こさかな
@pandanokurage
〇:なんでこんなに混んでるんだ
昼休み、いつものように購買に昼食を買いに行くと
なぜかは分からないがそこは人で溢れかえっている
仕方なく列に並ぶと
女1:ねぇ、あの人めっちゃ、、コソコソ
女2:ほんとだ、、ヒソヒソ
多くの人から視線を浴びる
気のせいかもしれないが陰口を言われている気分だ
〇:早く買って戻ろ
普段はパンを2、3個買うが、この日は1個しか買えなかった
割と落ち込みながら教室に戻ると
菜:あ
〇:あ
お弁当を持って教室からでてきた菜緒と鉢合わせる
〇:どっか行くの?
菜:うち、屋上でご飯食べとるんよ
良く考えれば、昼休みに彼女の姿を見たことがなかった
菜:いつもパン一つしか食べないん?
〇:いや、今日はこれしか買えなかった
菜:うちのお弁当分けたる、それだけやったら足りんやろ?
〇:え、なんか申し訳ないからいいよ
菜:いいから、黙って着いてき〜
菜緒に腕を引かれ、屋上へ
〇:何気に始めてきたかも
菜:誰もおらんから落ち着くやろ
〇:たしかに、いい場所だなぁ
菜:今度から来てもええで?
〇:まじ?
菜:他の人には言ったらあかんからな!
サラッと二人の秘密ができた
〇:さ、ご飯食べよ
菜:お腹すいたぁ〜
僕は焼きそばパンを一口かじる
菜緒は弁当箱を開ける
〇:すご!
菜緒の弁当は彩りが豊かで、とても美味しそうだ
菜:またや、、
〇:どうしたの?
菜:うちの嫌いなのが入っとる
〇:へぇ、好き嫌いあるんだ
勝手に好き嫌いはしなそうな印象を持っていたので意外だった
菜:〇〇には嫌いなのあげる
〇:だめだよ、ちゃんと食べないと
菜:えっと〜、まずはこれや!
菜緒が僕に差し出したのはピーマン
〇:ピーマンは苦手な人多いよね、パクッ
菜:そ、そうなんよね///
〇:なんでそんなに顔赤いの
菜:は!赤くないし//
〇:変なの
〇〇は鈍感なのかもしれない
菜緒は自分の箸で食べさせたことを意識してしまった
菜:うちも食べるで//
〇:どうぞ、菜緒のお弁当だからね
モジモジしながら〇〇が口をつけた箸で
卵焼きを口へ運ぶ
菜:モグモグ///
〇:おいしい?
菜:コクッ
〇:いいなぁー
わざとらしく言ってみると
菜:ん
卵焼きを一欠片、突き出す
〇:やった!パクッ、うまっ!
菜:やろ?ママの卵焼きは世界一やねん!
卵焼きの後味に浸っていると
菜:あ、、〇〇、口開けてや
〇:ん?あー、、
なるべく大きく開け、彼女の方を見ていると
菜:ポイッ、ポイッ、ポイッ、ええで〜
〇:モグモグ、、人参か
菜:せいか〜い♪
〇:菜緒って、子供だね
菜:何言うとんねん
〇:人参も食べられないんだ笑
この一言で
菜:は?食べれるに決まっとるやろ
〇:じゃあ食べてみてよ
菜:、、、さっき全部入れた
〇:ほんとかー?
チラッと弁当を覗くと
隅の方にオレンジ色の塊がいくつか残っている
〇:あるじゃん!
菜:エー、ミエンカッター
〇:早く食べてよ
逃げ場がなくなった菜緒は
菜:、、、パクッ、ゴクン
噛まずに飲み込んだ
菜:どうや!見たか!!
〇:食べれるじゃん
菜:当たり前やろ!
〇:次はー、
菜緒の嫌いそうなものを探す
〇:煮物の椎茸とか?
菜:、、、それは無理や
〇:やっぱりか笑
菜:これだけは食べて?
〇:だーめ
菜緒から箸を奪い取り、椎茸を持って菜緒の口へ
〇:はい、アーン
菜:んんん、、、アーン//
少し躊躇したものの、ちゃんと食べた
菜:、、食べれた
〇:やればできるじゃん
本人がいちばんびっくりしているだろう
目がまん丸になっている
〇:残りも食べな?
菜緒に箸を返そうとすると
菜:食べさせてくれんと、食べれん///
〇:子供だなー笑
続きは僕が食べさせることに
〇:おいしい?
菜:コクッ、コクッ//
終始、食べさせてもらった菜緒は
真っ赤になりながら苦手な食べ物を克服していった
to be continued