ひなちゃん
@pandanokurage
プレゼン当日
陽:〇〇くん、、が、がんばろ〜、、
〇:緊張しすぎですって
本番まであと3時間
資料も時間をかけてしっかり作った
説明する時に話す言葉も全部コピーした
あとはスライドを見ながらそれを発表するだけ
陽:陽菜ね、こういう発表って成功したことなくて、、
不安に駆られた表情
その表情は今までの失敗を思い返しているようだ
陽:ちゃんと頭の中ではわかってるのに、人前に出たら頭が真っ白になって
緊張しやすい人なら誰にでもあること
〇:緊張するのは陽菜さんだけじゃないですよ
陽:〇〇くんも緊張してるの?
〇:当たり前じゃないですか
社内でのプレゼンは経験済みだが
他社に向けてのプレゼンは初めて
陽:陽菜とお揃いだね〜♪
〇:、、そうですね
さてはもう緊張してないのか?
不安の表情はなくなり
いつもの笑顔に溢れた陽菜さんに
〇:残りの時間なにします?
陽:最終確認!
そこら辺はしっかりしている
最後に発表を一通りやってみる
その時間はおよそ20分
〇:大丈夫そうですね
陽:うん!今日は上手くいきそう!!
自信に満ち溢れ、失敗の予感すらしない
そんなオーラを纏っていた陽菜さんだが
本番1時間前になると
陽:た、助けて〜
〇:どうしました?
陽:手の震えが止まらないの、、
櫛で髪をとかしていた陽菜さん
その櫛は見るからに震えており
手鏡を持つ反対の手もガタガタだった
〇:貸してください
陽菜さんの手から櫛を奪い
綺麗な黒髪に通していく
〇:やっぱり緊張しますよね
陽:、、うん
〇:でも20分頑張れば、終わるんですよ?
陽:20分、、
〇:それまではリラックスして待ちましょ
陽:、、そうだね!
陽菜さんに櫛を返却して
隣の席に座る
陽:一つだけお願いしてもいい?
〇:はい、いいですよ
陽:手、、握ってほしいな//
顔を少し赤らめ
遠慮気味に手を差し出してくるその姿は
僕の鼓動を高めるには十分すぎるものだった
〇:、、冷たいですね
緊張から温かさを失った手
陽:〇〇くんの手、温かい//
僕の体温を吸収し
その体温は陽菜さんの頬に行っているように見える
手を重ねたまま、その時を待つ
〇:陽菜さん
陽:うん、行こっか!
いよいよ訪れた本番
会場に向かう陽菜さんに迷いの表情はなく
陽:失礼します!
〇:失礼します
自信に満ちたその姿は
頼りがいのある先輩だと誇示するようだった
本番の20分は
普段より過ぎるのが早かったようで
陽:大成功だぁ〜!!
〇:上手くいきましたね
嬉しさのあまり、軽く泣きそうになっている陽菜さん
陽:〇〇くん、ありがとう!
〇:僕はなにもしてませんよ
陽:〇〇くんと一緒じゃなかったら成功してなかったもん!
〇:僕も、陽菜さんとできてよかったです
陽:うぅ、、
〇:あー、泣かないでください!
陽:、、ないでないがら!
嘘にも程があるほど、涙が流れている
〇:そうだ、今日ご飯連れていってくださいよ
陽:うん!祝勝会だね〜!!
その言葉にテンションは一気に変わり
笑顔いっぱいの陽菜さんに戻った
18:00
前回、ご飯に行った時に学んだ
陽菜さんにお酒は飲ませられない
ということで近くのファミレスで祝勝会をすることに
陽:早くコップ持って!!
〇:わかりましたから、少し声抑えてください
周りの目を気にせずにいつもの声量
陽:じゃあ、かんぱ〜い!!!
結局、この一声は店内に響きわたり
たくさんのお客さんから視線を集めた
陽:おいしい〜♪
何を食べても笑顔になる
やっぱり陽菜さんにお酒はいらない
いい意味でファミレスが似合っているから
陽:最近ね!また色気を身に付けたんだ!
〇:まだやってたんですか?
陽:資料作ってる時もやってたじゃん!!
今思い返せば、毎日何かしらやっていた
〇:それで、何を身につけたんですか?
陽:いくよ!
その掛け声とともに
テーブルに両肘をつき、手に顎を乗せて上目遣いでこちらを見つめた
つぶらな瞳がこちらを捉えているが
〇:可愛いですね
陽:えへへへっ///
〇:色気はないですけど
陽:え〜!
残念そうにオムライスを一口
陽:ん〜、、
次のネタを考えているのか
眉を八の字にしている
陽:あ!もう1個やっていい!?
〇:いいですけど、、
今度は横を向き
髪を後ろで結んだ
陽:どう?
〇:ん?何がですか?
陽:うなじだよ!!
たしかにうなじははっきり見える
〇:やりたいことはわかりますけど、それは色気のある人がやるから意味があるんですよ
陽:陽菜に色気がないって言いたいの!?
〇:そうですよ
陽:、、なんでだろ〜
疑問に思えるのが、僕の疑問
〇:そもそもなんで色気が欲しいんですか?
陽:、、、好きな人がいるから//
〇:えっ、、
その人のために色気を
陽菜さんの言葉で
胸にぽっかりと穴が空いたような気分
陽:陽菜に色気はないほうがいい?
〇:僕はそう思いますよ、好きな人がどう思っているかはわかりません
少し棘のあるような言い方
やっぱり僕は陽菜さんに想いを寄せていたらしい
陽:そっか!
そんな僕の気持ちは露知らず
再び美味しそうにオムライスを一口頬張った
to be continued