖い
結構本気な目なのがめちゃくちゃ怖い
〇:ごめんなさい!
美:何に対して?
〇:、、、
人を怒らせてしまった時は
とりあえず謝りなさいと教えてくれたおばあちゃん
今だけはおばあちゃんを恨む
謝ったところで許されるとは限らないのだ
陽:待ってよ!金村は陽菜に怒ってたんでしょ!?
美:陽菜にも、怒ってたよ
陽:〇〇くんは悪くないよ!
美:いーや、今回は2人とも悪い
〇:、、やっぱりピクニックの事ですか?
美:うん
〇:なんで知ってるんですか?
美:これ
僕に向けられたスマホの画面
そこには「陽菜」と書かれた相手とのメッセージが写されていた
〇:この写真って、、
美:急に陽菜から送られてきたの
〇:なんで送ったんですか!
陽:えっ!?だって楽しかったんだもん!!
〇:、、、僕もです!
陽:だよね!!
美:バカ2人、止まりなさい
盛り上がりかけた空気を一喝
すぐに冷たい視線が僕を襲う
美:自分がしたことわかってるの?
〇:、、、はい
陽:ピクニック!
美:〇〇はまだ救いようがあるね
陽:陽菜は?
美:もう手遅れ
陽:え〜!!
美玖さんが放つ冷酷なオーラと
それを相殺させるほどの陽菜ちゃんのほんわかオーラ
僕はどんなテンションでいればいいのかわからない
美:もし仮にこの現場を撮られてたら、やばい事になってたよ?
〇:、、たしかに
美:そうなると〇〇が陽菜を追い込んだことになる
〇:、、、
陽:えっ!〇〇くんに追い込まれてる!?
美:ちょっと黙ってて
陽:なんで〜!仲間はずれはだめ〜!
〇:スキャンダルってことですよね、、
美:そういうこと
陽:それは違うよ〜!
美:違わないの
陽:スキャンダルって、付き合ってたらなるんでしょ〜?
美:まあ、、そうだね
陽:〇〇くんとは、まだお友達だから!!
「まだ」
この言葉にこの先の人生が一気に楽しみになった
美:そういうことじゃないんだよね
陽:どういうことなの〜?
美:陽菜はもういいとして、〇〇はわかったでしょ?
〇:わかりました、、
美:これからは公の場で陽菜と会わないこと
陽:〇〇くんと会えないの!?
美:公の場、ではね
〇:それはどういう?
美:人目に付くとこで会わないこと、どうしても会うなら私もその場に居あわせるから
2人きりよりは3人の方が怪しまれない
その考えは否定できない
〇:公の場じゃなかったら2人で会ってもいいんですか?
美:絶対に見つからないところなら、前みたいな楽屋とかね
陽:陽菜の家でもいいかな!?
美:ダメに決まってるでしょ
陽:なんで!人目につかないじゃん!!
美:部屋に入るところ見られたら危ないでしょ
陽:オートロックだから見られないよ!
美:、、、
初めて美玖さんを黙らせた
これはOKの合図なのか?
陽:友達を家に呼んでるのと一緒だもんね〜!
〇:た、たしかに!
美:すぐ調子乗らない
〇:すみません、、
僕にだけ当たり強くないか
陽:あ〜!!
〇:なんですか!?
陽:金村!嫉妬してるんでしょ!
美:嫉妬?
陽:陽菜だけ〇〇くんと遊んで!
美:別に、私〇〇のこと好きじゃないし
陽:そうじゃなくて!一緒に遊びたかったんでしょ!!
美:そうでもないけど
陽:強がらなくていいんだよ〜!
そう言って美玖さんの手を取った陽菜ちゃん
陽:〇〇くんも!金村と仲良くしてね〜!
次は僕の手を掴み
美玖さんの手と僕の手を合わせ
それを陽菜ちゃんの両手が包み込む
僕は今
河田陽菜ちゃんと金村美玖ちゃんと
同時に握手してるようなものだ
幸せ以外の何物でもない
美:これだと、陽菜より私の方が〇〇と仲良くなっちゃうかもよ?
陽:えっ!!それはだめっ!!
美:単純なんだから、、
美玖さんの手が離され
今度は陽菜ちゃんにだけ包まれている
小さくて温かい手
僕はこの温もりを一生忘れない
心にそう誓った
美:じゃ、今後は気をつけてね
〇:はい、お騒がせしました
陽:〇〇くん!今度家に来てね〜!
〇:いいんですか!?
陽:うん!またLINEするからね〜!
美:あんまり会いすぎないようにね
〇:はいっ!
呆れた表情の美玖さんと
天使の笑顔の陽菜ちゃん
2人に向けて発した返事は
今日一の声だったと思う
to be continued