なのちゃん
@pandanokurage
〇:ひなの、帰ろう?
教室に残っているのは僕とひなのだけ
ひ:、、、なんで夏になると暑くなるの?
〇:フフッ
ひ:なんで笑ってるの?
〇:なんか懐かしいなって
僕たちが出会ったのは約半年前
高校一年の冬に彼女は転校してきた
彼女の名前は上村ひなの
転校してきた当初から一人でいることが多く、大人しい印象だった
初めて話したのはある日の放課後
教室で居残り勉強をしていると、窓の外を眺めていた彼女が不意に言った
ひ:どうして冬は寒いの?
教室には僕と彼女しかいなかったため、必然的にこの質問は僕に向けての質問になる
〇:それは、、太陽が照らしてくれる時間が短いからかな
ひ:なるほど、、、ありがとう!
彼女は笑顔でそう言う
この日からひなのとはたまに話すようになった
〇:上村さん、なんの本読んでるの?
ひ:これは、植物図鑑です
〇:へぇー、珍しいね
ひ:変ですか?
〇:変じゃないよ
ひ:よかったら一緒に見ますか?
〇:見てみよっかな
二人で植物図鑑を読んだり
冬が終わり、二年生になると
〇:これ全部上村さんが水やりしてるの?
ひ:そうですよ、それぞれの成長が見れて楽しいんです
〇:これからは僕も手伝っていい?
ひ:もちろん、一緒に育てましょう!
中庭の花壇の世話もした
一緒に時間を過ごしていくうちに、本を読んでいる時の凛々しい横顔や
一本でもお花がかれただけで涙を流して悲しむ程の優しさに惹かれ
ダメ元で告白してみることにした
放課後にお花の水やりをしている上村さんに
〇:上村さん
ひ:はい?
〇:好きです、付き合ってください
なるべく平静を装ってストレートに伝えた
ひ:いいですよ、〇〇くんと話してると楽しいから!
あっさりとOKされる
多分周りから見ても、カップルが誕生したようには見えないだろう
こんな感じで今に至る
〇:夏が暑いのは太陽が照らしている時間が長いからだよ
ひ:太陽さん、もう少し早く沈んでください
暑いのが苦手な彼女は空にお願いする
〇:そろそろ、帰ろう?
ひ:うん
夕焼け空の中、二人並んで歩く
ひ:〇〇
〇:なに?
ひ:どうして私を好きになったの?
〇:ひなのが優しくて、おもしろいから
ひ:そうなんだ
素っ気なく返した彼女だったが
歩きながらも体をゆらゆらさせている
これはひなのが喜んでいる時の癖だ
〇:フフッ、揺れてるよ
ひ:うれしいから
こちらを見る彼女のつぶらな瞳
ほんのり赤くなっているほっぺ
〇:かわいいなぁ
赤くなっているほっぺをつんつんしてみる
ひ:やめてよ//
どんどん赤みを増していく
出会った当初に比べ、ひなのの様々な表情を見ることができて嬉しい〇〇と
もっとカップルらしいことをしていきたいと密かに思うひなのだった
to be continued