こさかな
@pandanokurage
なんでも、度が過ぎると良くないことがある
可愛さも例外ではない
みなさんの周りにもいたのではないだろうか
可愛すぎて、話しかけにくいような人
可愛すぎて、一目置いてしまうような人が
男1:おい、小坂さんが本読んでるぞ((ボソッ
男2:本読んでるだけなのに可愛すぎる((ボソッ
僕のクラスにもそのような扱いをされている人がいる
さっきからコソコソと話されている、僕の後ろの席の小坂菜緒さんだ
誰もが認める可愛さを誇り、
その可愛さが故に、誰も関わりに行こうとしない
僕からしたら、くだらな過ぎて意味がわからない
いくら可愛いと言っても、同じ人間
神様じゃあるまいし
〇:はい、プリント
菜:ありがと
失礼かもしれないが、小坂さんが唯一学校で話すのは僕ぐらいだろう
他に誰とも話しているのを見た事がない
ここまでのレベルだと、もはやいじめかもしれない
ただ僕が仲良くする必要もないので、普通に接している
このように日々を送っていたのだが
とある日の授業で、、、
先:じゃあ、この問題について、前後の席の人と相談してみてー
初めて小坂さんとしっかりとした会話をする場面が訪れた
〇:答え何になった?
菜:45になった
〇:まじか、46なんだけど
菜:うちがどっかミスったんかなー?
小坂さんのノートを一緒に確認すると
〇:うーーん、あっ、ここ計算ミスしてるよ
菜:あーっ、ほんとや
引き算のミスを見つけた
菜:これで46になった
〇:おっけー
相談が終わり黒板の方に向き直す
特別なことは起きず、普通に終わったのだが
この日を境に、たまに小坂さんから話しかけてくるようになった
菜:なぁなぁ
〇:ん?
背中をつつかれ、後ろをむくと
菜:暇やから、お話しよーやー
〇:あれ?そんなキャラだっけ?
菜:うちの事どんなキャラやと思ってんねん
少し不機嫌そうにぷく顔をする
男1:おい!可愛すぎるだろあの顔((ボソッ
男2:あの顔見れたからもう死んでもいい
クラスメイトの馬鹿馬鹿しい会話が聞こえるが聞こえないふりをすると
菜:なんでみんな、あんなこと言うとるんやろな
〇:それは、可愛いからじゃない?
菜:よくそんなことはっきり言えるな//
ストレートに伝えられるのは慣れていないようだ
菜:今更なんやけど、LINE交換せん?
〇:あぁ、いいよ
菜:ちなみにクラスラインってあるん?
可愛すぎると、クラスラインにも入れないらしい
〇:そんなの知らないよ
僕は友達がいないので、そもそも知らない
菜:きっとうちらだけやで、クラスライン入ってないの笑
〇:入る必要もないんだけどね
菜:悲しい考え方やなぁ
小坂さんにQRコードを見せると、すぐにそれをスキャンする
菜:このクラスで初めての友達や笑
〇:僕も初めて追加した笑
クラス替えをしてから約一ヶ月で初めて友達ができた
〇:そういえばさ、去年は友達いたの?
菜:LINEは追加したんやけど、一回も話さんかった
〇:いなかったのか笑
菜:おらんわけやないって!話さんかっただけや
友達がいないというのを認めたくないらしい
〇:まあ、僕もいなかったんだけどね
菜:うちはおったって!
〇:はいはい
菜:絶対バカにしとるやろ
〇:してないよ、仲間なんだから
菜:やから、仲間ちゃう!
こんな何気ない会話だが、小坂さん楽しそうに話している
本当は話し相手が欲しかったんだろうなと思いながら
僕も小坂さんと話すことを楽しんでいるのだった
to be continued