ひなちゃん
@pandanokurage
いつになく真剣にレッスンに取り組むメンバー
ライブに向けて、みんな気合が入ってるようだ
先生:はい、一回休憩!
メンバー:はい!
休憩に入っても、メンバーどうしで振り付けを確認している
そんな姿を隅から眺めていると
バタッ
振りを確認していた陽菜が、いきなり倒れた
〇:大丈夫ですか!?
すぐに駆けつけると
陽:すいません、バランス崩しただけです笑
そう言っている彼女の笑顔は、いつもよりぎこちなかった
集まっていたメンバーが散っていく中
なぜか陽菜は立ち上がらない
〇:陽菜さん、もしかして、、、
陽:ちょっとあっちまで肩貸してください
部屋の隅まで陽菜を連れていき、椅子に座らせる
〇:捻挫ですか?
陽:わかりません、でも痛いです
メンバーの前では見せない、辛そうな表情をしていた
そんな陽菜を連れ、急いで病院に向かう
医:酷い捻挫ですね、しばらくは安静にしてください
〇:ちなみに、どれくらいで治りますか?
医:、、、最低でも10日はかかると思います
陽:っ!
陽菜は下唇をかみ、悔しそうにしていた
〇:、、わかりました、ありがとうございます
診察を終え、メンバーの元へ向かっていると
陽:グスッ
陽菜はずっと泣いていた
〇:陽菜さん
陽:、、、はい
〇:もう諦めてるんですか?
陽:え?
陽菜とミラー越しに目が合う
〇:ライブまで後13日、最短で直せば間に合います
陽:でも、、、みんなに迷惑がかかります
〇:動けなくても、フォーメーションの確認はできます
陽:それはそうですけど、出して貰えない可能性もあるし、、
〇:そこは、僕が交渉します。なので、絶対に治してください
陽:、、、はい!
彼女に笑顔が戻ったところでメンバーの元に到着した
久美:大丈夫!?
好花:どうだった?
陽:捻挫でした、でもすぐ治します!
陽菜はいつも通りの様子だった
〇:今野さん、ちょっといいですか
今:うん、隣の部屋に行こうか
今野さんと2人で話し合いが始まる
〇:今野さん、陽菜さんにチャンスをください
そう言って頭を下げた
今:僕も今すぐに判断しなくてもいいと思う、ただライブの5日前までには決めなきゃいけない
〇:、、、わかりました
今:しばらくは河田のリハビリに付き合って欲しい
〇:もちろん、絶対にステージに立たせます
次の日からリハビリが始まった
中々厳しいメニューだったが、陽菜は弱音を吐かずに全てやりきった
驚くべき回復力で5日前には既に完治していた
〇:絶対に無理はしないでくださいね
陽:はい!頑張ります!
その日から全力でリハに取り組んだ陽菜
ついにライブ当日を迎える
〇:いよいよですね
陽:〇〇さん、ありがとうございました!
〇:頑張ったのは陽菜さんですよ
陽:いやいや、〇〇さんのおかげです
〇:いえいえ、僕なんて、、、
そんなやり取りを繰り返していると本番直前になっていた
陽:はっ!もう行かなきゃ!
〇:頑張ってくださいね
陽:はい!行ってきます!
そう言って走っていった彼女の背中は以前よりたくましく見えた
ライブはノーミスで終わると思っていたが、
終盤に陽菜は立ち位置を間違え、真逆の方向にいた
しかし、ポーカーフェイスで乗り切っていた
〇:やっぱり、陽菜さんはすごいな
彼女にプロ意識を感じた
ライブが終わり、打ち上げが始まると
陽:〇〇さん!私ノーミスでした!
目を輝かせて言う彼女
〇:最後に立ち位置間違えましたよね
陽:バレてたかー笑
〇:でも、よく頑張りましたねナデナデ
初めて陽菜の頭を撫でた
陽:、、、もっと撫でてください//
そんな彼女からは先程のプロ意識は微塵も無くなっていた
to be continued