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朝起きたら、この世から僕の存在が消えてました4

全体公開 1 1
2023-03-03 22:01:36

かとし

史:ん〜、別に部屋着でもいいしね〜

〇:お化粧もいいの?

史:メンバーにはすっぴん見られてるから

今日は前回言っていたように

これからメンバーが来るらしい

〇:僕は何してればいいの?

史:みんなでお話するから、〇〇はとしちゃんの膝の上!

〇:嫌だよ、恥ずかしいし

史:そんなに喜ばないでよ〜♪

今日も絶好調の史帆姉

約束の11時が近づくにつれて

ソワソワし始める〇〇と

そんなことお構い無しに

〇〇にくっつく史帆

足して2で割ったらちょうどいいくらいのテンション差

〇:そうだ、お昼ご飯はどうするの?

史:今日はとしちゃんが作る!

〇:僕も手伝うよ

史:だめ〜、〇〇はみんなとお話するの!

先からお話すると言われるが

何を話すことがあるんだろう

ピンポーン

史:来たっ!

オートロックを解除して

1度戻ってきた史帆姉は

一段階明るい表情になっていた

史:もう来るよ!

〇:わかってる

史:嬉しくないの!?

〇:緊張するんだって

自分は本当の弟じゃない

ここに来た経緯だってどう説明するのか

一歩間違えたらすぐに通報されるかもしれない

史:大丈夫、みんな優しいから〜

史帆姉の言葉を信じ

心を落ち着かせることに

ピンポーン

史:はぁ〜い!

へにょへにょという言葉がピッタリの返事

玄関に走っていく史帆姉の後を追う

史:いらっしゃ〜い

?:お邪魔しまーす!

?:おはよ〜!

?:この人が弟くん?

史:そう!〇〇だよ〜

〇:、、初めまして

入ってきた3人の女性

アイドルだから当たり前だが

みんな可愛い

久:佐々木久美です!キャプテンだよ!

美:みーぱん!

京:齊藤京子です

久美さんは普通にちゃんとした人

みーぱんさんはちょっとだけ天然なところがありそう

京子さんは、、、多分僕を良く思っていない

言い方が悪いが、敵意むき出しという感じだ

史:とりあえずあがって〜

史帆姉の一声で

一旦リビングに場所を移す

久:ねぇ!急にこの部屋に現れたってホントなの?

〇:えっ、なんでそれを?

久:全部としちゃんから聞いたよ!

史:言っちゃった〜

ーーー

遡ること数日前

〇〇と史帆がお出かけをした日の翌日

久:としちゃん

史:なに〜?

久:昨日誰と歩いてたの?

史:、、、とっ、友達だよ〜

久:やっぱりあれ、としちゃんだったんだ

まずは久美が見た人物が史帆だったという確証を握った

美:誰と歩いてたの?

史:えっ、みーぱんも見てたの?

京:私もいたよ

史:、、、もしかしてあの3人組

久:一緒にいたの、男の人だったよね

いつになく真面目な声

明らかに疑われている史帆

史:あれは弟で、、

京:弟なんていないでしょ

史:最近できたの!

一応事実を話している

それでも3人は信じることができない

史:いきなり部屋に現れて、、

久:何言ってるの?

史:それで帰るところがないから弟にしたの

京:本当は?

史:ほんとだってば!

美:じゃあさ!今度会いに行ってもいい!?

久:たしかに、自分の目で見てみたい

史:いいよ!

ーーー

史:こんな感じ〜

久:今はなんとなく信じてるよ

美:うん!史帆は嘘つかないし!

〇:ありがとうございます

久:でも、、

気まずそうに久美さんが視線を向けた先には

こちらを睨んでいると言っても過言ではない京子さん

京:私はまだ信用してない

〇:まぁ、そうですよね

これは史帆姉のことを信用してないのではなく

僕を人として信用してないのだろう

人に信用してもらうには時間がかかる

史:、、、としちゃん、お昼ご飯作ってくるね!

流石の史帆姉も気まずい空間に席を外す

そして完成したのが僕と3人だけの空間

久:〇〇くんにとって、としちゃんはどんな存在?

絶対に来るとわかっていた質問

3人に認めてもらうには、この場で信用してもらうしかない

〇:史帆姉は、、僕の恩人なんです

美:恩人?

〇:ほんとに信じて貰えないと思いますけど、いきなりこの部屋にいて、自分の存在が消えてたんです

3人は僕の話を真剣に聞いてくれた

〇:どこにも居場所がない僕に、史帆姉は居場所を作ってくれました

久:、、、

〇:史帆姉が僕をどう思っているかはわかりません、でも僕は史帆姉が世界で1番大切な、優しいお姉ちゃんだと思ってます

自分の気持ちを素直に伝えた

この話を聞いた3人の反応は意外なもので

久:そっか、、

美:色々あったんだねぇ、、

目に涙を貯める2人

京:グスッ、、ゔぅ

京子さんに関しては堪えきれずに泣いている

〇:なんで泣いてるんですか!

京:〇〇、良い奴だな、、グスッ

〇:あ、ありがとうございます

しんみりとした空間

少しは信用してもらえたのだろうか

久:としちゃんも、〇〇くんのこと大切に思ってるよ

〇:え?

久:最近はずっと相談してくるよね!

美:うん!弟ってどんな感じで関わればいいの〜?とか!

〇:、、そうだったんですね

思いがけない暴露に

視界がぼやけていくのを感じた

史:できたよ〜!えっ!?

少し場を離れただけで

戻れば涙を浮かべる4人

史:なんで泣いてるの〜!?

京:泣いてないし、、

史:1番泣いてるよ〜!

その場をどうしていいかわからなくなった史帆は

史:う、うわぁ〜ん

声を上げて泣き始めた

〇:なんで史帆姉まで

久:としちゃんが泣くのはよくわからないよ!

その涙はしんみりとした空気を打ち消す

不思議で温かい涙だった

to be continued


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