ひよたん
@pandanokurage
夏の暑さが訪れ始める7月
学生には夏休みという天国が待ち受けている
だがしかし、その前にテストという地獄も待ち受けていた
ひ:、、、
ここに地獄に怯える少女が一人いた
〇:ひよりって勉強できるの?
ひ:、、、毎回赤点とってる
〇:え?
ひ:、、毎回補習受けてる
〇:、、、まじか
ひ:今度こそひよたんに夏休みをください!!
毎回補習を受けているひよりは、夏休みを満喫したことがなかった
〇:じゃあ僕が教えてあげよっか?
ひ:ほんとに!?
〇:できるとこなら
ひ:ありがとう!!
目をキラキラさせて喜んでいるひより
これは僕も頑張らなければならない
もしひよりが補習になった場合、夏休みのバイトでひよりと会うことができなくなるかもしれないからだ
〇:ちなみに苦手な教科は、、、
ひ:数学!
自信満々で答えるひより
あるあるな展開だと僕も数学が苦手だが
僕は数学が得意な文系
教え方さえ問題なければ、おそらく赤点は回避できる
〇:テストまであとどれくらい?
ひ:えーっとねぇ、たしか1週間かな?
、、、どうやら時間との戦いになりそうだ
〇:今日から1週間、放課後毎日勉強ね
ひ:ヒューヒュー
わざとらしく口笛を吹き、目をそらす
〇:、、、ね!
ひよりの視線に無理やり入ると
ひ:、、はぁい
観念したように返事をした
幸い二人ともテスト休みを貰っているため、バイトは入っていない
そこで放課後にカフェの席を借りて勉強することにした
カランコロン
〇:こんにちはー
店長:お、〇〇くん、ひよりちゃんもう来てるよ
ひ:やっほー!
どうやらひよりの学校のほうがカフェに近いようだ
〇:ちゃんと勉強してた?
ひ:しっ、してたよ!
急いでノートを隠すひより
〇:じゃあノート見せて
ひ:いや、これは違うやつだから、、、
少し強引にノートを覗き込むと
そこには無数の落書きがあった
ひ:、、今からちゃんとやります!!
〇:それはそうだけど、絵うまいんだね
なかなか完成度の高い落書きが多かった
ひ:でしょ!ひよたん落書き得意なんだぁ!
態度を180度変えて自慢げになり始める
〇:よし、勉強しようか
ひ:、、、はい
基本的にひよりが問題を解き、分からないところで僕が教えるというシステムで進めていた
ひ:ねぇ、ここわからない
〇:ここさっきもやったよ?
ひ:あれ?そうだっけ?
〇:ほら、ここ
ひ:あっ、ほんとだ笑
真剣に問題を解いている時の顔とたまに見せる笑顔のギャップに自分の勉強に手が付かない
無意識に彼女の顔を眺めていると
ひ:どうしたの?
不意にひよりと目が合う
〇:なんでもないよ//
彼女の透き通るような瞳で見つめられると、胸が高鳴る
そのまま刻々と時間はすぎていき、3時間が経過した頃
〇:暗くなってきたし、そろそろ帰ろうか
ひ:やっと終わったぁ〜
ひよりは思いもよらないほどの集中力を発揮していた
ひよりを家まで送る途中
ひ:今日ね!学校でね!、、、
ひよりは楽しそうに学校のことを話している
お互い違う学校なので、意外と盛り上がるものだ
ただただ楽しい時間を過ごしていると、あっという間にひよりの家に到着する
ひ:もう着いちゃった
〇:明日もあるからさ、また聞かせてよ
ひ:うん!〇〇のことも聞かせてね!
明日からの楽しみが増え、僕も家に帰る
翌日からも二人で勉強して、二人で一緒に帰る
この時間が一日の中での楽しみになっていた
それと共に、ひよりへの想いも増していく
テスト前日の夕方
この日の勉強を終え、日和を家まで送る
〇:ついに明日だね
ひ:うん!絶対赤点とらないから!
自信満々な彼女だが、正直赤点は回避できるくらいは数学ができるようになっていた
〇:落ち着いてやれば大丈夫だから
ひ:そうだね
ひよりの家の前に着くと
ひ:あのさ!
〇:ん?
ひ:最後にひよたんにパワーちょうだい!!
〇:パワー?
ひ:うん!ほら、手握って!
ひよりが僕の前に手を出す
緊張しながらもそっと手を握る
〇:これでいい?//
ひ:うっうん//
あからさまに顔を赤くする二人
ひ:じゃあ頑張るね//
〇:うん、いい報告待ってるから///
ひ:任せてっ!
彼女は親指を立ててニコッと微笑む
帰り道、しばらく体の熱が冷めることはなかった
ひよりのテストの日から数日間
バイトが入っていなかったため、ひよりに会うタイミングがなかった
次にひよりと会った時には既に結果が出ていた
ひ:じゃーーん!!
一生懸命勉強した数学は赤点回避どころか、平均点を大きく上回っていた
〇:よかったね!
ひ:ほんとにありがとう!!
彼女の前ではいつも通りにしているが、本当は叫びたいくらい嬉しかった
ひ:これで夏休みを楽しめる!!
〇:次のテストもその調子で頑張ろうね
ひ:夏祭り楽しみだなぁ〜
ひよりは想像の世界に行っていた
〇:(まあいっか)
諦めて、ひよりを想像の世界に委ねようとすると
ひ:そういえば、〇〇のテストってこれからだよね?
いきなり現実世界に帰ってきた
〇:うん、明後日からだよ
ひ:じゃあ、ひよたんパワー分けてあげる!!
そう言って、また手を出してくる
僕が手を握るとひよりは前回よりも強く、長く手を握っている
心臓の音がひよりに伝わってないか心配になるくらいうるさい
ひ:よしっ//
〇:パワー入った//
やはり顔が赤くなってしまう二人
ひ:そろそろ行こっか//
〇:そうだね///
赤面したまま、仕事を始めた〇〇とひよりだった
to be continued