ひよたん
@pandanokurage
バイトを始めてから2週間たったある日の休憩室にて
〇:そういえば今度あのアニメの展示会あるよねー
ひ:そうそう!おもしろそう!
僕達はさらに仲良くなっていた
〇:行ってみたいなー
ひ:行かないの?
〇:一人で行くのは抵抗あるから
ひ:ひよたんと行く?
〇:えっ?
ひ:ひよたんも一人だから一緒に行こう!
そんなこんなで二人で展示会に行くことに
家の近くの駅で待っていると
ひ:おまたせ〜
約束の時間ギリギリに彼女はやってきた
〇:急がないと電車行っちゃうよ!
ひ:大丈夫だよ〜ハハッ
相変わらず彼女は笑っている
走って電車に乗り込み、席に着くと
ひ:ンフフッ、ヒヒッ
静かな車内でただ一人まだ笑っていた
〇:どうしたの?
ひ:なんでもないよっ、アハハッ
その後も目的地に着くまで、笑い声が絶えることは無かった
ひ:着いたーー!!!
〇:すごい人だなぁ
展示会は既に長い行列ができていた
ひ:はやく並ぼっ!
ひよりにいきなり手を引かれ、体温が上昇する
きっと彼女は気づいていないだろう
列の最後尾に着くと
ひ:まだかなー?
〇:並び始めたばっかでしょ
ひ:暇だからなんかしよーよ!
ひよりは待つことが苦手そうだ
〇:なんもすることなくない?
ひ:んーー、じゃあひよたんの好きなシーンを紹介します!!
そう言ってスマホを操作し始める
ひ:はいっ!こっち!
彼女のイヤホンは僕のと違い有線なので距離が近くなる
ひよりがアニメを流し始めるが、全然頭に入ってこない
ひ:特にここっ!!
不意に彼女と目が合い、心拍数が上がる
それと同時に咄嗟にイヤホンを外した
ひ:なんで外すの!
〇:えっ!?いやー、、、楽しみすぎて!
焦りすぎて訳の分からない理由を言ってしまった
しかし彼女は
ひ:そうだよね!ひよたんも楽しみで昨日眠れなかったんだ!!
何も気にしていないように会話を続けている
またアニメを見せられないように、とりとめのない会話で繋いだ
いよいよ僕たちの番が来る
中に入ると、彼女は終始目を輝かせ、たくさん写真を撮っていた
あっという間に展示ブースを見終わり、外に出ると
ひ:もう一回行こ!!
なんと二週目を並ぼうとした
〇:あっ!あっちにグッズ売ってるよ!
すぐに物販ブースを指さす
ひ:ほんとだっ!待っててねぇ〜!
謎の反応を示しながら走っていった
1時間の待ち時間をギリギリで回避することに成功した
ひよりの後をついて行き、グッズを見始める
ひ:ねぇ!決められない!全部欲しい!
激しい独り言を言いながら次から次へとグッズを手に取っていく
グッズを買い終えると、僕は小さい袋1つ、彼女は大きな袋4つを手に持っていた
ひ:いっぱい買えた!!
〇:、、、半分持つよ
ひ:ありがと!
両手に大きな袋を持ち、帰りの電車に乗る
ひ:今日は楽しかったね!
〇:うん、また行きたい
ひ:また行こうよ!
笑顔でそう言う彼女にどんどん惹かれていく自分がいた
〇:、、そうだね
彼女の荷物を持っているため、家まで送ることに
ひ:荷物ありがとね!
〇:うん、また明日バイトでね
ひ:うん!ばいば〜い
手を大きく振っている彼女に小さく振り返し、自宅に向かう
その道中、頭の中はひよりのことでいっぱいだった
to be continued