こさかな
@pandanokurage
心を許せる友
自分のことを何もかもさらけ出して話せる友
友人関係の1歩先
親友
恥ずかしながら僕には親友が一人しかいない
それが幼馴染の菜緒
高校に入って1年が経ったのに
親友と呼べるのは彼女だけ
唯一の救いは菜緒も友達が多くないこと
僕が知る限り
菜緒の親友と呼べるのは僕だけなはず
多分ね
菜:おまたせ〜
〇:遅かったね、寝坊?
菜:そんな感じや
〇:始業式から遅刻は勘弁してくれ
菜:する訳ないやろ〜
約束の時間は過ぎているのに
悪びれた様子はない
まあ遅刻しなければこっちも文句はないんだけどね
菜:なあ!昨日のテレビ見た!?
〇:見たよ
菜:めっちゃ可愛かったなぁ!!
〇:それな、曲も良かったし
僕たちには共通の趣味がある
それはあるアイドルのファンであること
オタクとまではいかない
ファンに留まる程度だ
菜:きょんこの髪型良いよね〜!
〇:あれ不思議だよな、どうやってるんだろう
菜:くるんってやってるんだよ!
ジェスチャー付きで説明してくれるが
ほぼわからない
〇:でも昨日はお美玖が優勝だった
菜:え〜!箱推しじゃないの!?
〇:昨日は、って言ってるだろ
菜:うちはみんな優勝やと思うけどな〜
〇:それは、、そうかも
お互い好きなことについて話す時間は
過ぎるのが早く感じる
気づけば校舎の前に
〇:何組だろう
菜:あっ2組!一緒や!
〇:これで11年連続同じクラスか
菜:そんなに喜ばんといて〜!
〇:あー、嬉しい
菜:おいっ!棒読み!!
鋭いツッコミを受けながら教室へ
菜:全校集会まで暇やな〜
〇:、、、
菜:え、無視?
〇:、、、
菜:なあ!
〇:うおっ、どした?
菜:何見てたん?
〇:、、秘密
菜:うわっ!絶対エロいやつ、、
〇:ちげーよ、あほか
菜:なんで教えてくれないん!
〇:別にいいだろー
菜:やましい事でもあるんか!?
僕は最近
空き時間や暇な時に
妄ツイ、なるものを読むことにハマっている
別に後ろめたい気持ちがある訳じゃないが
読んでいることを知られたら引かれそうで
菜緒にもまだ打ち明けられてない
〇:で、なんだって?
菜:集会まで暇やなって
〇:たしかに、でも今日はそれで終わりだよね?
菜:うん、午前中で帰れるの嬉しいなぁ
〇:まあ、帰ってもやることないけどな
菜:暇人なんか、可哀想に
〇:どうせ菜緒も一緒だろ?
菜:うちはやりたいこといっぱいや〜
〇:なにしたいの?
菜:、、秘密
〇:ないんじゃん
菜:あるわ!教えないけど
〇:そんなに興味ないや
菜:強がりちゃんやな
中身のない会話で暇を潰し
全校集会が行われる体育館へ移動
先生方の話を子守唄に
少し目を閉じて
気づけば集会は終わりの挨拶
学校に来て菜緒と話して寝て帰る
この先の学校生活が不安でしかない男の過ごし方
菜:話なんも聞いとらんかった
〇:菜緒もか、、
仲間がいて安心したのは言うまでもない
菜:明日から授業かぁ
〇:どうせ寝るでしょ
菜:〇〇もな〜
〇:当たり前
菜:最近は寝なくなってたんやで?
〇:えっ、菜緒が?
菜:うち以外おらんやろ!
〇:授業中なに考えてんの?
菜:そうやなぁ、、それも秘密!
〇:全部秘密じゃん
菜:〇〇が最初に隠し事するからやろ〜
〇:別に大したことじゃないのに
菜:じゃあ教えてや!
その場の雰囲気
相手が菜緒であること
様々なものが要因となり
〇:妄ツイって知ってる?
僕は菜緒に話すことにした
菜:、、何それ?
〇:やっぱ知らないか
菜:うん、うちTwitterそんなにやらんし
〇:じゃあ見てもらった方が早いんだけどさ
最近お気に入りの妄ツイ師さん
その方の昨日の作品を試しに見てもらう
菜:結構長いん?
〇:んー、5分くらいで読めるかな
菜:じゃあうちの部屋行こうや
〇:いいの?
菜:まあ、特別に!
〇:特別ってなんだよ、、
場所を菜緒の部屋へ移し
本題の妄ツイを読ませる
菜:、、、
スマホの画面を見つめる彼女は
どこか落ち着かない様子で
何度か僕と目が合った
〇:どうよ
菜:どうって、、
〇:最近さ、結構ハマってるんだよね
菜:〇〇も恋愛とか興味あるんやな〜!
〇:、、別にいいだろ
おちょくってくるような笑い方が鼻につく
菜:うちももっと読んでみよっかな〜
〇:おすすめの人教えてあげるよ
菜:誰〜?
〇:Twitter開いて
菜:、、、
〇:あれ?なに?
菜:、、うちTwitterやってなかったなぁ〜
〇:おい何か隠してんな
幼馴染の嘘くらい
簡単に見破れる
菜緒が僕の嘘を見抜けるように
僕も菜緒の嘘を見抜ける
黒目がキョロキョロと動き回ったのがその証拠
〇:待て
菜:なんや
〇:そう言えばさ、妄ツイ知らないって言ったよな
菜:、、知らんけど?
〇:じゃあなんで一番最初に
"妄ツイがTwitterだってわかった?"
菜:、、、
〇:さては妄ツイ知ってたな
全てが図星なのか
若干目に涙を浮かべているようにも見える
ここまで来れば可哀想にも感じるな
〇:スマホを貸しなさい
菜:、、はい
ホーム画面にある青と白のアイコン
押してプロフィールを開けば
「おさかな」
〇:おまっ、、おさかなって、、、
菜:えっと、、、読んでくれてありがとう//
先程オススメした妄ツイ師
その正体は
僕の親友にして幼馴染
目の前で照れくさそうに微笑む菜緒だった
to be continued