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君とカメラと月

全体公開 2 7 1 3641文字
2023-03-18 05:51:42

カルパンさんの企画 作品です。
長めですけど、よろしければどうぞ。

Posted by @rumi_0980

パシャッ

〇:お、結構うまく撮れたかも

??:ほんとだ。

〇:‘‘夏鈴’’には敵わないけどな

夏:どういうこと?

夏鈴は俺の幼なじみ。で、今高校1年生

お互いカメラが好きなので、休みの日は
一緒に写真を取りに行く

〇:なんでもない笑 次なに撮る?

夏:あ、待って。カメラの容量無くなりそう

夏鈴のカメラはかなり前から使っていた

〇:俺も違うカメラ欲しいし、買いに行く?

夏:うん、行こ

ちなみに夏鈴は一眼レフ、俺はデジタルカメラを使っている

・・・

〇:思ったよりもたくさんあるな

数分間いろんなのを見て回る

夏:私やっぱこれがいい

手に持ってたのは今のと同じ一眼レフだった

夏:これが一番安心する

〇:いいと思うよ。夏鈴っぽいし笑

夏:〇〇はまだ悩んでるの?

〇:うん、こだわりがないから悩み中

夏:じゃあこれとかは?

夏鈴が進めたのはフィルムカメラ

夏:私は使ったことないけど、どうかな?

〇:夏鈴がおすすめするなら使おうかな笑

夏:よかった。じゃあ、お会計行こ

声は落ち着いてるけど、テンションが上がってる

理由はない。幼なじみの勘だ

・・・

カメラを買い、近くの公園で休む

夏:あ、鳥がいる、

夏鈴は一眼レフを構えて、鳥を撮っている

〇:また鳥撮るの?珍しいのをとればいいのに

夏:私は、日常にあるものを忘れずに大切にしたいの

そう話す夏鈴の横顔になにかを感じ、見惚れていた

夏:あれ、〇〇?

〇:え、あ、いや、あの、他に撮りたいものあるの、?

夏:んー、あ、桜撮りたい

〇:桜か。いいじゃん、一緒に行こ

そういえば満開予想は来週って、なにかで見た記憶がある

夏:そういえば、まだ撮ってないのあった

〇:ん、どれ?

夏鈴の方を向くと

パシャッ

夏:撮っちゃった笑

カメラからひょっこり顔を出す仕草に思わず笑顔になる

〇:いきなり、なんだよ笑

夏:笑笑

夏鈴は今撮った写真を見ている

〇:あのさ、夏鈴

夏:ん?

夏鈴がこっちを向いた時

パシャッ!

〇:やり返し成功笑

夏:ちょっと、なにしてんの笑

ふたりで仲良く笑い合っていた

夏:3月になると暗くなるの早いね

ふと夜空を見上げた

〇:夏鈴、今日満月だよ

夏鈴も頭を上げ夜空を見上げる

夏:ほんとだ

パシャッ!

夏鈴はカメラを構え、シャッターを切る

〇:月ってちゃんと見たことなかったな

夏:私もちゃんと見たことなかったけど、


「月って綺麗だね。」


〇:え、それって、

夏:ん?

俺は恥ずかしくなり、夏鈴も気づいたのか顔が赤くなる

夏:いや、そういうことじゃなくて!なんて言うか

〇:あ、でも!正しくは、今日は月が綺麗ですね。じゃない?

俺は意味が違うと自分に言い聞かせたかった

〇:夏鈴が言ったのは違うし、大丈夫だと思う

夏:、そうだよね!

〇:まず、俺と夏鈴は幼なじみだから笑

僕はこの空気をどうにかしたかった

夏:そうだね笑 じゃあまたね。

夏鈴は家に走って帰ってしまった


夏鈴の無理に作った笑顔

なぜか心が引き締められる感覚になっていく

・・・

あの日から一週間が経った3月25日

夏鈴はあれから一度も学校に来ていない

なにも考えずに部屋の窓から月を眺めていた

〇:月って、綺麗だよね。か

この言葉が心のどこかに引っかかている

ふとフィルムカメラで夏鈴を撮ったことを思い出し、

特に何も考えず一枚しかない写真を見る



そこに写っていた夏鈴は

美しく、儚い、夏鈴だった

数日会えないだけで、今やっと気づいた

〇:なんで今気づくのかな、遅いんだよ

先週の自分の言葉を取り消して

伝えたいことがある。今すぐにでも。

・・・

今日は公園で外を眺めることにした

もしかしたら夏鈴が来てくれるかも。という
淡い期待もあったかもしれない

だが、17時になり、家に帰ることにした

〇:夏鈴は今なにやってるんだろな

家への帰り道歩いてるとあることに気づいた

〇:あれ、ここってどこだ、?

帰り道を間違ってしまった。でも、目の先には見慣れた後ろ姿

〇:え、夏鈴

夏:あ、〇〇。なんで

夏鈴は親の車から降りてきたとこだ

〇:よし、夏鈴!走るよ!

夏:え、ちょっと!

夏鈴の手を掴んである場所へ走り出した

夏鈴は相変わらずカメラを大事そうに首に下げている

俺は空が真っ暗になる前にある場所に行きたかった

・・・

少し走ってある場所に着いた

夏:ちょっといきなり走らないでよ!

〇:ごめん、暗くなる前に来たい場所があってさ、ほら。これ見て

夏:え、これって、

目的地には、綺麗な満開の桜が咲き誇っている。

夏:約束覚えてくれてたんだ

〇:もちろん、ほら、写真撮ろ?

そこから二人で写真を撮った

パシャッ!

夏:あのさフィルムカメラ、合わなかった、?

〇:え、いきなりどうした?

夏:だって、ずっとデジタルカメラで撮ってるから、

僕はデジタルカメラで桜を撮っている

〇:合わなかったわけじゃない

夏:わけじゃない。って、他に理由があるの?

〇:理由は、、夏鈴は、、

夏:私なんかしたの、?

〇:夏鈴は、、フィルムカメラが似合いすぎなんだよ!

夏:ありがとう、?いや、意味わかんない!

〇:いや、わからなくないから!

夏:わかんないよ!ちゃんと言ってくれないとわかんない!

〇:あーもう!だから、夏鈴のことが好きなんだって!
 
感情に任せて言ってしまった

夏:///

夏鈴も俺も顔が火照ってきている

〇:だから、その、

  夏鈴のことが好きです。なので、
俺と付き合ってくれませんか。

生まれて初めての告白。これでいいのだろうか

夏:ありがとう

〇:

お互いがお互いの顔を見れていない

夏:あのさ、いつもの公園行かない?

〇:いいよ、行こっか

・・・

会話も何もなく、公園に着いた時には既に空は暗くなっていた

夏:思ったよりも寒くない

〇:もうちょっとで4月だからな

夏:、あのさ私、4月になったら転校するの

予想外の言葉に視線を下にしてしまう

〇:そうだったんだ、笑

僕は平然を装うのに精一杯

夏:言ってなくてごめん。言ったらもう会えない。って実感しそうで、

〇:そんなことない、また会える

夏:よかった、笑。〇〇、上見て

そこには綺麗な三日月があった

夏:私、この数日の間ずっとなんか物足りなかった。
でも、今日〇〇に会えたら心が軽くて、物足りなかったのがなくなった気がしたの。だから

夏:あのさ、〇〇

「今日は月が綺麗ですね。」



〇:え

夏:今回は間違ってないし、嘘もついてないから///

〇:それって、そういう?

夏:2度も言わせないで!

〇:あ、ごめん。でもありがとう

夏:うん、、そろそろ帰ろっか

〇:そうだね

・・・

帰り道は話すこともなく、気恥しそうなままだった

いつの間にか家の前についていた

夏:じゃあまたね、

〇:うん、またね

夏鈴が家の中に入るまで手を振っていた

寂しさはあるが、また会える気がしていた

・・・

あれから数年が経ち

俺は高校を卒業し、近くの大学に進学していた

そして、今日は大学初日

緊張して家を早く出すぎてしまった

〇:早く着きすぎるかな

僕はあるとこの前で足を止めた

〇:綺麗な桜だな

僕はデジタルカメラを構え、シャッターを切ろうとした

パシャッ!

自分のカメラではない場所から音が鳴る

音が鳴る方へ向かうとそこには、

〇:え、夏鈴、。

夏:あ、〇〇。

ずっと会えていなかった彼女がいた

〇:久しぶりだな

夏:そうだね、相変わらずカメラ使ってるんだ

〇:もちろん笑 夏鈴はいつ帰ってきたの?

夏:昨日だよ。近くの大学に進学したの

〇:同じ大学なんだ

夏:え、そうなの!よかった

夏鈴が微笑む姿に心がきゅんとする

その時僕はあることを思いついた

〇:あのさ、夏鈴

夏:ん?

パシャッ!

夏:フィルムで撮ってくれるんだ笑

〇:夏鈴はフィルムが似合いすぎだから笑

夏:ありがとう、あのさ今日公園行きたい

〇:じゃあ夜行こうよ

夏:今日は月綺麗なのかな、

〇:きっと綺麗だよ。そろそろ大学行く?

夏鈴は頷き、早歩きでこっちに来る

夏:ギュッ 手ぐらい握っていいでしょ。私の彼氏だし

〇:うん、いいけど 夏鈴の手冷たくない?

夏:うるさい!

今夜は月が綺麗でありますように。

fin.


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@PCPknrjJUMy85wr
夏鈴ちゃんの綺麗さは月も敵わない程の
不思議な魅力があるな
2024-06-11 00:27:21

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