おみく
@pandanokurage
美:おはよー!
〇:おはよ
美:早起きだね!
〇:今日学校なんで
美:えっ!!なんで休みじゃないの!?
〇:逆になんで休みだと思った?
美:だって今日は付き合って1ヶ月記念日でしょ!?
〇:付き合ってないけど、もう1ヶ月も経つんだ
美:記念日デート!!
〇:無理だって、学校あるから
美:休んで!!
〇:母さんに言おうか?
美:それはだめっ!
この自称青春の関係は
誰にも言わないようにしているらしい
周りにバレないようにするのも青春の醍醐味だと嬉しそうに言っていた
だから母さんを出されると姉ちゃんの暴走は止まる
美:え〜、私も学校行こうかなぁ
〇:普通にダメ
美:じゃあ送り迎えだけでも!!
〇:嫌だ、変な目で見られるもん
美:じゃあ1人で家にいろって言うの!?
〇:うん、大人しくしてなよ
美:せっかくの記念日なのに、、
チラッと目に入った姉ちゃんの顔
悲しそうな表情に
チクリと胸の奥が痛んだ
別に姉ちゃんは彼女じゃないのに
そんな感情は持っていないはずなのに
〇:休みなんだから、家でゆっくりしてなよ
美:〇〇の部屋にいてやる!
〇:だめだよ、そんなことする人は嫌い
美:してない私は好きってこと!?
〇:そうなるかもね
美:やったぁ!ごちそうさま〜!
機嫌を戻しつつ、一足先に朝食を食べ終えた
そのまま自分の部屋に戻っていく
訳ではなく
わざわざ食事中の僕の真ん前に座る
〇:まだなんかあんの?
美:記念日だから!できるだけ一緒にいたいの!!
僕はどうも思わないが
姉ちゃんを推してる人なら
気絶するんじゃないか?
〇:そんなことしても休まないよ?
美:もう諦めたよ!早く学校行きなさいっ!
〇:じゃ、着替えてくる
美:私も一緒に行く〜!
〇:やめろ変態
ほんとに部屋まで着いてきて
入る入らないのドア攻防
時間の無駄と判断し
姉ちゃんの侵入を許してしまった
気にせずに着替えていると
美:ちょ、ちょっと//
〇:ん?
美:彼女の前で堂々と脱がないでよっ//
〇:いや姉ちゃんだろ
美:恥ずかしくないわけ?//
〇:まあ生まれてからずっと一緒だし
美:じゃあ、今日帰ってきたら一緒にお風呂でも、、
〇:あほか
美:むあっ!いい雰囲気だったのに!!
〇:よし、行ってくる
美:まぁって〜!
リュックを背負って準備完了
さっきまで早く行きなさいと言っていた姉
家を出ようとすれば
美:やっぱり行かないでぇ〜!!
〇:どっちなのさ
美:寂しいじゃんっ!
〇:、、、そうかもだけどさ
美:なんかちょうだい
〇:は?
美:寂しい彼女になんかちょうだい
〇:なんかって、、例えば?
美:さっきまで来てたパジャマ!
〇:変態、他には?
美:〇〇の部屋に入る権利!
〇:行ってきまーす
美:ちょうだいよぉ〜!!
〇:帰ってきたら構ってあげるから
美:、、、約束だからねっ!!
〇:はいはい、行ってきます
美:頑張ってね〜!
適当だが美玖にとっては悪くない条件を提示
元気な挨拶に見送られ学校へ
とりあえず放課後まではいつもの学校生活
そんな考えをしていた僕は甘かったみたい
1時間目が始まった直後
右ポケットが震えた
美L:なにしてるのー!
暇人からのLINE
もちろん返信はしない
美L:今ねー!〇〇の部屋にいるよー!
普通に嫌なことしてくれてるな
美L:嘘だよー!
そんなくだらない連絡してこないでくれ
この後もよくわからない連絡が僕の元へ
いつもよりちょっとだけ
学校にいる時間が楽しく感じた
〇:疲れた、、
下校中
家までの道のり
この時間は複雑だ
一日の疲労を感じながらも
家に着けば自由だという喜び
プラスとマイナスの共存だ
「おかあさん!買ってよー!」
「誕生日に好きなの買ってあげるから、今日は我慢しようね?」
「わかった!やくそくね!」
〇:、、、
たまたま聞こえた親子の会話
〇:記念日、、、か
連想されたのは
今朝見た、姉ちゃんの表情
僕は自分が思っているより
青春っぽいものに支配されているようだ
〇:ただいまー
美:おかえりっ!
〇:勝手に部屋入ってない?
美:入ってないよ!約束したじゃん!
〇:じゃあ、、これ
美:え!?ケーキ!!
〇:そんな高いやつは買えないけど、一応記念日らしいし
美:、、、優しい彼氏だぁぁぁ
〇:弟です
美:あぢがとぉ〜〜
〇:こんなんで泣くなよ
さっき見かけた女の子の方がよっぽど大人なのかもな
〇:とりあえず着替えてくるから
美:私も行く!ケーキ食べる!
〇:今食べて、夜ご飯食べれんの?
美:食べれるよ!ケーキは別腹なの!!
〇:都合のいいお腹ですな
涙が残りながらも
眩しい笑顔
それが喜びによるものだと感じ取れる
美:食べよっ!!
〇:いただきまーす
美:むぅ、、食べさせてほしかった
〇:うまっ
美:お〜いし〜!
切り替えすごいな
姉ちゃんのご満悦な表情
買ってきてよかった
美:私からもプレゼントあります!!
〇:え、なに?
美:目瞑って!
〇:痛いのやめてよ?
美:大丈夫だから早く!!
〇:、、、こわ
何をしてくるかわからない
そんな恐怖も持ち合わせながら
プレゼントと言われると少しは期待してしまうのが人間
数秒の静寂のうち
そっと
優しく
唇に何かが触れた
〇:、、、今のって
美:、、初めてだから///
〇:弟に何してくれてんだ
美:きゃ〜//恥ずかちっ//
僕と姉ちゃん、同じケーキを買ったのに
唇に付けられた生クリームは
僕のケーキより甘く感じた
これが青春の味、ってか?
to be continued