ひなちゃん
@pandanokurage
課長:河田ー、まだかー?
陽:もう終わります!!
課:それ終わっても、まだ残ってるぞー
陽:ごめんなさい!
ある日、仕事に追われている陽菜さん
課:俺これから会議だから、残りは明日な
陽:いえ!今日中に終わらせます!
課:この量を?
陽:絶対やります!!
課:、、、あまり遅くまで残るなよ
陽:はい!
プレゼンが終わってからも
仕事への熱量は変わらない
同僚:おつかれー
〇:おつかれ
社内の人々が退勤していく中
陽:カタカタ
ただ1人残業中
そんな彼女を1人にするのはなんだか気げ引けた
〇:陽菜さん
陽:どうしたの〜?
〇:今日も残業するんですか?
陽:うん!終わらせてから帰る!
今まで部下として見てきた陽菜さんの仕事効率から考えて
今日の残業は恐らく2時間半
〇:じゃあ僕も残ります
陽:えっ、なんで?
〇:なんとなくです
陽:変なの〜!
とは言いつつも、しっかり嬉しそうだ
〇:なんか手伝えることあったら言ってください
陽:おなかすいた!
〇:、、わかりました
こういう所を遠慮しない
陽菜さんのいいところだと思う
近くのコンビニでお弁当を2つ購入
陽:おかえり〜!
〇:陽菜さんはから揚げ弁当ですよね
陽:なんでわかったの!?
プレゼンの準備期間、毎日食べていたのは忘れたのか
〇:魔法です
陽:魔法!?陽菜にも教えて!!
〇:教えたら使えなくなるのでだめです
陽:そっかぁ〜
疑うことを知らない
陽:いただきます!
〇:はーい
隣でから揚げを一口
相変わらず美味しそうに食べる人だ
陽:ひはへ、ひめはんあ!
〇:食べてから喋ってください
陽:、、ん、陽菜ね、決めたんだ!!
〇:何をですか?
陽:今日で終わりにする!
〇:終わり?
陽:色気の研究!
まだ続いていたのか
心の声はそっとしまっておく
陽:最後にね、〇〇くんに見てもらおうと思って!
〇:僕でいいんですか?
陽:当たり前でしょ!
先日の祝勝会で聞いた陽菜さんの言葉
「、、、好きな人がいるから//」
その人のためにやっている
そう考えると、見せるべきは僕じゃないのではないか
陽:やるよ!
〇:、、はい
陽:、、、
〇:ん?
陽:やっ、やっぱりあとでにする//
なぜこのタイミングで恥じらったのか
〇:陽菜さん、面白いですよね
陽:そんなことないよ〜!
陽菜さん以上に僕に笑いを与えてくれる人はいない
陽:ごちそうさま!
〇:はい、続き頑張ってください
陽:ありがと!!
陽菜さん以上に仕事熱心な人はいない
陽:これ印刷して終わりっ!
〇:意外と早く終わりましたね
陽:頑張ったからだよ〜!きゃっ!
コピー機に向かおうとした陽菜さんが躓き
反射的にその身体を支えた
〇:大丈夫ですか?
陽:うん//ありがと!
そして陽菜さん以上に
守りたいと思える人はいない
陽:お〜わり〜!!
〇:お疲れ様です
回転椅子でくるくる回りながら
両手を広げ達成感に浸っている
〇:もう遅いですし、帰りましょ?
陽:待って
〇:はい?
陽:ギュッ
荷物を取りに自分の席へ戻ろうとすると
後ろから陽菜さんが抱きついてきた
〇:陽菜さん?
陽:好きになっちゃった、、〇〇くんのこと///
背後から聞こえた、か細い声
身体は自然と動き
陽菜さんを正面から抱きしめていた
〇:僕も、好きになっちゃいました
陽:おんなじだね〜//
顔を赤くして微笑む彼女に
心臓がドクンと音を立てた
陽:これが陽菜の色気だよ!
〇:陽菜さんにも色気あるんですね
陽:むぅ、、これから毎日やるからね!!
〇:全然いいですよ
毎日の楽しみと大切な彼女
2つが同時に誕生し
幸せな気分で夜道に出る
〇:明日は残業しないですよね?
陽:、、多分!
〇:残業なかったらご飯行きましょう
陽:いいね!残業しない!!
限界を知らない陽菜さんの仕事への熱意
〇:では、また明日
陽:、、
がっちりと繋がれた手
その手がなにを意味しているのかはわかっている
〇:やっぱり、もう少し一緒にいたいです
陽:ほんと!?しょうがないなぁ//
初日からこのペース
これからが楽しみだ
少しだけだったはずの2人の時間は
空が明るくなるまで延長され
〇:陽菜、起きて
陽:ん〜、だっこ〜
〇:はいはい
陽:んふふっ♪
いつしか2人で支え合っていく生活を選んだのだった
end