なのちゃん
@pandanokurage
ある日の放課後
ひ:〇〇、、
〇:なに?
ひ:ごめんね、今日は一緒に帰れなくなったの
〇:なんかあったの?
ひ:先生に資料作りを任されちゃって、、
チラホラと人が残る教室
その教卓の上には山のようにプリントが積み重なっていた
ひ:せっかくデートの約束してたのに、、
〇:いいじゃん、デートはまた今度行こ?
ひ:うん、ごめんね
〇:ひなのは悪くないよ
俯いて落ち込む彼女
相当責任を感じてる様子
〇:これ、ホッチキスで止めていけばいいの?
ひ:あっ、〇〇は先に帰ってていいから
〇:いやいや、さすがに手伝うよ
ひ:、、、
無言のまま
まん丸の目が僕を捉えている
〇:なに?なんか付いてる?
ひ:どうしてそんなに優しいの?
〇:どうしてって、、困ってたら助けるのは当たり前じゃない?
ひ:でも、こんなにたくさんあるのに、、
〇:それなら尚更助けるよ
ひ:ごめんね
〇:謝らなくていいから、早く終わらせて帰ろ?
ひ:うん
2人並んで、ホッチキス止めを始める
〇:先生に頼まれたの?
ひ:うん、先生は会議があるから忙しいかなって思って断れなかったの
〇:ひなのも優しいじゃん
ひ:、、でも〇〇とのデートの約束があったのに守れなかった
〇:いいんだよ、ひなのは間違ったことしてないから
ひ:そうなのかな、、
〇:こうやってお話するのも結構好きだよ?
ひ:、、私も//
パチン、パチンという音をBGMに
会話に花が咲く
1人では時間がかかる作業も
2人でやればその分早く終わった
〇:これは教室に置いておくの?
ひ:うん、教卓に置いとく
〇:じゃあ終わりだね
ひ:そうだね、手伝ってくれてありがとう
〇:んーん、帰ろっか
ひ:うん
綺麗な夕焼け空
住宅街を並んで歩く
ひ:ほんとに今日はごめんね
〇:何回謝るのさ
ひ:だって酷いことしたし、、
〇:もう謝るの禁止、別に気にしてないから
ひ:、、、
〇:落ち込むのも禁止だよ
ひ:、、わかった
そんなこと言っても
責任感の強いひなののことだ
すぐに立ち直るはずがない
どう元気づけようか考えていると
急にひなのの身体が僕の身体に密着してきた
〇:えっ、どうしたの?
ひ:わかんない//
〇:わかんないって、、
ひ:恥ずかしい//
自分から抱きついて恥ずかしがる
ひなのに抱いた感情はただ1つ
愛おしい
〇:どうしてそんなに可愛いの?
ひ:っ///
抱きつく力が強まるだけで
一向に答える気配はない
〇:可愛すぎるよ
住宅街でくっついた2人の影
どうしてひなのは可愛いのか
この質問には
答えはいらないような気がした
end