こさかな
@pandanokurage
菜:〇〇!
〇:ん?
菜:今日の放課後ひま?
〇:うん、どうしたの?
菜:公園行きたい!
高校生が何言ってるんだと思われてもおかしくない
でも、遊びたくなったんです
ブランコで
〇:いいね、たまには公園で遊ぶのも
菜:どこの公園にする?
〇:ん〜、昼休みに決めよっか
菜:うん!
〇:また後でね!
次の授業が始まる時間
彼は自分の席に戻って行った
放課後の予定が決まれば
もちろんこれからの授業はその事しか考えない
板書をとるためだけに手を動かし
頭では遊んでる場面の想像
大忙しだ
〇:お弁当食べよ〜
菜:うん!
昼休み、私の机の隣に彼がやって来た
〇:公園なんだけどさ、家の近くにちょっと大きめの公園あるよ
菜:ほんと!?
〇:うん、そこなら子供がいても多少は遊べると思う
菜:そこ行きたい!
私が行ったことのない公園
楽しみが増した
〇:でもなんで公園?
菜:なんか、行きたくなったんよなぁ
〇:可愛いね
菜:はっ!?いきなり、、//
いつまで経っても慣れません
彼の不意を突いてくる攻撃には
〇:たまに公園に行きたくなるのは結構わかるかも
菜:そうやろ!
〇:うんていとかやりたい
菜:あれ、めっちゃ手痛くなるやん
〇:菜緒は力ないからだよ
菜:うちやってできるから!
〇:菜緒はなにやりたいの?
菜:ブランコ!
〇:あー、いいね
菜:風にあたるの気持ちいいやん!
〇:やばい、早く公園行きたくなってきた
菜:子供やん!
〇:菜緒より大人だよ
公園から発展した会話も
笑顔が絶えない
楽しい昼休みはあっという間に過ぎて
午後の授業は放課後が楽しみすぎて逆に長く感じる
それでも眠気に負けなかった私は自分を褒めたい
放課後
菜:どれくらいで着くん?
〇:15分くらいかな
菜:ブランコ空いてるかな〜
〇:子供たちはそろそろ帰り始めると思うけど
と言っても空はまだ青い
子供たちが遊んでいるかもしれない
でも、それを〇〇と一緒に待つのも楽しそう
〇:そんなに楽しみなの?
菜:え?
〇:ずっとニヤニヤしてるけど
菜:うそっ//
感情がそのまま顔に出ていた
咄嗟に顔を隠すが
手の中で頬が熱くなっていくのがわかる
〇:僕も楽しみだから!
菜:、、ありがと//
彼の笑顔にどんどん楽しみな気持ちが大きくなっていく
〇:ここだよ
菜:広いね!
到着した公園は思っていたよりも広く
遊具も大きい
〇:子供も少ししかいないね
菜:ちょうどいい時間やったね!
〇:よし、何からやる?
菜:ブランコ!
ベンチにリュックを並べて置き
一目散でブランコへ
菜:楽しい〜!
〇:ね!すごい久しぶり
吹き抜ける風が気持ちいい
隣で漕いでいる彼
私とは振り幅が全然違いました
菜:〇〇ブランコ上手くない!?
〇:これ上手いとかあるの?
菜:うちはこれが限界なのに!
〇:もっと足を振ってごらん?
アドバイスされた通り
一生懸命足を大きく動かすが
彼のように漕ぐことができない
菜:なんで〜?
〇:じゃあ押してあげる
菜:えっ、重いから!
〇:重くないって
ブランコを降りて背後に回った〇〇
私が後ろに下がる度
優しく腰を押してくれた
そのおかげでブランコの勢いは増し
菜:す、すごい//
〇:気持ちいい?
菜:うん!
これが青春?
変わった青春でもいい
ただ楽しいという感情だけが
頭と心を満たしていく
そこから生まれる幸せ
この時間が永遠に続けばいいとさえ思えた
〇:そろそろ止めようか?
菜:、、うん!違うのもやりたい!
このままがいいという気持ち
ほんの僅かな葛藤が生まれたが
公園を楽しみたい気持ちが勝って
次の遊具へ
〇:滑り台は?
菜:スカート汚れそうやない?
〇:たしかに、砂つくの嫌だね
菜:あっ!うんていある!
〇〇との会話に出てきたうんてい
高すぎず低すぎずという絶妙な高さ
小学生とかからしたら高い方だと思う
〇:ほっ、ほっ
菜:すごい!そんなに早くできるんや!
〇:意外とできるもんだねー
軽々反対側まで渡り切った〇〇
菜:うちもやりたい!
〇:ちょっと待って、一応下にいるから
菜:大丈夫やって!
〇:だめ、念の為だから
〇〇が下に移動するのを待ち
10年以上ぶりにうんていに手をかける
菜:せーのっ
思い切って体を空中に浮かせば
思いの外、進むことができた
菜:おー!
〇:すごいじゃん!
菜:できるって言ったやろ〜!
ちょっとでも浮かれた自分がバカだった
菜:わっ!
交互に出していた手
棒を掴み損ね、片手は空中に
もちろん片手で全体重を支えられるわけがなく
重力に引き寄せられもう片方の手も離してしまう
〇:っ!?
気づけば、〇〇の体がクッションとなり
直接地面に衝突せずに済んでいた
〇:、、大丈夫?
菜:う、うん
〇〇との距離が近くなったことによる緊張感
〇〇に迷惑をかけた悲しさ
混ざりあったこの感情はなんと表現するべきか
〇:膝、擦りむいちゃったね
菜:あっ、これくらい大丈夫!
〇:だめだよ、家近いから消毒しよ?
菜:、、うん、ごめんね
〇:謝らなくていいからさ
立ち上がって手を貸してくれた
〇〇の手を握って体を起こす
擦り傷だけで済んだのは〇〇のおかげ
〇:っ
菜:〇〇?
〇:大丈夫?歩ける?
菜:歩けるよ
〇:転ばないように手繋いでいこうね
菜:、、ありがとう//
彼の優しさに包み込まれた私
だからこそ気づけなかったのかもしれない
〇〇の異変に
to be continued