なのちゃん
@pandanokurage
昼休み
先生に呼ばれ、プリントを教室まで運び
弁当を持ち、遅れてひなのの待つ屋上へ
〇:ごめん、遅くなった
ひ:、、、
〇:ひなの?
ひ:、、、
ベンチに座っている彼女に声をかけるが
体を揺らしているだけで
反応がない
〇:ひなのー
肩をトントンと叩くと
ひ:わっ
驚いた表情でこちらに振り向いた
〇:あ、イヤホンしてたんだ
ひ:うん、一人の時は音楽聞くの
ひののの読書以外の趣味
そう思っただけで興味が湧く
〇:僕にも聞かせて?
ひ:いいよ
付けていたイヤホンを外し
僕に差し出した
〇:片方はひなのが付けて
ひ:なんで?
〇:一緒に聞きたいから
ひ:どうして一緒に聞きたいの?
〇:どうして、、か
言葉で説明するのは難しい
〇:1人で聞くより2人で聞いた方が良くない?
ひ:そう?
〇:なんて言えばいいんだろう、、
ひ:じゃあ、イヤホン外して聞くのは?
〇:それも違うの
ひ:ん〜?
〇:よく聞かない?カップルが2人イヤホンするみたいな
ひ:聞いたことない
どうしてもひなのに伝えられない
こうなれば最終手段
〇:1回やってみよ?
ひ:、、うん
納得はしてないが
イヤホンを一緒にするのが嫌なわけじゃないだろう
右側をひなのに左側を自分の耳に付ける
ひ:流すね
〇:うん
綺麗な空を眺めながら
音楽を聞く
すぐ隣には空にも勝る
綺麗な横顔
僕の視線に気づいたのか
ひなのと目が合った
今までにないほどの至近距離で
〇:良くない?
ひ:良いかもね//
いざ実践してみてその良さを理解したひなの
照れ屋さんが発動してすぐに顔を背けてしまった
それでもイヤホンから伝わってくる
ひなのの体の揺れ
〇:あっ、お弁当食べなきゃ
ひ:忘れてたね
〇:はい、ありがと
イヤホンを外し、返却
ひ:、、、
〇:聞こえてる?
ひ:まだ付けてていいよ
〇:付けたまま食べるの?
ひ:たまには、そういうのも良いかなって//
〇:ひなのがそう言うなら
イヤホンを付けたままお昼ご飯
肩が触れ合う距離で食べるお弁当は
いつもよりも美味しく感じた
ひ:帰り道もイヤホンする?
〇:イヤホンハマりすぎ
ひ:、、、
〇:帰りくらいはひなのとお話したいな
ひ:そうだね!
今日もまたひとつ
疑問が解消された
そして、僕たちの関係も
ほんの少しだけ深まった気がした
to be continued