ひなちゃん
@pandanokurage
〇:おはようご、、
陽:〇〇くん!!
〇:うわっ、なんですか?
陽:昨日はごめん!
2人で飲みに行った次の日
出社した途端、他の社員さんの前で頭を下げられた
〇:ちょっと、やめてくださいよ
陽:昨日のこと、なんも覚えてなくて、、
〇:別に迷惑とかかかってませんから
陽:でも、先輩なのに奢ってもらっちゃったし
申し訳なさそうに僕の顔色をうかがっているようだ
〇:じゃあまた今度連れていってください
陽:うん!!今度は奢る!
〇:その代わり、お酒はなしですよ?
陽:わかってるよ〜!
挽回のチャンスとでも言うべきなのか
僕からしたら、また陽菜さんとご飯に行けるのは嬉しい
ご飯の約束でその場を収め
陽菜さんも自分の席に戻っていく
朝から少しだけ元気が出て
仕事に手をつけ始めるのだった
お昼休み
コンビニで買ってきたおにぎりを食べていると
陽:〇〇くん、、
〇:なんですか?
陽:課長に呼ばれちゃった、、
見るからに落ち込んでいる
〇:なんかミスでもしました?
陽:わかんないけど、呼ばれる時はだいたい怒られるから
〇:頑張って行ってきてください
僕にできること
励ましをして、陽菜さんを送り出そうとしたが
陽:〇〇くんも呼ばれてるの、、
〇:、、、まじすか
他人事ではなかったようだ
一気に重くなった足を精一杯動かし
陽菜さんの後ろを着いていく
課長:いきなり呼び出してごめんね
陽:いえいえ
課:2人に頼みたいことがあってね
〇:頼みたいことですか?
課長の雰囲気から怒られることはなさそう
課:2週間後に取引先との会議があってね、そのプレゼンを2人にしてもらいたい
陽:プレゼンですか!?
課:そうそう、どうかな?
〇:あの、なんで僕たちが?
課:今年の新人の中で〇〇くんが成績トップだからね、教育係の河田くんとならいけるんじゃないかな
成績トップと言っても
大して周りと数字の差はない
陽:やります!やらせてください!!
それでも陽菜さんは仕事熱心
絶対断らないと思っていた
課:よし!じゃあ今日からはプレゼンに向けて頑張ってくれ!
陽:はいっ!!
正直、やりたいとは思わない
それでも、今僕が少し嬉しいと思っているのは
成績が認められたからなのか
はたまた
陽菜さんと一緒に仕事ができるからなのか
陽:頑張ろうね!!
〇:そうですね
翌日からは
陽:このグラフは使わないとダメだよね〜
〇:それは必要ですね、グラフの前に説明つけますか
陽:そうしよ〜!
デスクだった僕の仕事場は
小さな会議室になり
陽菜さんと2人きりで一日中こもって資料作りに励んだ
〇:今日はこのくらいでいいんじゃないですか?
陽:、、思ったより大変だぁ
机にうなだれ後ろで結んでいた髪をほどいた
陽:〇〇くん、少し時間ある?
〇:はい、どうしました?
陽:ここで夜ご飯食べていこうよ〜!
〇:いいですよ
既に外は暗くなっており
オレンジの街灯が照らす中
近くのコンビニで軽くおにぎりを2つ買った
陽:いただきます!
〇:いただきまーす
向かい合って夕食を摂る
陽:、、陽菜の悩み覚えてる?
なんの前兆もなく
不意に陽菜さんが呟いた
〇:色気が欲しいことですか?
陽:そう、どうすればいいのかな//
〇:陽菜さんに色気はいりませんって
陽:えぇ〜
お弁当の唐揚げを頬張りながら
不満げな声を上げる
陽:最近ね!何個か思いついたことがあるの!
〇:思いついたこと?
陽:色気を出す方法!!
〇:へぇ〜、例えばどんなことですか?
試しに聞いてみると
陽菜さんは自慢げな顔で僕の隣に来た
陽:手出して!
〇:、、はい
僕の手に指を絡めて握る
そのままこちらを見つめて
陽:、、、
〇:、、、
陽:どう!?
終わりだった
〇:これってただの恋人繋ぎですよね?
色気を醸し出す動作ではない
ただ少し嬉しかったのは秘密にしておこう
陽:だめかぁ
〇:色気ってわかってます?
陽:わかってるよ!次のやつやっていい!?
〇:いいですけど、、
今度は向かいの椅子に座り
こちらを見つめている
口元に手を当てたかと思えば
陽:チュッ♪
こちらに向かって見えない何かを飛ばした
所謂投げキッスと言うやつ
〇:んー、陽菜さんがやると色気じゃないんですよね
陽:え〜!!これでもダメなの!?
投げキッスは色気を出せるかもしれない
しかし陽菜からは可愛さしか出せないのだ
〇:でも可愛かったですよ?
陽:そうかなぁ、、えへへっ//
色気が出なくても嬉しそう
悩みは解決したかのように思えたが
陽:これからも色気について研究するね!!
〇:なんでそうなったんですか、、
何かが陽菜の心に火をつけ
色気への意欲がどんどん上がっていったのだった
ちなみに〇〇は
プレゼンまでの2週間
毎日残って、色気の研究を手伝わされたとか、、
to be continued