@pandanokurage
彼女との出会いはまるで恋愛映画のようなものだった
ドンッ
〇:あっ!
陽:わっ!バサァー
廊下の曲がり角でぶつかった僕たち
陽菜の持っていたプリントが床に散らばる
〇:ごめん!大丈夫!?
陽:私の方こそすみません!
2人で落としたプリントを拾い集めると
〇:これ、1人で持ってたの?
僕でさえ1人で持てるか分からない量だった
それを僕より20cm以上小さい陽菜が持っていたとは
陽:前見えなくて、ぶつかってしまいました、、、
〇:僕も運ぶの手伝うよ
陽:いや!それは申し訳ないですし、、
〇:また誰かとぶつかったら危ないからさ
陽:、、じゃあ、お願いします!
プリントの7割ほどを持ち、陽菜と並んで歩く
〇:どこまで運ぶの?
陽:4階の図書館です!
僕たちは現在2階、1年生の陽菜の教室も2階
〇:てことは、あれ持って階段上がろうとしてた?
陽:はい!!
ぶつかって良かったと思ったが口にはしなかった
陽:先輩は2年生ですか?
〇:そうだよ
陽:もしかして、〇〇先輩?
〇:え!なんで知ってるの!?
動揺してプリントを落としそうになった
陽:〇〇先輩は有名人ですよ♪
〇:理由は教えてくれないのか
陽:私、河田陽菜です!
〇:陽菜ちゃんね
陽:よろしくお願いします!
〇:うん、よろしく!
なぜ名前を知られていたかは分からないまま
自己紹介が終わる
〇:よし、そろそろ着くね
陽:階段長かったです、、
〇:あとちょっとだから頑張って
陽:頑張りま
バサァー
陽:頑張れませんでした、、、
あと少しのところでまたプリントを落としてしまう
〇:ほら、落ち込まないでー
陽:すみません、、
しょぼんと落ち込む陽菜
先生:ありがとねー!
〇:いえ
陽:〇〇先輩ありがとうございました!
先生:気をつけて帰るんだよ!
〇:はい
こうして陽菜と来た道を戻る
〇:また運ぶってなったら、呼んでね
陽:えっ、でも、、、
〇:いいから、わかった?
陽:、、はい!
〇:じゃ、またねー
陽:ありがとうございましたー!!
その日はそれで終わったのだが
翌日の放課後
傘をさして家に帰る途中
ずっと後ろに気配を感じる
〇:チラッ
誰かが電柱の後ろに隠れる
傘を指しているのでいるのが丸わかりだ
〇:だれ?
陽:えへへっ、見つかっちゃいました♪
〇:ずっとついてきてたの?
陽:そうです!
〇:なんで?
陽:先輩とお話したいなぁ〜って!
〇:最初からそう言ってくれればよかったのに笑
陽菜と一緒に帰ることに
陽:少し公園で雨宿りしていきませんか?
〇:いいね
目的地は公園になった
陽:昨日は晴れてたのに今日は雨ですね〜
〇:雨嫌いなの?
陽:ん〜、普通です!!
〇:なんだそれ笑
陽:先輩は好きですか?
〇:うーん、普通かな笑
陽:わぁ〜、まねっこだ〜!
他愛もない会話をしながら歩いていると
ブゥーン
トラックが横を通り過ぎる
バシャッ
〇:やばっ!
陽:きゃっ!
元々道路側を歩いていたが
はねた水が陽菜にかからないよう咄嗟に陽菜を抱き寄せる
〇:大丈夫?
陽:はい///でも先輩が、、
僕の背中はびしょびしょ
よく考えれば傘を道路に向けるのが正解だった
〇:僕は大丈夫だよ
陽:また先輩に迷惑かけてしまいました、、
2日連続で落ち込む陽菜
〇:いや、陽菜ちゃんのせいじゃないよ
陽:陽菜が公園に行きたいなんて言わなければ
〇:それは違うよ
陽:怒ってないですか?
〇:怒るわけないじゃん笑
陽:これからも仲良くしてくれますか?
〇:もちろん!僕でよければ
陽:よかったぁ〜
雨はしばらく止みそうにないが
陽菜の心は晴れ晴れとしているのだった
to be continued