ひなちゃん
@pandanokurage
陽:〇〇くん!!
〇:陽菜ちゃん、もう少し声抑えてください、、
陽:あ、ごめん!
他の部屋の扉が並ぶ廊下に
僕の名前がこだました
陽:どうぞ!
〇:お邪魔します!
前に二人きりで過ごしたリビング
そこには
美:、、遅い
〇:えっ
美:10分前には来てなよ
〇:、、なんかごめんなさい
不機嫌気味の美玖さん
その隣に座るのは気が引けて
美玖さんの座るソファの向かい側
床に座る
陽菜ちゃんは美玖さんの隣
かと思いきや僕の隣に座った
〇:陽菜ちゃん?
陽:なに〜?
〇:ソファ座らないんですか?
陽:今はこっちの気分!
なんだその頭を撫でたくなる表情は、、
この衝動を押し殺し
美玖さんに視線を移す
美:で、どうする?
陽:〇〇くんと一緒に暮らす!
美:だめ、他には?
〇:ですよね
陽:なんで〜!
美:同棲は完全にアウトだから
陽:毎日遊びに来てもらう!
美:それもだめ
陽:だめなの!?
美:そんなに暇じゃないでしょ
陽:ぶぅ
美:それくらいわかってると思ってた
みごとに陽菜ちゃんの提案は全却下
僕もそうなると何となくわかっていた
陽:じゃあどうすればいいの!?
美:それを考えるために集まったんでしょ
陽:そっか!
〇:難しいですね
美:〇〇はなんか案とかないの?
〇:えぇ、、
美:陽菜のためなんだからちゃんと考えてよ
〇:わかってます!
考えても、陽菜ちゃんと同じ案しか浮かばなかったとは口に出さない
美:電話とかじゃだめなの?
陽:電話したい!
美:じゃ、毎日電話で
陽:やった〜!!
サラッと凄いことが決まった
美:そういうことで今日はもう、、
陽:待って!
美:なに?
陽:電話だけじゃ、やだよ!
〇:、、、
美:〇〇、嬉しそうな顔しないの
〇:いや!、、、ごめんなさい
なんで陽菜ちゃんと美玖さんはこんなにもテンションが違うんだろう
美:他に何したいの?
陽:一緒に暮らしたい!!
美:だからそれは、、
陽:いつか!
美:、、、いつかなら、その時すればいいじゃん
陽:でも〇〇くんが他の女の子と付き合うかもしれないもん!!
〇:それはないです!
美:多分ないね
初めて美玖さんが味方に着いてくれた気がする
陽:でもぉ、、、
美:じゃあ約束したら?卒業したら一緒に住むって
〇:え!?
陽:する〜!
〇:それはいいんですか!?
美:卒業したらそこは自由だし
〇:まじか、、
美:あ、陽菜に変なことしたら許さないけどね
〇:しないです!大切にします!
陽:〇〇くん!約束〜!
〇:はい!約束です!
小さい小指と指切りげんまん
これってあっさり告白?
婚約?
いや、婚約ではないか
美:ちょっと、妄想しすぎ
〇:、、、
美:陽菜はこれでいいね?
陽:うん!頑張れる!!
美:じゃあこれで解散、またねー
陽:ばいば〜い!
美玖さんを見送りに行った陽菜ちゃん
リビングでただ1人
僕はどうすればいいんだろう
陽:〇〜〇〜く〜ん!
〇:、、なんですか?
陽:この後時間ある〜?
〇:ありますよ!
陽:一緒に練習しよ〜!
〇:練習、、まさか新しいダンス?
陽:違うよ!一緒に暮らす練習!!
〇:暮らす練習、、
陽:一緒に色んなことしよ〜!
陽菜ちゃんと共同作業
ほんと幸せすぎ
陽:掃除かな!でも料理もしたいしなぁ〜!
〇:家事ですか?
陽:普通に遊ぶのもいいよね!
〇:遊ぶ?
陽:モデルごっことか!!
〇:それなんですか?
陽:〇〇くんが好きな服決めて陽菜がモデルになる!
〇:へぇー、そんな遊びがあるんですね!
陽:それにしよう!着いてきて〜!
手を引かれ別の部屋へ
衣装部屋としか捉えられないその部屋は
ハンガーラックに無数の衣服
お店レベルの数に圧巻される
陽:陽菜に似合いそうなの選んで!!
〇:む、難しい、、
陽:適当でいいよ!〇〇くんの好みで!
〇:、、わかりました!
僕の中の陽菜ちゃんのイメージに合いそうなもの
どれも可愛いが陽菜ちゃんが着ていたら嬉しいもの
考えても決まらない気がして
直感で選んでみた
〇:これでお願いします!
陽:は〜い!着替えるからリビングで待っててね〜!
先程美玖さんが座ってたソファ
そこに腰かけソワソワしながらその時を待つ
陽:じゃん!
〇:おぉ!!
陽:どう〜?
〇:めちゃくちゃ似合ってます!!
陽:、、、
〇:あれ?
陽:〇〇くんの上着も合うかな!
僕を見て固まったのは
上着を盗むためだったのか
半強制的に脱がされ
陽菜ちゃんがそれを羽織る
〇:意外と似合う!
陽:そうだよね!!これ貰うね〜!
〇:えっ、、
陽:だめ?
〇:、、僕のでよければ!
別にあげるのは構わない
心配になったのは帰りに上着がないと寒い事だけ
陽:お返しに陽菜の上着あげるよ〜!
〇:それは申し訳ないです!
陽:いいから〜!持ってくるね!
少しブカブカの僕の上着を着たまま
衣装部屋へと消えていった
そして持ってきてくれたのは
陽:オーバーサイズだから〇〇くんにはピッタリだよ!
男の人が着ていても違和感のないデザイン
試しに着てみればサイズもピッタリ
陽:交換だね〜!
〇:ありがとうございます!大事にしますね!!
陽:陽菜も!
来た時と服装が変わった僕たち
2人きりになると必然的にソファで寄り添う
陽:えへへ〜♪
〇:嬉しそうですね
陽:〇〇くんの匂い〜!
〇:なんか恥ずかしいです//
陽:〇〇くんに包まれてるみたい!
〇:、、、
陽菜ちゃんを抱きしめる
僕にそんなことはできない
陽菜ちゃんがアイドルだから
でも
〇:いつか
陽:ん〜?
〇:ちゃんと包んでみせます
陽:うふふっ♪それも約束〜!
その時がきたら
思いっきり抱きしめよう
また1つ
陽菜ちゃんとの約束
いや、河田陽菜さんとの約束が増えた
まだわからないことも多い
でもお互いを知るのは
これからでも遅くないだろう
ゆっくり僕たちのペースで
進んで行けたらいい
隣で寄り添う僕の推しは
夕日を味方に綺麗な微笑みを浮かべていた
end