ひよたん
@pandanokurage
春の暖かさを感じられるようになってきた頃
僕は人生で初めてバイトの面接を受けた
うちの学校は高2からバイトができるようになるという特殊な校則がある
僕が受けたのは家の近くにあるカフェ
優しそうな店長と落ち着いた雰囲気の店内がとても印象的だった
面接日の次の日には採用の電話が来て、今日が初出勤
実家から離れた高校に通う僕は一人暮らし
玄関の鏡で身だしなみを確認し、誰もいない家に挨拶をして出発する
〇:ふぅ、いってきます
カフェは家から徒歩5分ほどの距離にある
緊張していたのか歩くスピードがいつもより速く、
3分ほどでカフェに着いた
店内に入ると、
店長:あっ、こんにちはー
お客さんのいない店内でカップを拭いていた店長が僕に気づく
〇:こっこんにちは
店長:〇〇くんだよね?
〇:はいっ
店長:今日からよろしくね
〇:よろしくお願いします!
そう店長に挨拶した時
カランコロン
店長:おっ、ちょうど来たね
僕の後ろから一人の女の子が入ってきた
店長:こんにちは、ひよりちゃん
ひ:、、、こんにちは((ボソッ
ひよりちゃんと呼ばれた女の子は少しだけ頭を下げ、挨拶する
店長:二人とも、よろしくね
〇ひ:えっ?
店長:〇〇くんとひよりちゃんはシフトも全部一緒だから
〇ひ:えっ!?
店長:とりあえず案内するね
店長はそのまま店の奥に入っていく
頭が整理できないままついて行くことに
店長:ここが休憩室、二人の制服持ってくるからちょっとまってて
店長がいなくなり、休憩室にひよりちゃんと二人きりになる
〇:あの、佐藤〇〇です。よろしくお願いします
ひ:濱岸ひよりです、よろしくお願いします((ボソッ
〇:、、、
ひ:、、、
すぐに沈黙が訪れる
気まずい雰囲気が漂っていると
店長:おまたせー
救世主が現れた
店長:こっちが〇〇くんでこれがひよりちゃんのね
〇:ありがとうございます
ひ:ありがとうございます((ボソッ
店長:さっそく着替えようか
休憩室は一つしかないので僕はトイレで着替えることになった
白いシャツに黒のズボン、茶色い腰がけのエプロンといういかにもカフェの店員という服装だ
店長:二人とも似合ってるね
そういわれ、濱岸さんは隣で少しニヤニヤしていた
店長:じゃあ仕事の説明していくね
そこからは基本的な仕事の説明でその日は終わった
店長:次の出勤は明後日だから、よろしくねー
〇:はい、お疲れ様でした
ひ:お疲れ様です((ボソッ
二人同時に店を出る
〇:、、あのー、連絡先交換しません?
ひ:、、、いいですよ
連絡先を交換すると
ひ:ヒヒッ
濱岸さんはスマホの画面を見ていきなり笑った
〇:どうしました?
ひ:、、なんでもないです((ボソッ
〇:?そうですか、じゃあまた明後日に
ひ:はい、さようなら
彼女と反対方向に歩き始めると
ひ:ヒヒッ、アハハッ
背後からまた不気味な笑い声が聞こえた
〇:(、、、こわっ)
急ぎ足で家路についた〇〇だった
to be continued