@rumi_0980
天:公園行って、ブランコしたい!
〇:だめ!今日は水族館行くの!
天:やだやだ!公園行きたい!
母:公園はこの前行ったから、今日は水族館ね。
〇:やった!天もたまには我慢しろよ!
天:わかった、我慢する…
母:天はいい子ね。じゃあ行きましょ
パパの運転で水族館に向かう
母:水族館久しぶりね。
父:そうだな。なんだかんだ天も楽しみなのか?
天:もちろん!お兄ちゃんと一緒なら水族館も楽しみ!
母:天はほんとにお兄ちゃんのこと好きね笑
天:お兄ちゃん大好き!
・・・
〇:はぁ、またあの夢か
最近ずっと同じ夢にうなされる
もう10年近く前になるあの日の記憶
今の時間はHRの少し手前
なにも食べず、急いで準備をして家を出る
・・・
俺以外はもう全員来ているのか
〇:おはよ、由依
由:おはよ、今日も来るの遅かったじゃん
〇:またあの夢だよ
由:そっか…あれは〇〇のせいじゃないから
〇:わかってる
由依は席が前の幼なじみ
そして、俺の元カノでもある
別れたってより幼なじみに戻ったような感じ
先生:HR始めるぞ。今日は転校生がいるからな
ひ:森田ひかるです。よろしくお願いします。
クラスがざわつく。特に男子だが
先生:席は一番後ろの空いてる場所な
よりによって俺の隣か
男子の視線が痛いな…
先生:じゃあHRの本題始めるぞ
そこから長い授業はほとんど覚えていない
・・・
やっと授業終わったか
由:〇〇帰るよ
〇:あ、ごめん。日直の仕事あるから先帰ってて
由:今日日直だっけ?
〇:違うけど、日直の人にお願いされたから
由:また断らなかったの…
断れなかったんだけどな、
由:今日はなんの仕事?
〇:今日はプリント運びだけ
由:プリント半分ちょうだい
〇:え、いいよ。俺がやる
由:いいの。代わりにコンビニでなんか奢って
由依は毎回手伝ってくれる
ほんとに優しい幼なじみだ
愛嬌はほとんどないけど
由:いい加減断ればいいのに
〇:それができないのは、由依も知ってるでしょ?
由:まぁ、知ってるけどさ…
〇:俺が我慢すれば、誰かが救われるなら別にいいよ。
由:はぁ、またそうやって…
俺がこうなったのは10年前。あの夢の出来事
・・・
天:お兄ちゃん大好き!
この言葉の直後視界が真っ暗になる
次に目を覚ますのは病室だった
なぜここにいるかわからない
親戚に引き取られ、中学生になった時初めて知る
母と父。そして、天は交通事故で亡くなった。
俺は奇跡的に軽傷で済んだらしい
高校生になり親戚の家から出て、近くのアパートに住み始めて今に至る
これかあの夢の続き
中学生になった時からだろう
自分の意思を言えなくなったのは。
あの時水族館に行きたいと言わなければ、家族は生きていた。
この考えが間違っているのも由依にずっと言われている
でも、自分のせいで
なにかが崩れる。誰かを失う。のが怖くなってしまう
俺はずっと後悔を抱えて、これ以上後悔を増やさないために
自分の気持ちに蓋をして生きていく。
・・・
由:私と付き合ってたのは嫌じゃなかった?
〇:嫌じゃなかった。
由:じゃあなんで私の事振ったの…
〇:ん?なんか言った?
由:ううん、なんでもない笑
そうこうしてたら、職員室についた
〇:失礼します。プリントを届けに来ました
由:失礼します
先生:おう、ありがとな。あと、教室にもう一つ仕事あるからやっといて
由:ちょっと先生、
〇:わかりました。では、失礼します
由依の言葉を遮って職員室を出た
由:ちょっと、ほんとは嫌なんでしょ?
〇:そんなことないから、大丈夫
由:はぁ、早く終わらしてすぐ帰ろ
由依はいつもため息ばかり
教室には着いたが仕事って言われたっけ
〇:仕事ってなんだっけ?
由:言われてない。けど誰かいるよ
〇:あれ、森田さん?
ひ:あ、こんばんわ…
由:まだ帰ってなかったの?
ひ:先生に〇〇君に学校案内してもらうように言われて…
先生が言っていた仕事はこれか
〇:いいよ、じゃあ着いてきて
ひ:ありがとうございます
学校中を歩き回り、案内した
〇:こんな感じかな
由依なんか機嫌悪そうだな、
ひ:〇〇さんは学級委員なんですか?
〇:え、いや。そんなことないよ
由:〇〇は、断れなくてやってるだけ
学級委員は推薦されず、やらなかった
ひ:そうなんですか、ありがとうございます
〇:あ、いえ。そんなそんな…
由:ひかるさんは帰りは歩き?
ひ:いえ、親が迎えに来てます
今日も帰る時間遅くなったな
ひ:では、失礼します
〇:うん、またね
由:私達も帰ろっか
由依の家はアパートの手前なので帰り道は同じ
・・・
〇:あ、コンビニ寄ってない
由:別にいいよ。またあとで
対応は素っ気ないが由依は優しい
由:〇〇って、私と付き合ってた時楽しかった?
〇:うん。楽しかった。
由:じゃあ、今でも私のこと好き、?
〇:え、いきなりどうした?
由:いいから答えて
嫌いではないことはわかる
でも、好きかはわからない
素直にわからない。というべきなのか
でも、何も言えない。
どれを選んでもなにかを失う気がしている。
〇:ごめん、なにも言えない
由:そっか、そうだよね
なにも言えない。は由依にだけ言える言葉
唯一あの出来事を知っているからなのか。
それとも由依だからなのか。
由:私は〇〇のことが好き。別れてからもずっと
〇:…
由:〇〇が私のこと好きになったら告白して
私はずっと待ってるから。
じゃあまた明日。
走って家の中に入って行ってしまった
俺も家に帰ったがなにもする気が起きない
必要最低限のことだけやり、すぐベッドに入った
俺は由依にたくさん助けられた。
家族を亡くしてからは、由依は家族同然のような。
由依のことが好きなのか。
それだけが頭の中を埋め尽くしている。
今日は眠りたくない
またあの夢を見てしまいそうだから
to be continue.