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朝起きたら、この世から僕の存在が消えてました3

全体公開 1 1
2023-03-03 22:00:56

かとし

史:まだ〜?

〇:あとちょっと

ファッションショーが終わり

この家での初めての夕食

史帆姉リクエストのカルボナーラを作っていた

史:としちゃん、お腹ぺこぺこ〜

〇:もうできるからねー

会話だけなら

子供の相手をしているような気分だ

〇:はい、できたよ

カルボナーラを目の前にすると

史:おいしそ〜♪

先程のへにょへにょモードが解除され

一気にテンションが上がる

史:食べていい!?いいよね!?

〇:どうぞ笑

史:いただきますっ!!

しばらく食べ物を口にしていなかったのか

それくらいの勢いでカルボナーラを口に運ぶ

史:んいひ〜!

〇:ゆっくり食べなよ笑

史:バクバク

〇:子供みたい笑

口の周りはベタベタ

史:ごちそうさま!!

〇:早いなぁ

史:おいしかったぁ〜

〇:口周り拭きなよ?

史:拭いて〜

グッと顔を近づけてくる

まさか自分がアイドルの口を拭くなんて

〇:はい、いいよ

史:ありがと〜

まだ食事中の僕の隣で

横になり始めた

〇:史帆姉、お風呂は?

史:一緒に入るよ〜

〇:えっ!何言ってんの!?

史:嘘だよ〜笑

一瞬でも真に受けたのが恥ずかしい

夕食を終え、お皿を洗っていると

史:お風呂入ってくるね〜

〇:はーい

史:絶対覗かないでよ!

〇:覗かないよ!

史:絶対だからね!!

〇:覗かないって、、

めちゃくちゃ釘を刺された

史帆姉がお風呂に入っている間

リビングにただ1人

なぜ自分の存在が消えてしまったのか

初めてゆっくり考える

寝る前に何か特別なことはしていなかったし

変なものも食べていない

史帆姉の元にいたからいいものの

他の人のところだったら即逮捕だった

とりあえず、なにもかも史帆姉に感謝だ

リビングではテレビから聞こえてくる芸人さんの笑い声だけが響き渡っていた

史:お風呂いいよ〜

〇:あ、うん

買ってもらった部屋着と下着を持ってお風呂に

史:、、、

〇:ん?どうかした?

史:、、なんでもないよ〜

なぜか僕の顔をじっと見つめていた

気にせずそのまま浴室へ

甘い香りが充満し

白い入浴剤の入った湯船に浸かる

そこそこ大変な一日だった

なんなら人生が変わった一日だ

そんな一日の疲れを癒すことに専念した

〇:ふぅ

史:ふぁ〜

〇:史帆姉、明日仕事は?

史:お昼前から、、夜ご飯には帰ってくるかなぁ

〇:じゃあもう寝ようよ

史:そうだね〜

眠そうにフラフラと歩く史帆姉と寝室へ

今朝出会ったベッドに再び並んで横になる

史:〇〇はここに来てよかった?

〇:、、うん、よかったと思う

史:元の生活よりも?

〇:それは、、、わからない

史:そっか

〇:でも、史帆姉には会えてよかったと思ってる

史:、、、ありがと

その声は少し潤んだような声で

史帆姉の抱きつく力が少し強まり

僕も史帆姉にくっついて眠りについた


翌朝、8時

目覚めると2日連続で史帆姉の顔が目の前に

〇:史帆姉、朝だよー

史:バッ、おはよ

〇:えっ、めっちゃ寝起きいいじゃん

史:お姉ちゃんだからね〜

よくわからないが寝起きがいい日もあるみたい

〇:朝ごはんなににする?

史:パンでいいや〜

〇:なんか作らなくていいの?

史:うん、ゆっくりしよ〜

寝起きが良くても、朝はまったり

この家の鉄則だ

史:モグモグ、、ふふっ

〇:どうしたの?

史:弟と暮らすっていいよね〜

微笑みながらこちらを見ている

その温かい笑顔

〇:フニフニ

史:なに〜?

〇:触りたくなっただけ

真っ白いほっぺたは無性に触りたくなってしまう

史:んふふふっ♪

触られている張本人も嬉しそう

〇:準備しなくて大丈夫なの?

史:ゆっくりしたいよぉ〜

〇:遅れちゃうよ

史:洗面所まで連れてって〜

〇:、、はいはい

史帆姉をおんぶして洗面所まで運ぶ

弟にこれをして欲しかったのか?

のそのそと準備を進める中

史帆姉のあとを着いていくだけで

何もやることがない

〇:史帆姉が仕事の間、何してればいいの?

史:ん〜、、ゆっくりしてなよ〜

〇:それは申し訳ないし、、

史:じゃあ、すっごい美味しい夜ご飯作って待ってて〜!

ハードルが一気に上がる

ただ、疲れて帰ってくる史帆姉のため

本気で料理するしかない

〇:わかった、楽しみにしてて

史:よしっ!そしたらとしちゃんは行ってきます!

敬礼して玄関へ向かっていった

〇:気をつけてね

史:うん!いってきますのぎゅーは?

〇:え、なにそれ

史:いいから、ほら!

靴を履いた史帆姉に抱きしめられる

こういうのってカップルしかやらないと思っていた

史:ん〜♪

〇:頑張ってね

史:は〜い!いってきま〜す!

〇:いってらっしゃい!

笑顔で送り出し、この部屋に1人

本当にすることがないので

宣言通り、本気で料理をすることにした

昨日買い物に行った時に謎に買ったスパイスたち

レシピを調べながらグツグツと鍋で具材を煮込む

約6時間経過し

料理は完成、暇な時間が訪れた

ソファに置いてあるブランケット

史帆姉の匂いがして、なんだか落ち着く

ガチャッ

〇:っ!

鍵が開く音に反応し

すぐさま玄関に向かう

これが飼い主を待つペットの気持ちだ

史:ただいま〜!

〇:おかえり

史:なんでブランケットにくるまってるの!

〇:、、、なんとなく

史:寂しかったんだ!!

何も間違ってない

ただ認めるのも気恥しい

史:ほんとにかわいいねぇ〜♪

〇:は、早くご飯食べるよ//

おかえりも含めたハグをされ

体温が急上昇

話を逸らすほか、何もできなかった

史:ん!!おいしい〜!!

〇:よかったぁ

史:今まで食べたカレーの中で1番美味しい!!

史帆姉の喜んでいる顔

頑張って作った甲斐があった

史:そうだ、今度メンバーが遊びに来る〜

〇:え、それって僕いて大丈夫?

史:大丈夫だよ〜、〇〇も仲良くなれるから!

〇:、、わかった

カレーを頬張りながら

楽しみよりも不安が勝ってしまう〇〇だった

to be continued


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