@pandanokurage
菜:、、おはよう
〇:おはよ
少し表情が暗いが、ちゃんと学校に来た彼女
小坂さんの席は僕より後ろ側なので常になにかされないか見張ることはできないが
少しは警戒して過ごしている
とりあえず朝のホームルームまでは何もなかったようだ
ここからは授業なので何もできないはずだ
安心してしっかりと授業を受ける
そして昼休みを迎えた
なにかあるとしたら、昼休みと放課後の可能性が高い
この予想は残念なことに当たってしまう
昼休みの終わり際、本を読んでいた小坂さんに
女1:ねぇ、何読んでるの?
女2:見せてよー
菜:、、、いいよ
小坂さんが渡したのは彼女が本を好きになるきっかけの本だった
女1:へぇー、こういうの読んでるんだー
女2:面白い?
菜:うん
小坂さんがそう答えると、女1は本を持ち窓際に向かった
菜:返してよ
女1:こんな本
おもむろに本を外に投げようとした
菜:やめて!
小坂さんがそう叫ぶと同時に
〇:やめなよ
女1の手から本を取った
女1:邪魔しないでよ
〇:そんなに人をいじめるのが楽しいか?
女2:楽しいに決まってんじゃん笑
女1:つい最近までいじめられてたあんたにはわからないでしょ笑
小馬鹿にして笑ってくる二人に
〇:わからないのは僕だけじゃないと思うよ?
女1:は?何言って、、、
女A:もうやめなよ
女2:え?
男A:この際はっきり言うけど、みんな嫌だったんだよね
男B:ほんとに、子供っぽいからやめな
〇〇を筆頭にほかのクラスメイトが次々に口を開く
女1:、、、わかったよ、やめればいいんだろ
女2:チッ、つまんねーの
そう言って二人は出ていった
〇:はい、これ
菜:ありがとう
涙目の彼女は安心した表情だ
菜:みんなに声掛けたの?
〇:いや、みんな自分の気持ちを言っただけだと思うよ
菜:そっか、ありがとね
〇:気にしないで
キーンコーンカーンコーン
〇:じゃ、戻るわ
菜:待って!今日一緒に帰りたい//
〇:いいよ?
またまた一緒に帰ることになった
放課後まで安心して授業を受け、例の二人はすぐに帰った
〇:帰ろう
菜:うん!
すっかり元気を取り戻した小坂さんだったが
菜:ソワソワ
隣で歩いていてわかるほど、落ち着きがない
〇:小坂さん?
菜:ひゃい!
〇:どうしたの?
菜:なんでもない//
次は顔を赤くしている
菜:ちょっと公園よって行かへん?
〇:いいよー
並んでベンチに腰をかける
菜:えっと、、言いたいことがあんねんけど
〇:うん
もじもじしていた小坂さんは意を決したように
菜:好きです!付き合ってください!
いきなり立ち上がってそう言った
〇:え!?
つられて立ち上がる
菜:お願いします!!
目を瞑って手を差し出す彼女の手をそっと握り
〇:こちらこそお願いします
そう伝えた
菜:、、ほんまに?
〇:もちろん、僕も好きだったよ
菜:うぅグスッ
〇:どんだけ泣くのさ笑
菜:これは嬉し涙やもんグスッ
ここ数日で何回彼女の涙を見ただろうか
菜:うちの事いつから好きやったん?
〇:僕の本を守ってくれた時かな?
菜:あーー、、、なんで知ってるん!?
驚きのあまり目が飛び出そうになっている
〇:たまたま廊下で聞いてたから、ありがとね
菜:なんか恥ずかしいなぁ//
〇:小坂さんはいつから?
菜:菜緒って呼んで!!
照れたと思ったらいきなり怒り始める
〇:なっ菜緒はいつから?
菜:うちは本の話してる時から気になってたんやけど、気持ちがはっきりしたのは昨日やな
〇:水かけられた時?
菜:それもあるし、ブレザー貸してくれたのもあるなぁ
〇:なるほどねー
菜:もっかい貸してくれてもええよ?
〇:なんでだよ
菜:〇〇の匂い好きやから//
〇:、、、
あえて無言で見つめてみる
菜:冗談やって!そんなにひかんといてや!
〇:顔がガチだった
菜:、、好きなもんは好きなんやもん//
照れて俯く彼女は最高にかわいい
〇:ほら、ひいてないから早く帰るよ
菜緒の手を取り、歩き始めると
菜:なっなんかおすすめの本教えてや//
照れるのを隠すために話題を変えようとしたのだろう
変え方が超絶に下手だ
〇:うちにあるけど見に来る?
何気なく言うと
菜:いっ行きます//
さらに照れてしまう菜緒
〇:フフッ行こっか
菜:うん//
色々あったが
大好きな本で結ばれた二人だった
end