こさかな、としきょん、ひなひよ
@pandanokurage
5人と出会って約5ヶ月
秋が訪れ始めたこの頃
僕は菜緒と美化委員の仕事をしていた
〇:これさ、終わるの?
菜:終わらせるしかないやろ
中庭の雑草を抜くという仕事を任されていたのだが
〇:絶対最近の当番サボってたじゃん
菜:やから、こんなにあるんか
さすがに1週間でこんなに生えるわけがない
〇:きついよー
〇〇にとっては苦行だが
菜:がんばりや〜♪
菜緒にとってはそうでもない
なぜならいつもうるさい4人がいないから
唯一〇〇と2人きりになれる時間と言っても過言ではない
〇:そろそろ休憩しない?
菜:まだまだ残っとるで?
〇:じゃあ、この線までいったら!
菜:それならええよ〜
〇:、、、ブチッ、ブチッ
菜:ふふっ
約3分の2を終わらせ、ついに休憩
〇:はい、飲み物
菜:、、ありがとう//
〇〇の小さな優しさを感じた
〇:、、ふぅ、結構やったね
菜:ほんまに、暗くなる前には終わりそうやな
僕たちの頑張りを眺めながら体力を回復していると
菜:なぁ、〇〇は好きな人できたん?//
〇:好きな人、、か、、、
菜:結構遊んだりしてきたんやし、そろそろかなぁって
〇:僕は、5人とワイワイしてるのが楽しいかな笑
菜:えっ?
〇:なんか、この関係が壊れたりしたくないし
菜:、、、
きっと僕は間違った選択をした
菜:、、本気やったのに
〇:ん?
菜:うちは、本気で〇〇のことが好きやった
〇:菜緒?
菜:簡単に気持ちを踏みにじるなんて、、そんな〇〇は嫌いや!!
そう言い放ち、走っていってしまった
〇:、、、はぁ
なんでこうなった
菜緒の気持ちを踏みにじったのか?
さっきの菜緒の顔
涙を堪え、怒りと悲しみが混ざったような表情
もう、自分の本当の気持ちすらわからない
ただ手だけを動かし続け
真っ暗になるまでひたすら雑草を抜くのだった
翌日
いつもの集合場所には
陽:おはよー!!
ひ:あっ、〇〇だー!
史:遅かったね〜
京:寝坊か?
〇:、、、おはようございます
菜緒の姿がなかった
〇:陽菜、菜緒は?
菜:やることあるから先に行ってるって!
〇:そっか、、
自然と昨日の出来事がフラッシュバックしてしまう
史:今日テストじゃん
陽:どうせ赤点だー!
ひ:京子さんも赤点だよ!
京:私はあんたとは違うの
ひ:ほぼ一緒だよ〜♪
史:テストの点数1番低かったくせに
陽:史帆さんは陽菜と5点しか変わらないもんね!
史:ししのほうが上だけどね〜
いつも通りの4人の会話
どうしても頭に入ってこない
入ってこないと言うよりは
楽しいという感情が浮かばない
4人は何も悪くないのに
京:また放課後にね
〇:はい、、
学校に着き、いよいよ教室に入る時が
陽:あっ、菜緒!おはよー!
菜:、、、おはよ!
一瞬目が合ったがすぐにそらされてしまった
ひ:なんで先に行っちゃったの〜?
菜:その、、課題学校に忘れとってな!
ひ:ひよたんそれ終わってない!!
菜:はよやりや〜笑
何も変わらないように話している
〇:、、おはよ
菜:ちょっとお手洗い行ってくるな〜
〇:、、、
明らかに避けられてる
僕はどう対応するのが正しいんだ
今のところ選択肢は2つ
1つは諦めずに話しかけ続ける
2つ目はあえて何もせず、時間が解決してくれるのを待つ
恐らく後者は良い選択肢ではないはず
いわゆる最終手段というものになるだろう
菜緒が戻ってきたのはホームルームが始まるギリギリ
これじゃ話しかける隙もない
次のチャンスを狙うことに
1時間目が終わり休み時間
〇:あのさ、
菜:そうや、先生に質問あったんや
〇:、、、はぁ
昨日からため息しかついてないような
ひ:どうしたの〜?
〇:あっ、なんでもないよ
陽:なんか今日元気なくない?
〇:めっちゃ元気だよ!昨日も筋トレしたし
陽:ほんとっ!触らせて♪
僕はちゃんと笑えているのか
2人には、いや、4人には心配をかけたくない
これは僕が解決しなきゃいけないんだ
この流れだと休み時間は多分無理
ということは次のチャンスは昼休み
キーンコーンカーンコーン
陽:お腹すいたぁ
ひ:お弁当食べよ〜っ!
この雰囲気なら話せるかも
〇:菜緒、今日のお弁当、、
菜:あっ、友達に呼ばれてたんや!
陽:えー!早く行ってあげなよ!
菜:ごめん!
〇:あの、、
ひ:〇〇のおかずちょーだいっ!!
〇:、、、うん、少しね
ひ:やった〜♪
だめだ
徹底的に避けられている
諦める訳じゃないが、今日話すのは難しい
また明日チャレンジすることにしよう
陽:ごちそうさま!
ひ:〇〇まだ食べ終わってないのー?
〇:あ、もう終わるよ
いつもより食欲がなかったのは気のせいだろうか
午後の授業が終わり、放課後になると
菜:今日用事あるから、お先に!
陽:えー、、わかった!
ひ:また明日ねー!
菜:、、はいばい!
結局一言も話せないまま
また、菜緒がいない4人と下校する
史:菜緒、どうしたんだろ〜
京:彼氏でもできたんじゃない?
史:それはないでしょ〜笑
京:たしかに笑
〇:え、なんでですか?
陽:そんなの、〇〇のことが好きだからに決まってるじゃん!!
〇:それは知ってるけど
史:菜緒はししたちとは違うからね
京:ね、本気だったから
〇:どういうことですか?
ひ:前にね!〇〇以外でお話したことがあったんだけど、、
ーーー
京:みんなはさー、彼氏とか作らないの?
史:ししは作らないよ〜
陽:陽菜も!みんなといる方が楽しいもん!
ひ:ひよたんも〜!!
京:やっぱりそうだよね笑
そんななかただ一人
菜:うちは、付き合いたい//
陽:〇〇と?
菜:、、うん//
きっと菜緒は不安だったのだろう
自分が言っていることは〇〇を独り占めするというのと同義
史:いいじゃん、付き合えば
菜:えっ?
京:私たちは〇〇が好きなんじゃない
陽:〇〇の筋肉が好き!!
ひ:ひよたんは手だけ!
史:だけって笑
菜:みんな、、
思いもよらぬみんなの気持ち
菜緒の気持ちは固まった
史:まあ、付き合っても〇〇の匂いは嗅がせてもらうけどね〜
菜:だめですよ!
陽:陽菜も筋肉さわる!
菜:それもあかん!
京:声は聞いてもいいよね?
菜:それは、、、いいですよ
ーーー
〇:、、そうだったんだ
京:明日直接謝んなよ
〇:はい
陽:謝る?
史:お子ちゃまにはわからないでしょ
ひ:史帆さん、どういうこと?
史:えっと、、、京子、どういうこと?
京:私も知らないよー
陽:みんな知らないじゃん!笑
唯一の大人は京子さんだった
〇:みんな、ありがとう
僕は菜緒の気持ちを知り
更にもうひとつ気づいたことがある
僕の菜緒への想い
いつもみんなで笑っている時
僕の視界には菜緒の笑顔があった
明日、想いを伝えよう
to be continued