@kalupan_19
”日向坂で会いましょう”
『オードリーさん、ぜひ会ってほしい後輩たちがいるんです!』
マネージャー間で共有される〇〇のスケジュールに1つの収録のメモが追加された。
〇:来たか…4期生。
京:どうしたの〜?
〇:ほら、新しい後輩が遂にひなあいに出るぞ。
京:ほんとだ…!
最初に収録がマネージャーに共有され、そこからメンバーに情報が行く。
基本はLINEだが…特別に隣にいた京子には先に。
京:へぇ…そんな感じなんだ、ねぇ他の先の収録教えて!
〇:だーめーだ。
京:ケチ…
〇:ちゃんとその時になったら教えてるんだからそれで我慢しなさい。
京:ぶぅ…
こんな不貞腐れを表に出すのは珍しい。
本当に距離が縮まったのかもな。
マネージャーとしては嬉しい限りだ。
ただ…
縮まりすぎると厄介になるのは分かっている。
でも嫌われるよりかはマシだな。
京:遂に4期生か…
〇:新3期から3年弱くらいか。
京:そうだね。〇〇が日向坂専門になったのはもう少し前だっけ?
〇:うん、改名したちょっと後だね。それまでは2つのグループは『欅』って括りだったから。
京:日向坂で良かったの?欅坂メンバーの方が一緒にいた期間は長かったじゃん?
〇〇は乃木坂で2、3年、欅で4、5年、それから日向坂だ。
と言っても最初の2年程はまだ中学生で親に連れてこられたばかり。学業もあるし経験程度だった。
それでも元から人の表情を読み取る能力には長けていたらしい。
欅坂の方に専門になってから日向坂になって今の今まで乃木坂の方には行けていない。
2グループを見るというのは中々に労力のいることだった。
だからさくら達4期生や3期生は〇〇が最初は乃木坂のマネージャーをやっていたことを知らない。
今や乃木坂に〇〇を知っているメンバーはさくらや和を除けば1、2期生の5人、だが5日は1人、31日にも1人卒業し、残りは3人。
まず〇〇と乃木坂に関わりがあったことを知っている坂道メンバーがそう多くないのだ。
〇:頼れる人が2人いたからそれをバラしたかったって先生には言われたよ。
京:自分で選んだんじゃないんだ。
〇:僕はそんな偉くない。それに日向坂専門ってなっても他の坂道の手伝いに行かなくなるわけじゃないからさ。
京:そうだね、よく浮気しにいくもんね。
〇:浮気って…語弊がだな…
京:いーや、浮気です。
〇:違います。
京:むぅ…ていうか〇〇って誰が推しメンなの!
〇:え?
京:そんなに長くやってたら1人くらい贔屓しちゃうな〜ってメンバーいるでしょ?
〇:…
これは…ちょっとめんどくさいことになったな…
絶対に全員平等…と言えばそれは嘘になる。
そりゃ思い出があるメンバーにはさ…ね?
京:絶対いるね。
〇:いないと言えば嘘になる…ただ表現の自由で…公言しない。
京:うざ。
〇:シンプル傷付いた。
京子に目を細められて言われるとグサッとくる。
低音も相まってね。
京:でも〇〇も新しいもの好きなんだろうな〜
〇:え?
京:どうせ4期生可愛がるんでしょ。
〇:なんだよそれ…
京:私の予想だと…
京:既にもうお気に入りの子がいる。
〇:…
痛いところを突かれた。
言い方悪いが何でこう、いつもは馬鹿みたいなこと言い出すタイプなのに急に鋭く来るんだろうか。
京:図星だね?
〇:黙秘。
京:はぁ…若い子が好きなんだね〜。
〇:嫌味ったらしいなぁ…
京:私になんか興味ないじゃん。
〇:あるわ。
京:嘘。
〇:何でそうなるんだよ…これでも一緒に苦楽を共にしてきただろ…?
京:確かにめちゃめちゃ感謝してるよ。してもしきれない。
これも珍しい。
〇:ないわけないだろ。ずっと見てるんだから。
京:いーや、4期生が本格的に活動に入ってきたらそっちしか見ないよ。
〇:んなことないって…
何でこんなに詰められてるんだろう…
京:4期生には負けないし。
〇:へ…?
京:じゃあね!贔屓私以外は許さないから!
小走りで去っていった京子は少し赤らんでいた。
…
…
…
…
そして1週間後…
遂に10月31日に放映される4期生初登場のひなあいの収録日。
〇:よし…
菜:あ、〇〇どこ行くん?
〇:ん?4期生の楽屋、多分ガチガチになってると思うから。
菜:私も行く!
〇:いや…メンバーが行ったらもっとガチガチになるって…
?:私まだまともに話せてない子多いしな…
?:ていうか〇〇4期生可愛がりすぎたら浮気するから行っちゃダメ。
〇:はい…?
?:私も菜緒と一緒に行く〜
?:浮気するでしょ?
今菜緒と一緒に4期生の楽屋に行こうとしているのは2期生の金村美玖。
そして意味の分からないことを言っているのは1期生の加藤史帆さん。
〇:浮気ってまず誰から…
史:え、だって私達愛し合ってるよね?
そんな関係になった覚えはありません。
〇:史帆さんに愛されてるなんて嬉しいな。
史:え、えへ…そう…?えへへ…
へにょへにょモード。
玖:〇〇って史帆さんに甘いよね。
菜:うん。
京:〇〇の推しメンは史帆か…!
〇:…
史:どうしたのきょんこ。
京:昨日〇〇に推しメンがいるか聞いたらはぐらかされたの!
はぁ…
史:推し…
菜玖:メン…
目が変わった。
史;確かに気になる…
京;それが史帆かもしれないよ!
史;え!?
京:何だかんだ〇〇史帆に優しいから。
その瞬間史帆の目付きが変わった。
史:ふふっ…そうだったの〇〇…?
〇:いや、違います。
実際違くない可能性もあるにはあるけどね。
気にせず…ってこともあるから。
でも否定しとかないと後からね。
〇:京子は余計なこと言わない。
京:ぶぅ…
史:え?
〇:…?
菜:今何かがおかしかったな。
玖:ね。
史:何できょんこを呼び捨てで呼んでるわけ…?
〇:…
やっちゃった。
菜:確か〇〇は…
玖:呼び捨てに関しては年下だけだよね。
史:昨日…何かやったね?
〇:…さーてと、4期生の楽屋行こっと。
?:行かせへんよ?
〇:何で…
?:だって私も1個年上やで?”好花”さん言うてるやん。
そうだった…
好:史帆さんとりあえず2人でシメましょ。
史:よしきた。
〇:ちょっ…やめて…!!呼び捨てで呼ぶから…!
史:私達が言わなかったらそのままだったよね〜
4期生の楽屋に行くことは叶わなさそうな〇〇だった。
To be continued.