こさかな
@pandanokurage
菜緒の家で勉強をした日の夜
〇:なんだこれ
寝る前に少しだけ勉強しようとノートを開くと
菜緒が落書きしたのを見つけた
そこには
「これをみたらでんわしてね♡」
The女の子という感じの丸文字でそう書かれていた
〇:フフッ、かわいいかよ
時刻は夜の10時だが一応電話をかけることに
プルルルルルッ
菜:もしも〜し、どしたん?
〇:落書き見ましたよ
菜:あっ!そうやった!
書いた本人は忘れていたらしい
〇:なんで電話?
菜:え、あかんかった?
〇:別にいいんだけどさ、あんま電話したことないから
菜:まあ電話するんやったら直接会いたいしなぁ
〇:たしかに
菜:、、、今からお家行ってもええ?
やっぱり彼女は普通じゃない気がする
〇:さすがに無理だよ
菜:えぇー、会いたいんやけど
少し寂しそうに言う彼女がとても愛おしい
〇:また明日会えるよ
菜:うーーん、、そうや!テレビ電話しよっ!
〇:それならいいよ
スマホを机に置き、カメラをオンにする
〇:見えてる?
菜:見えてるで!!やっほ〜!
〇:あれ?菜緒、カメラオンにしてる?
菜:してへんで
〇:早くしてよー
菜:今すっぴんやから、嫌やー
僕だけがカメラをオンにして通話するつもりだったようだ
〇:じゃあ、僕も切るねー
菜:え!なんで!?
〇:菜緒が顔出さないから
菜:、、、ちょっと待っとって
何やらガサゴソと音がした後
菜:これでええやろ
画面に写った菜緒はマスクとサングラスで顔を覆っていた
プツッ
反射的に通話を切る
しかしその2秒後には
プルルルルルッ
〇:もしもしー
菜:なんで切ったん!?
〇:菜緒がふざけるんだもん
菜:なんもふざけてないって!
〇:じゃあ、さっきの変装はなに?
菜:やから、、今すっぴんなんやって
頑なにカメラをオンにしたがらない
〇:そっか、しょうがないね
菜:そうやろ?
〇:うん、普通の電話で我慢しよう
菜:〇〇の顔は見せてや!
〇:菜緒が見せないから見せませーん
菜:、、、
菜緒がいきなり喋らなくなる
恐らく、顔を出すか悩んでいるのだろう
菜:、、特別に見せたる
〇:じゃあ、僕も写すよ
カメラをオンにして、再び机に置く
菜:あんま見んといて//
相当恥ずかしいようで、画面越しでも見るからに顔が真っ赤だ
〇:全然かわいいじゃん
菜:恥ずかしい///
〇:今度から化粧しなくてもいいんじゃない?
菜:それは、あかんよ
〇:十分かわいいのに
菜:ありがと//
かわいいと言う度照れる菜緒がかわいい
〇:まだ寝なくて大丈夫?
菜:あー、いつもやったら寝る時間やね
電話をかけ始めてから約1時間が経過していた
〇:もう寝る?
菜:もうちょっとだけ、電話したい
〇:いいよ、眠くなったら言ってね
菜:今日は、寝なくてもええかもなぁ♪
なんて、調子づいていた菜緒だったが
15分後
〇:菜緒ー?
菜:、、なみゅはにそ、、、
画面の向こうの彼女は首をフラフラさせ、訳の分からないことを言っている
〇:もう切るよ?
菜:、、、
ついに眠ってしまったのか、何も喋らなくなった
〇:、、、かわいい
少しだけ見える菜緒の寝顔に見とれてしまう
〇:もうちょっと見てるか
欲望に負け、菜緒の顔を見続けていると
僕も寝落ちしてしまった
翌朝、目を覚ますと
画面には未だに菜緒の寝顔が
〇:かわいいなぁ
朝からこんなかわいい寝顔を見れるなんて幸せだ
そんな思いに浸り、しばらく眺め続けていると
菜:んん〜
〇:あっ、おはよ
菜:え!?〇〇!?
寝ぼけていたのか、テレビ電話に気づかず辺りを見回す
〇:こっちだよー
菜:あれ?まだ繋がってたん?
〇:寝落ちしちゃった
菜:そうや、うちも寝落ちしたんや
眠そうに目を擦る彼女に
〇:菜緒、よだれ、、、
菜:バッ
寝起きとは思えない速さで口元に手をやる
〇:嘘だよ
菜:、、、覚えときやプツッ
たった一言で電話を切られた
何をされるか分からない恐怖を抱きながら
学校に向かう〇〇だった
to be continued