ひなちゃん
@pandanokurage
陽菜ちゃんの家に行ってから数日経ったある日
僕の元に連絡が来た
例の"あの人"から
美L:陽菜になんかした?
しかも今回は
何かを疑われているような文面
〇L:何もしてませんよ、なんかあったんですか?
そう返信した途端
画面は切り替わり
着信画面に
緑のボタンを押すか躊躇したのは
金村美玖、という四文字に動揺した自分がいたから
〇:、、もしもし
美:今大丈夫?
〇:はい
美:この前、陽菜の家に行ったよね
〇:、、、はい
美:陽菜になんかしたでしょ
〇:してません!!
美:うるさい
〇:あっ、ごめんなさい
電話越しではありえないほどの声が出た
それほど身の潔白を証明したかったから
美:その日、陽菜と何したの?
〇:えっとお話してチーズケーキたべて一緒に寝ました
美:一緒に寝た?
〇:ベッドではないですよ?
美:じゃあどこでヤったの?
〇:そういう事じゃないです!
ほんとにアイドルなのか
もしかしてそれくらい怪しまれてるってこと?
美:わかってる、陽菜はそんな事しないから
〇:僕もしませんから、、
美:それでさ、陽菜に変わったこととかなかった?
〇:変わったこと、、なかったと思います
ないというより、わからないが正しいか
何回も会えるわけじゃない
まあ会って3回目で家に行くのもおかしな話だが
〇:陽菜ちゃんに何かあったんですか?
美:なんか、隠してるんだよね
〇:隠し事ですか?
美:そう、ボーッとしてる時に声かけたらなにか隠そうとするの
〇:それ僕関係あります?
美:ケーキの写真送られてきてから変なんだもん
自分で言いたくないが
そうだとすると僕がなにか原因である可能性が高い
美:とにかく、なんとかしてよ
〇:丸投げすぎる、、
美:最低限、原因でもわかったら連絡して
〇:、、わかりました
美:じゃ、よろしくー
〇:失礼します
僕は直接
隠し事をしている陽菜ちゃんを見ていない
だからどんなことを隠しているのかの推測すらできない
もっと細かくどんな様子か美玖さんに聞いておくべきだったかな
ひとまずきっかけを作るために
僕から陽菜ちゃんに連絡を入れる
〇:なんで送ろう、、
こういう時に
自分のコミュ力の無さに絶望する
変に思われずに
会話を切出す言葉
5分悩んだ末
〇L:最近どうですか?
範囲の広すぎる質問になってしまったのに
陽菜ちゃんからの返信はすぐに来た
陽L:元気だよ〜!
〇L:今お時間大丈夫ですか?
陽L:うん!
何も分からないこの状況
打開するためには直接話すのが早い
すぐさま陽菜ちゃんに発信
陽:もしもし!
〇:電話するの久しぶりですね!
陽:そうだね!!急にどうしたの〜?
〇:、、、陽菜ちゃんの声が聞きたくなりました
陽:、、そっか
〇:あっ、ごめんなさい!気持ち悪いですよね
ふと出た自分の本音
その気持ち悪さに発言してから気づく
引かれることも覚悟したが
この言葉を聞いた陽菜ちゃんの反応は
陽:うえ〜ん!!
まさかの大泣き
嘘泣きじゃないことは声だけでわかる
ほんとのギャン泣きだ
〇:えっ!?ほんとにごめんなさい!!
陽:〇〇くんはっ、悪くないよぉ〜、、
〇:でも、、
陽:、、、ずっと寂しかったんだ
〇:寂しかった?
陽:〇〇くんが家に来てくれて、すごい楽しかったのに
〇:はい
陽:いなくなってから毎日寂しいの、、
自分を必要としてくれているような言葉
でもこれは僕に解決できることじゃない
陽菜ちゃんはアイドル
僕は一般人
ホイホイと同居、なんて進めない
〇:また今度、遊びに行きたいです!
陽:、、ほんと?
〇:はい!
陽:毎日来てくれる?
〇:毎日は、、陽菜ちゃんも忙しいですし!
陽:陽菜が呼んだら来てくれるの?
〇:、、、
メンヘラっぽいセリフ
陽菜ちゃんが言うとここまで凶器になるのか
〇:1回!美玖さんと3人で話し合いませんか!
陽:〇〇くんと一緒に住めるか?
〇:まあそんな感じです!
陽:する!すぐしたい!
〇:美玖さんには僕から連絡しておきます!
陽:ありがとう!〇〇くんは優しいね〜!
〇:そんなことありませんよ
陽:陽菜が〇〇くんとお話したい時に電話してくれるし!
〇:それは、、たまたまです!
陽:ほんとは魔法使いとかかも〜!
やばっ、かわいっ
心の声をグッと抑えて
平常心を保つ
〇:そんなんじゃないですよ!ただの人間です!
陽:ほんとかな〜?
だいぶ明るくなった声
一時的に問題は解決したみたい
〇:では、また3人でお会いする時に!
陽:うん!ありがとね〜!
〇:こちらこそありがとうございました!!
天使との通話を終え
会う日程を決めるべく
美玖さんへ原因報告のLINE
それに返ってきたのは
美L:明日の14時、陽菜の家で
このスピードだと陽菜ちゃんのアポも取ってないと思う
それでも反論ひとつせず
スタンプを送信
急に決まったが明日陽菜ちゃんにまた会える
その事実だけで
何をしていても口角が上がりっぱなしになってしまった
to be continued