カルパンさんの企画 作品です。
長めですけど、よろしければどうぞ。
@rumi_0980
パシャッ
〇:お、結構うまく撮れたかも
??:ほんとだ。
〇:‘‘夏鈴’’には敵わないけどな
夏:どういうこと?
夏鈴は俺の幼なじみ。で、今高校1年生
お互いカメラが好きなので、休みの日は
一緒に写真を取りに行く
〇:なんでもない笑 次なに撮る?
夏:あ、待って。カメラの容量無くなりそう…
夏鈴のカメラはかなり前から使っていた
〇:俺も違うカメラ欲しいし、買いに行く?
夏:うん、行こ
ちなみに夏鈴は一眼レフ、俺はデジタルカメラを使っている
・・・
〇:思ったよりもたくさんあるな
数分間いろんなのを見て回る
夏:私やっぱこれがいい
手に持ってたのは今のと同じ一眼レフだった
夏:これが一番安心する
〇:いいと思うよ。夏鈴っぽいし笑
夏:〇〇はまだ悩んでるの?
〇:うん、こだわりがないから悩み中
夏:じゃあこれとかは?
夏鈴が進めたのはフィルムカメラ
夏:私は使ったことないけど、どうかな?
〇:夏鈴がおすすめするなら使おうかな笑
夏:よかった。じゃあ、お会計行こ
声は落ち着いてるけど、テンションが上がってる
理由はない。幼なじみの勘だ
・・・
カメラを買い、近くの公園で休む
夏:あ、鳥がいる、
夏鈴は一眼レフを構えて、鳥を撮っている
〇:また鳥撮るの?珍しいのをとればいいのに
夏:私は、日常にあるものを忘れずに大切にしたいの
そう話す夏鈴の横顔になにかを感じ、見惚れていた
夏:あれ、〇〇?
〇:え、あ、いや、あの、他に撮りたいものあるの、?
夏:んー、あ、桜撮りたい
〇:桜か。いいじゃん、一緒に行こ
そういえば満開予想は来週って、なにかで見た記憶がある
夏:そういえば、まだ撮ってないのあった
〇:ん、どれ?
夏鈴の方を向くと
パシャッ
夏:撮っちゃった笑
カメラからひょっこり顔を出す仕草に思わず笑顔になる
〇:いきなり、なんだよ笑
夏:笑笑
夏鈴は今撮った写真を見ている
〇:あのさ、夏鈴
夏:ん?
夏鈴がこっちを向いた時
パシャッ!
〇:やり返し成功笑
夏:ちょっと、なにしてんの笑
ふたりで仲良く笑い合っていた
夏:3月になると暗くなるの早いね
ふと夜空を見上げた
〇:夏鈴、今日満月だよ
夏鈴も頭を上げ夜空を見上げる
夏:ほんとだ
パシャッ!
夏鈴はカメラを構え、シャッターを切る
〇:月ってちゃんと見たことなかったな
夏:私もちゃんと見たことなかったけど、
「月って綺麗だね。」
〇:…え、それって、
夏:ん?
俺は恥ずかしくなり、夏鈴も気づいたのか顔が赤くなる
夏:いや、そういうことじゃなくて!なんて言うか…
〇:あ、でも!正しくは、今日は月が綺麗ですね。じゃない?
俺は意味が違うと自分に言い聞かせたかった
〇:夏鈴が言ったのは違うし、大丈夫だと思う
夏:、そうだよね!
〇:まず、俺と夏鈴は幼なじみだから笑
僕はこの空気をどうにかしたかった
夏:そうだね…笑 じゃあまたね。
夏鈴は家に走って帰ってしまった
夏鈴の無理に作った笑顔
なぜか心が引き締められる感覚になっていく
・・・
あの日から一週間が経った3月25日
夏鈴はあれから一度も学校に来ていない
なにも考えずに部屋の窓から月を眺めていた
〇:月って、綺麗だよね。か…
この言葉が心のどこかに引っかかている
ふとフィルムカメラで夏鈴を撮ったことを思い出し、
特に何も考えず一枚しかない写真を見る
…
そこに写っていた夏鈴は
美しく、儚い、夏鈴だった
数日会えないだけで、今やっと気づいた
〇:なんで今気づくのかな、遅いんだよ…笑
先週の自分の言葉を取り消して
伝えたいことがある。今すぐにでも。
・・・
今日は公園で外を眺めることにした
もしかしたら夏鈴が来てくれるかも。という
淡い期待もあったかもしれない
だが、17時になり、家に帰ることにした
〇:夏鈴は今なにやってるんだろな…
家への帰り道歩いてるとあることに気づいた
〇:あれ、ここってどこだ、?
帰り道を間違ってしまった。でも、目の先には見慣れた後ろ姿
〇:え、夏鈴…
夏:あ、〇〇。なんで…
夏鈴は親の車から降りてきたとこだ
〇:よし、夏鈴!走るよ!
夏:え、ちょっと!
夏鈴の手を掴んである場所へ走り出した
夏鈴は相変わらずカメラを大事そうに首に下げている
俺は空が真っ暗になる前にある場所に行きたかった
・・・
少し走ってある場所に着いた
夏:ちょっといきなり走らないでよ!
〇:ごめん、暗くなる前に来たい場所があってさ、ほら。これ見て
夏:え、これって、
目的地には、綺麗な満開の桜が咲き誇っている。
夏:約束覚えてくれてたんだ
〇:もちろん、ほら、写真撮ろ?
そこから二人で写真を撮った
パシャッ!
夏:あのさフィルムカメラ、合わなかった、?
〇:え、いきなりどうした?
夏:だって、ずっとデジタルカメラで撮ってるから、
僕はデジタルカメラで桜を撮っている
〇:合わなかったわけじゃない
夏:わけじゃない。って、他に理由があるの?
〇:理由は、、夏鈴は、、
夏:私なんかしたの、?
〇:夏鈴は、、フィルムカメラが似合いすぎなんだよ!
夏:ありがとう、?いや、意味わかんない!
〇:いや、わからなくないから!
夏:わかんないよ!ちゃんと言ってくれないとわかんない!
〇:あーもう!だから、夏鈴のことが好きなんだって!
感情に任せて言ってしまった
夏:…///
夏鈴も俺も顔が火照ってきている
〇:だから、その、
夏鈴のことが好きです。なので、
俺と付き合ってくれませんか。
生まれて初めての告白。これでいいのだろうか
夏:ありがとう…
〇:…
お互いがお互いの顔を見れていない
夏:あのさ、いつもの公園行かない?
〇:いいよ、行こっか
・・・
会話も何もなく、公園に着いた時には既に空は暗くなっていた
夏:思ったよりも寒くない…
〇:もうちょっとで4月だからな
夏:、あのさ私、4月になったら転校するの
予想外の言葉に視線を下にしてしまう
〇:そうだったんだ、笑
僕は平然を装うのに精一杯
夏:言ってなくてごめん。言ったらもう会えない。って実感しそうで、
〇:そんなことない、また会える
夏:よかった、笑。〇〇、上見て
そこには綺麗な三日月があった
夏:私、この数日の間ずっとなんか物足りなかった。
でも、今日〇〇に会えたら心が軽くて、物足りなかったのがなくなった気がしたの。だから
夏:あのさ、〇〇
「今日は月が綺麗ですね。」
…
〇:え…?
夏:今回は間違ってないし、嘘もついてないから…///
〇:それって、そういう?
夏:2度も言わせないで!
〇:あ、ごめん。でもありがとう
夏:うん、、そろそろ帰ろっか
〇:そうだね
・・・
帰り道は話すこともなく、気恥しそうなままだった
いつの間にか家の前についていた
夏:じゃあまたね、
〇:うん、またね
夏鈴が家の中に入るまで手を振っていた
寂しさはあるが、また会える気がしていた
・・・
あれから数年が経ち
俺は高校を卒業し、近くの大学に進学していた
そして、今日は大学初日
緊張して家を早く出すぎてしまった
〇:早く着きすぎるかな
僕はあるとこの前で足を止めた
〇:綺麗な桜だな…
僕はデジタルカメラを構え、シャッターを切ろうとした
パシャッ!
自分のカメラではない場所から音が鳴る
音が鳴る方へ向かうとそこには、
〇:え、夏鈴、。
夏:あ、〇〇。
ずっと会えていなかった彼女がいた
〇:久しぶりだな
夏:そうだね、相変わらずカメラ使ってるんだ
〇:もちろん笑 夏鈴はいつ帰ってきたの?
夏:昨日だよ。近くの大学に進学したの
〇:同じ大学なんだ…
夏:え、そうなの!よかった…笑
夏鈴が微笑む姿に心がきゅんとする
その時僕はあることを思いついた
〇:あのさ、夏鈴
夏:ん?
パシャッ!
夏:フィルムで撮ってくれるんだ笑
〇:夏鈴はフィルムが似合いすぎだから笑
夏:ありがとう、あのさ今日公園行きたい
〇:じゃあ夜行こうよ
夏:今日は月綺麗なのかな、
〇:きっと綺麗だよ。そろそろ大学行く?
夏鈴は頷き、早歩きでこっちに来る
夏:ギュッ 手ぐらい握っていいでしょ。私の彼氏だし…
〇:うん、いいけど… 夏鈴の手冷たくない?
夏:うるさい!
今夜は月が綺麗でありますように。
fin.