@pandanokurage
史:ん〜、別に部屋着でもいいしね〜
〇:お化粧もいいの?
史:メンバーにはすっぴん見られてるから
今日は前回言っていたように
これからメンバーが来るらしい
〇:僕は何してればいいの?
史:みんなでお話するから、〇〇はとしちゃんの膝の上!
〇:嫌だよ、恥ずかしいし
史:そんなに喜ばないでよ〜♪
今日も絶好調の史帆姉
約束の11時が近づくにつれて
ソワソワし始める〇〇と
そんなことお構い無しに
〇〇にくっつく史帆
足して2で割ったらちょうどいいくらいのテンション差
〇:そうだ、お昼ご飯はどうするの?
史:今日はとしちゃんが作る!
〇:僕も手伝うよ
史:だめ〜、〇〇はみんなとお話するの!
先からお話すると言われるが
何を話すことがあるんだろう
ピンポーン
史:来たっ!
オートロックを解除して
1度戻ってきた史帆姉は
一段階明るい表情になっていた
史:もう来るよ!
〇:わかってる
史:嬉しくないの!?
〇:緊張するんだって
自分は本当の弟じゃない
ここに来た経緯だってどう説明するのか
一歩間違えたらすぐに通報されるかもしれない
史:大丈夫、みんな優しいから〜
史帆姉の言葉を信じ
心を落ち着かせることに
ピンポーン
史:はぁ〜い!
へにょへにょという言葉がピッタリの返事
玄関に走っていく史帆姉の後を追う
史:いらっしゃ〜い
?:お邪魔しまーす!
?:おはよ〜!
?:この人が弟くん?
史:そう!〇〇だよ〜
〇:、、初めまして
入ってきた3人の女性
アイドルだから当たり前だが
みんな可愛い
久:佐々木久美です!キャプテンだよ!
美:みーぱん!
京:齊藤京子です
久美さんは普通にちゃんとした人
みーぱんさんはちょっとだけ天然なところがありそう
京子さんは、、、多分僕を良く思っていない
言い方が悪いが、敵意むき出しという感じだ
史:とりあえずあがって〜
史帆姉の一声で
一旦リビングに場所を移す
久:ねぇ!急にこの部屋に現れたってホントなの?
〇:えっ、なんでそれを?
久:全部としちゃんから聞いたよ!
史:言っちゃった〜
ーーー
遡ること数日前
〇〇と史帆がお出かけをした日の翌日
久:としちゃん
史:なに〜?
久:昨日誰と歩いてたの?
史:、、、とっ、友達だよ〜
久:やっぱりあれ、としちゃんだったんだ
まずは久美が見た人物が史帆だったという確証を握った
美:誰と歩いてたの?
史:えっ、みーぱんも見てたの?
京:私もいたよ
史:、、、もしかしてあの3人組
久:一緒にいたの、男の人だったよね
いつになく真面目な声
明らかに疑われている史帆
史:あれは弟で、、
京:弟なんていないでしょ
史:最近できたの!
一応事実を話している
それでも3人は信じることができない
史:いきなり部屋に現れて、、
久:何言ってるの?
史:それで帰るところがないから弟にしたの
京:本当は?
史:ほんとだってば!
美:じゃあさ!今度会いに行ってもいい!?
久:たしかに、自分の目で見てみたい
史:いいよ!
ーーー
史:こんな感じ〜
久:今はなんとなく信じてるよ
美:うん!史帆は嘘つかないし!
〇:ありがとうございます
久:でも、、
気まずそうに久美さんが視線を向けた先には
こちらを睨んでいると言っても過言ではない京子さん
京:私はまだ信用してない
〇:まぁ、そうですよね
これは史帆姉のことを信用してないのではなく
僕を人として信用してないのだろう
人に信用してもらうには時間がかかる
史:、、、としちゃん、お昼ご飯作ってくるね!
流石の史帆姉も気まずい空間に席を外す
そして完成したのが僕と3人だけの空間
久:〇〇くんにとって、としちゃんはどんな存在?
絶対に来るとわかっていた質問
3人に認めてもらうには、この場で信用してもらうしかない
〇:史帆姉は、、僕の恩人なんです
美:恩人?
〇:ほんとに信じて貰えないと思いますけど、いきなりこの部屋にいて、自分の存在が消えてたんです
3人は僕の話を真剣に聞いてくれた
〇:どこにも居場所がない僕に、史帆姉は居場所を作ってくれました
久:、、、
〇:史帆姉が僕をどう思っているかはわかりません、でも僕は史帆姉が世界で1番大切な、優しいお姉ちゃんだと思ってます
自分の気持ちを素直に伝えた
この話を聞いた3人の反応は意外なもので
久:そっか、、
美:色々あったんだねぇ、、
目に涙を貯める2人
京:グスッ、、ゔぅ
京子さんに関しては堪えきれずに泣いている
〇:なんで泣いてるんですか!
京:〇〇、良い奴だな、、グスッ
〇:あ、ありがとうございます
しんみりとした空間
少しは信用してもらえたのだろうか
久:としちゃんも、〇〇くんのこと大切に思ってるよ
〇:え?
久:最近はずっと相談してくるよね!
美:うん!弟ってどんな感じで関わればいいの〜?とか!
〇:、、そうだったんですね
思いがけない暴露に
視界がぼやけていくのを感じた
史:できたよ〜!えっ!?
少し場を離れただけで
戻れば涙を浮かべる4人
史:なんで泣いてるの〜!?
京:泣いてないし、、
史:1番泣いてるよ〜!
その場をどうしていいかわからなくなった史帆は
史:う、うわぁ〜ん
声を上げて泣き始めた
〇:なんで史帆姉まで
久:としちゃんが泣くのはよくわからないよ!
その涙はしんみりとした空気を打ち消す
不思議で温かい涙だった
to be continued