ひなちゃん
@pandanokurage
ただただのんびり過ごしてきた大学4年間
その課程を修了し、今年から社会人一年目
就職活動ではなんとなく受けてみた企業に合格し
普通のサラリーマンになった
?:〇〇く〜ん
〇:はい?
?:助けて〜
〇:今行きまーす
プリンターの前であたふたしながら僕の名前を呼んでいるのが
上司であり、僕の教育係の河田陽菜さん
背が低く幼い顔立ち、天然な性格
その全てが僕より年下に思えて仕方がない
〇:どうしました?
陽:あのね、コピーしても白い紙しか出てこないの!
〇:多分インクなくなったんじゃないですか?
陽:いんく?
〇:新しいの持ってくるので待っててください
陽:わかった!
陽菜さんに見つめられながらインクを取りに行く
プリンターの前で待っている姿は
親を待つ子供のよう
〇:これですよ
陽:これをどこにやるの?
〇:ここに入るんで、空のやつと交換して、、
上司にプリンターの使い方を教える
なかなか見れない光景だろう
〇:これで、、はい、できました
陽:ほんとだ!ちゃんとコピーできてる!!
〇:まあ、、プリンターなんで
陽:ありがとう!助かったよ!
〇:いえいえ
そのまま仕事に戻ろうとすると
陽:そうだ!お礼にご飯連れて行ってあげる!
〇:いやそんな、申し訳ないですよ
陽:陽菜の誘いを断るの!?
なんかわざとらしく怒った雰囲気を出している
〇:、、じゃあ、お言葉に甘えて
陽:約束だからね〜!
誘われた僕より嬉しそうな顔
先日、新歓みたいなものはあったが
その時はまだ陽菜さんとほぼ面識はなく
お互い全く話すことなく終わった
2人でご飯に行くのももちろん初めて
1回断ったものの
心の中では楽しみにしている自分がいた
17:00
定時になり、仕事を終えた人たちがちらほらと帰り始める
僕も今日の仕事は終わっているのだが
陽:カタカタ
陽菜さんは前のめりでパソコンとにらめっこ中
先に帰ることなど絶対できない
明日の分の仕事に手をつけておくことにした
18:00
1時間経過し、残業しているのは僕と陽菜さんのみ
明日の分もそこそこ進んでしまったので
一度陽菜さんに声をかけてみることに
〇:陽菜さん?
陽:カタカタ
〇:陽菜さーん
陽:、、あっ、ごめん!なに?
余程集中していたのか、周りが見えてなかったようだ
〇:終わりそうですか?
陽:んー、、ちょっと厳しいかなぁ〜
苦笑いで首を傾げている
陽:やっぱりご飯は今度に、、
〇:手伝いますよ、できることがあれば
陽:えっ、、でも
〇:陽菜さんから誘ったんです、陽菜さんは断れませんよ
陽:、、、ありがと!
陽菜さんが資料を作り
それを僕が印刷してまとめていく
作業効率が2倍になり、あっという間に資料を作り終えた
陽:おわったぁ〜
〇:意外とすぐでしたね
陽:ほんとにありがとね!
清々しい表情
2人とも一日の仕事を終えて、会社を出た
〇:どこに連れてってくれるんですか?
陽:陽菜のおすすめの居酒屋さん!
〇:え、飲めるんですか?
陽:当たり前でしょ!〇〇くんより年上だから!
〇:そうじゃなくて、お酒強いんですか?
陽:、、、強いよ!
怪しい間があったが
本人が強いと言うならそれを信用する他ない
陽菜さんについて行くと
駅前の小さな居酒屋さん
陽:こんにちはー!
店主:いらっしゃい!!
店主のおじさんとも顔見知りみたい
陽:ビール2つください!
店主:はいよっ!
〇:陽菜さんもビールとか飲むんですね
陽:陽菜のことバカにしてるでしょ!
〇:してないですよ
目の前にビールが運ばれてきても
陽菜さんが飲めるようには思えない
なんなら陽菜さんにビールは似合わない
「かんぱーい!!」
陽菜さんの号令でジョッキをぶつけ合う
仕事終わりに流し込むビールが1番美味しい
そんなに疲れていないのに体に染みる
陽:ぷはぁ〜!!
しっかりと泡髭をつけていた
〇:ビール好きなんですか?
陽:最近飲めるようになった!!
〇:それまではなにを?
陽:ほろよい!
可愛い人は飲むお酒まで可愛いのか
陽:もう一杯くださーい!!
〇:ちょ、早いですよ
陽:大丈夫〜!
止めても止まらない陽菜さんの勢い
3杯目を飲み干す頃には
陽:う〜、もう一杯っ!!
〇:飲み過ぎですって!
陽:うるしゃい!!
〇:はぁ
完全にできあがっていた
陽:聞いてよ〜、〇〇〜
〇:どうしました?
陽:陽菜ね、悩みがあるの、、
突然始まったお悩み相談
酔ってはいるものの、それなりに悩んでいそうな雰囲気
〇:なんですか?
陽:、、色気が欲しいんだ
〇:ぷっ
思いもよらぬ悩みだったからか
それとも陽菜さんにはかけ離れたものだったからか
不意に笑ってしまった
陽:笑わないでよ!!
〇:陽菜さんには無理ですよ笑
陽:むぅ、、
ありのままの意見
無理と言うよりは必要ないのでは
〇:陽菜さんに色気はいりませんよ
陽:でもほしいも〜ん
〇:そのままでいいです
陽:、、、ふぁ〜
もう欠伸をして眠そう
〇:寝る前に帰りましょ?
陽:う〜ん
後輩の僕がお会計を済ませ
陽菜さんに腕を掴まれながら外に出る
陽:ん〜♪
〇:ちゃんと歩いてください
陽:ん〜ギュー
ついに腕に抱きつき
どんどん力を強める陽菜さん
僕の腕には柔らかい感触が
〇:ちょっと、離れてくださいよ//
陽:やだね〜♪
酔った状態で甘え続ける陽菜
本人の知らないところで
ちょっぴり色気を感じた〇〇だった
to be continued