あなたがたが私の騎士だったことを誇りに思います。【前編】
ツイツイ全通後の感想。主にアデル√、トビアス√の個別感想です。【テミラーナ国の強運姫と悲運騎士団 ネタバレあり全体感想①】
テミラーナ国の強運姫と悲運騎士団 感想記事一覧
ツイツイ全通!
なんとか興奮を抑えて今これを書いています。
ていうか書きたくない。感想を書いたら完全に終わってしまう……まだテミラーナにいたい……。
自分でもびっくりしてるんだけど、今ツイツイロスがすごくて。ほかのゲームをする気にもなれないし、感想を書く気にもなれない。終わりたくないので……。
大好きなうた先生の新作だからと予約したんだけど、まさかこんなにいろんな意味でFor Me!!!!なゲームだとは思ってなかった。本当に大好きが詰まったゲーム……でも、きっとこの感想が世論からかけ離れているんだろうなってこともわかってる……。
わたしは、ちゃんとダメなところとかツッコミどころもわかったうえでツイツイを愛していますからね。笑 盲目的に全肯定しているわけではないので……。
好きなところをたくさん書いて、この後形成されるだろう世論に備えます。このゲームで抱いた感情を大事に大事に取っておきたいから・・・・・・。

結局これ見せるのが1番ドハマり説得力あるんだよな。※フルタイム社会人
ちなみに、エリック√は別記事にしました。
あまりに物申しが多くてさ……なんかせっかくこんなにもFor Meなゲームに出会えたから、褒めちぎる言葉の中に物申しを混ぜたくないなって。アエラの神木に封印。
でも世論はきっと木村の話ばっかりするんだろうな……いいんだ……泣
いつものテンションで物を申しまくったエリック√感想はこちらです。エリックが好きな方にはおすすめしません!笑
全体感想【後編】(ミラン√・キア√・ジョセフィ√感想)はこちら。
……☀️⚪︎*
ツイツイ、ほんとうに大好きなものが詰まっていた。
わたし、女主男従――特に執事と騎士が大好きでさぁ、、、今回、騎士好きとして入れてほしいセリフやエピソードが余すことなく詰まっていて、心から感謝した……。
てか、もう騎士ってだけで基礎点が40点くらいある。あの襟の詰まった騎士服が好きだし、護衛として扉の前で立っているだけでめちゃくちゃ萌える。夜、セスの自室に報告に来て「姫様、おやすみなさい」って部屋を出ていくだけでめちゃくちゃ萌える。萌えのハードルが無。
恋愛感情を向けられたくない、もっと透明度の高い敬愛と忠誠を向けられたい、、、それを無条件で捧げてくれる騎士という職業が好き、、、、、、わたしのためのゲームや!!!!!

こんっっっなに顔のいい男たちが全員騎士、、、、、、最高超えてる。感無量の涙。
さらに敬語萌えも持っていて、このゲームとの相性が抜群。
敬語で穏やかに話す男が好き、、、、、、ふつうのゲームなら敬語キャラ1人いればいい方なのに、それがアデル、トビアス、バーキットと三人もいる、、、
なんならカリムもそうや。楽園かここは、、、、、、
西洋ファンタジーも大好きなのね。
これから何回もこの話すると思うけど、すべての創作物を含めて荻原規子先生の「西の善き魔女」が人生なんです。6歳で出会ってから何度も何度も読み返した大好きな物語。わたしの『好きなもの』の半分はこれで培われたといっても過言ではない。
ツイツイ……随所でこの荻原ファンタジーの魂を感じて最高の情緒になった。詳細は個別感想で語ります。
『好きなもの』のもう半分――何よりも何よりも「さよならの物語」が大好きなのよ。
このゲーム全ルートさよならあるぞ!って気づいてから、個別進めながら興奮が止まらなかった。くるでしょ?くるでしょ?ってさよならの前兆拾いながら情緒高めていくの、最高の気分だった。
めっちゃくちゃいいさよならのシーンでエンディング突入するのよ・・・。
遠くの方でED曲のイントロが流れていて、それがまた良くてさぁ、、、決してしんみりした曲調ではないのに、物語の二人はお別れの場面で、どこか切ない気持ちになる。
本当に最高で、思い出すだけで涙出る。エンディング演出考えた人に100万回感謝を申し述べたいです。
そして、直接的な言葉を使わずに「信じる」「好き」が刺さってくるうた先生の言葉選びが大好きで、、、
大好きなものをこれでもかと並べた上に、うた先生の想い合い描写と、高木さんのさよなら物語が乗って……そのすべてがうまくマッチして、いいところを引き出し合い、ほんっっっとうにわたしのための作品が生み出されていた。
これだけわたしの大好きなものばかり詰まっていたので、その時点でだいぶ下駄履かされているのはわかってる。
でも、ふだん乙女ゲやっててさ、5~6人いる中 最愛1人/ルートが好き1人 出会えたら上々なのよ。
それがツイツイは、すべての男に自我萌えの風が吹き荒れ泣いて本気の恋をした。毎ルート毎ルートわたしの大好きなやつや!して花火を打ち上げた。
他ルートで個別終えた男が映るたびに「恋……」って胸が優しく痛み、君のルートはここが素敵だったよね、君のルートはこのセリフが愛だったよね……って、きらきらの宝石をそっと大事に宝箱にしまうような気持ちになった。本当に、全員、好き……。
わたしだけ違うゲームやってるんじゃないか、わたしだけこんな盛り上がってるんじゃないか……って何度も怖くなった。
大丈夫か???夢じゃない?????
帰りたくないよ、テミラーナから、、、、、、
個別感想~!
わたしはアデル→トビアス→ミラン→キア→ジョセフィ でした。
アデル終えた直後は「これやっちまったか???アデル絶対初手じゃねぇええええ!!!」って思ったけど、全通してみるとこの攻略順はわたしにとっての大正解だったな。この順じゃなかったらたぶん5人全員優勝は逃していた。
個別感想並べた後に、5ルートの総評とか個人的なおすすめ攻略順を書きます。
そこだけ見たい方は
【後編】の最後の方を見てください〜
共通終了時点での各キャラ印象はこんな感じでした。久しぶりに貼ってみる。
ジョセフィ:
マコトフルカワの男には落ちられないんだよな〜なんか俺様っぽいしパケ男だしないやろ、って思ってたけど、
物事見えていて、聡くて、誇りと信念に生きている男じゃんかよ!尊大だし言い方キツイけどちゃんとお世話も焼いてくれてめちゃくちゃ好きなんだがぁあああ!?
マコトフルカワ4連敗中なんですけどついに勝てるって思っていいんですか?
アデル:
めっっっっっっちゃ好き この男で勝ちたい。
てかキャラ紹介の表情詐欺やろ!もっと雄くさい感じの男かと思ってたらふつうに穏やか系だったので詐欺です。茅ヶ裂マモルみを感じて気が狂いそうになってる(持病)
アデルに「姫様」って呼ばれるたびにはよ恋愛したくてたまらんのだがぁああああ!
あまりに最愛候補なので3番目にやりてぇって思ってたのに、選択肢ミスって初手から個別ぶっ込んじゃった。どうしよ。悩むけどもうこのままいくか。
最愛候補にだいたい妹いるのなんなん?って思ってる。
トビアス:
めちゃくちゃオモロイwwwww オモロくて好きなんだけど、この男との恋愛って何???想像できないwww
でも貸したハンカチをすごく品のある返し方してくれたので好き。育ちがいい男、好き。
明るくポジティブな光の男で、恋愛面で天然振り回す系だったら落ちる可能性大でしょう。
ミラン:
ふだんこういう系の男に落ちることあんまりないし、今回もまぁミラン落ちはないやろとは思うけどふつうに好き。こういう男が従者で世話焼いてくれるのって最高だよなぁ!?
ナイトメア様に仕えるグレイみを若干感じる。悪い面を見たいです。
キア:
今作のシリアスルート予想。対抗。
キア対抗なのに初手アデル選んじゃったのは、キア√が割と重そうというか初手向きじゃなさそうだな〜って感じたのもある。
年下枠なんですよね??? 可愛くて泣ける感じのルートじゃなくて雄みが強くて悶える感じのルートにしてほしいんですけどそうなってますか???
年下を可愛い枠固定する風潮に異を唱えたい。
では攻略順に個別感想!
今回もわたしの選ぶ優勝セリフ載せます。あと、このルートの主軸ここやろ!も勝手に載せる。
新作だし、ベストスチル載せるのはやめておこうかな。
アデル・ナレス CV:狩野 翔
「――でも、あなたに罰して欲しいと思ってしまうこの気持ちも、
罰されて、許されて、あなたのそばに戻りたいからなのかな」
いや~~~~初手からドッカンドッカン花火打ち上げて優勝してしまいました。
これはもう王道ど真ん中の「主と騎士の恋物語」を描きたかったんだろなと。
最終章タイトル「私の騎士」ですからね。
どれだけアデルで勝ちたかったかは上記のとおりなんだけど、途中までかなり危なかった。
敬語萌え持っているのに敬語を禁じるわ、突然別人格出てくるわで。
戦慄しました。
えっなんか人格変わったけど!?!?おもてたんとちがう!!
や、わたし、二面性を持っている男が性癖ではある。性癖ではあるけど、それはあくまで「両極端な二要素を表で両立させて飼っている男」なんですよ。
洗脳されてたり、乗っ取られてたり、二人きりになると人格豹変したり、そういう「二面性を裏表で飼っている男」は無風なの!
表表じゃないと勝てない。そして表表の男は見ればすぐにわかる(例:エース)。
アデルはどう見ても表表のタイプじゃない。
え・・・これやばくない・・・?わたし裏表で豹変する男じゃ勝てんぞ・・・・・・ねぇ〜〜〜〜〜〜!!!わたしガチでアデル好きなんだけどガチで〜〜〜〜〜〜〜頼む〜〜〜〜〜〜この男で勝たせてくれ〜〜〜〜〜〜勝ちテェ〜〜〜〜〜〜。
しかもさ、明らかにアデルじゃない人格が中に入ってるのに、そこ突っ込むの結構後で。割と長い間、豹変するアデルに振り回されるターンが続くんだよね。
いやいやいやいやどう考えてもおかしいだろ!!!はよ突っ込めよて!!!
後に憑依していたのがウォルンタールだと判明して草。
わたしは本人に勝てるかどうか問うてたんですか???www
が。途中から怒涛の萌え供給始まった。
「こうやって寄り添って歩いてみたいって思っていたのは……俺だけかな」
「それは……私、も――……」
「お、おい、皆静かにしてくれ。
俺はそんな意味があるなんて知らなくて……!」
「でもでも、想いがあるから指輪を贈ったのよね?
ねえ、そうでしょう?」
「セシリア様。あ、あっちに行こう……!」
「俺は必ず優勝するよ。
その勝利を――セシリア様に捧げる」
「……本当は恋人達がするおまじないだし、
勝った後に渡すものらしいけど――」
「必ず勝つから。ここに、はめていて。
そしてデュエルムを見守ってくれると嬉しいな」
くうううこの、主への敬愛にほんの少しだけ混じった淡い恋心がたまらん!!!
恋人たちの儀式なんだけど、アデルにはそういうつもりはほとんどなくて、
どちらかというと「あなたの騎士として、下民に優勝してほしいってあなたの願いを叶えたい」の意味合いが強そうなのがほんとにほんとにイイ!!!!!
ほとんど主従の感情なのが最高!そこにほんの少しだけ漂う恋心が趣なの!
「それも、もちろんある……けど、
ウォルンタールはあなたにキスをしたじゃないか」
「キスは、あんなふうに、軽々しくしていいものじゃないのに。
それも……俺が守るべき、大切なあなたに――……」
(もしかして、アデルは私に対して勝手にキスしたことを一番気にしているの?)
うつむくアデルが、なんだか可愛らしく見える。
ウォルンタール様に無理矢理されたのだと思えば、確かにあれは嫌な出来事だ。
でもその体はアデルだったと考えると、嫌な気持ちは薄れていった。
「アデルが思うほど、私は深刻に受け止めていないわ。
だって、あれはアデルの身体だったのだし――」
「違う! あんなのは俺じゃない。
あなたにキスするなら、俺がちゃんと自分の意志で想いを込めてしたかった……の、に」
「え?」
あっはっはっはっは突然乙女ゲーム始まった!!!
いいぞいいぞいいぞ!!!!!
「ごめん。忘れて、今のは――」
「忘れた方が、いいの……?」
「…………違う。あんな風に無理やり唇を奪ったのは、俺の意思じゃないし、忘れてほしいけど」
「俺の気持ちは、忘れてほしくないよ。
……俺はあんなやり方で、あなたを傷つけたりしない」
アアアアアアアアア🤪
「でも、あなたは手を差し伸べてくれた。
俺を選んで、希望を与えてくれたんだ」
「だから俺もあなたの希望になりたい。
なのに俺のせいであなたを傷付けるなんて、自分が許せない。
せめてあなたに罰して欲しい」
「――でも、あなたに罰して欲しいと思ってしまうこの気持ちも、
罰されて、許されて、あなたのそばに戻りたいからなのかな」
・・・優勝!!!!!!泣
「罰されて、許されて、あなたのそばに戻りたいからなのかな」
傍にいると傷つけてしまう。守りたい、傷つけたくない、だから傍にいるべきじゃない。わかっているのにそれでも抑えきれない「傍にいたい」がめちゃくちゃ刺さってくる。「好き」とは言われていないのに、この言葉が「好き」の意味で紡がれているとわかる。
こういう、直接的じゃないのに深く心を抉ってくる言葉選びが好きでたまらないんです。
罰して許す関係って、普通の友達や恋人にはないじゃん。主従じゃなきゃ成立しない。
主従にしかない「罰する」「許す」を、想いを伝える言葉の中に出してきたのがあまりにも天才センスで震える。
めっちゃめっちゃめっちゃめっちゃ好き!泣く。
主従でしか見られない物語を見たい。主従でしかできない想いの伝え方を見たい。ツイツイにそれを期待して挑んだ主従萌えわたし、感無量・・・・・・涙
この言葉選び、今まで出会った告白イベントの中でもトップを争うほど好き。騎士にしかできない「好き」の伝え方だと思うし、騎士が想いを伝える言葉としてこれ以上はない。
アデル√、告白シーンが神懸ってた。ここで優勝を確信した。
この告白だけでもうツイツイ買ってよかったって思いました。
この後のさ~~~~~!!!形勢逆転、今度はアデルがセスの指を捕まえてからの
「……閉じないの? 目」で大暴れしました。
んぎゃああああああああああ待ってドキドキしすぎて心臓痛いまじで、進められん、無理、こんなことになると思ってなかったから心の準備ができていませんけど・・・・・・
流れとかそんなもんは知らん。とにかくセスが心の中で10秒数える間わたしもドキドキしすぎて死ぬかと思った。
ちゃんとアデルの前髪がセスの前髪に触れるとき衣擦れの音がするんだよ!!!やめろ天才か!汗だくや!
不意打ちにびっくりして本気で叫んだからわたしの周りでごろごろしていたにゃんずが一瞬で解散した。ごめんな、猫。
あれだな、わたしの人生茅ヶ裂マモル√で、目の見えないマモちゃんと手探りのキスシーン演じたときのドキドキ思い出したわ。(他作の話をするな)
穏やかで優しい男がゆっくり攻めてくるのたまらん好きィイイイイ! わかりやすいし変わらない。
最初プレイしたとき「しないんかい!」って思ったけど、
最後まで通してから振り返ると、ここではまだ問題が解決していないから
……まだ「幸せな結末」がないから、できないなって止めたのかなと思う。
すべてが解決するまで手を出さないの、めちゃくちゃ「主従」の味がしてまた
良・・・!泣なった。
騎士萌え大歓喜ターンは続く。
「……少しの間、お別れだけど、
俺はどこにいてもセシリア様の騎士だよ。
もう二度と、辞めるなんて言わない」
「せっかくつかんだ機会を、自分で捨てようとするなんて、
馬鹿なことを考えていたよ。
あなたの騎士になれて、あんなに嬉しかったのにね」
「この幸福を俺は絶対に捨てたりしないよ。
あなたのそばにいられる幸福を、絶対に手放したりはしない」
「――……セシリア様。
あなたが俺のソラレスです。
ずっとあなたの騎士でいさせてください」
(号泣)(号泣)(号泣)
跪いて手の甲にキス、
「あなたが俺のソラレスです。ずっとあなたの騎士でいさせてください」、アデルのような穏やかな男にやってほしかったこと言ってほしかったことが全部降ってくる。いいんですか???感無量。夢???泣
こんなに嬉しい言葉なのに、なぜか漂うお別れの予感。
終幕が近いのにこの雰囲気。やめろ、それはわたしが1番好きなやつだから、、、
ふだんさ、こういう、こちらが望んでいないのに自分を犠牲にする男ノー萌えなんですよ。
でもこれは騎士のゲーム・・・・・・!
自分を見出し、拾い、与え、道を拓いて希望を教えてくれた主。アデルは恩義を忠誠にかえて騎士になってる。その主のためなら、たとえその意思に背いてでも命を守る。何よりも主の命を優先して身を捧げる。それがめちゃくちゃ「騎士」で爆萌えした。
そこまでしたのに、最後の最後やっぱり傍にいたいって欲見せてくれるの最高・・・・・・。
優しくて穏やかで、ずっと家族や主のために尽くしてきた人。そんな人が初めて見せる我が儘が自分に向けられているの、何よりも愛じゃないですか泣
ウォルンタール様が出て行った後目を覚まさないのも、記憶を失うかもしれない話も、「あ、やっぱそうだよね」って思ってた。
目を覚ましたアデルはやっぱり記憶がなくて。そうだよね
……と思っている中、とおーーーーくの方で聞いたことのない曲が流れ始め戦慄。
えっっっまさかエンディング!?!?!?(この時点でED曲知らない)
待って、まだ記憶戻ってない!うそでしょ!?
「あなたの質問に、答えるわね。
まずここはヨンクトール城。そして私は女王のセシリアです」
「あなたは私の騎士団の騎士団長として、力を尽くしてくれました。
その結果、どうやら記憶を失ってしまったみたいなの」
「すべて、私の責任だわ。
だからあなたは私を責めていい。
本当にごめんなさい
……」
「責めるだなんて、そんな……」
「その……信じられないけど、
俺が本当にあなたの騎士だったって言うなら、俺は絶対、自分のしたことに後悔しなかったと思うんです。
だってこんなに優しい女王様に力を尽くした、なんて言ってもらえたんだから」
「優しいのは、あなたの方よ。
そんな優しいあなたに、一つだけお願いしてもいい
……?」
―我儘な願いだとは分かっていた。
断られたら、潔く諦めよう。
そう思いながら願いを口にする。
「アデル、私の騎士になってくれない?
どうしても、あなたがいいの」
―アデルの瞳が、静かに揺れる。
困った顔で微笑む彼に、私もまた泣き笑いの笑顔を返したのだった。
うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
エンディング突入。
うそだろぉおおおおおお!?!?!?って気持ちと
ああああああああやられたこれ大好きなやつ、、、、って気持ちとでただただ爆泣きしてた
(当方、白石景之√が大好き)。
セスの健気な自己紹介からエンディング入るのが
………… ここをスチルにしたのがほんっっとうに天才センスだし、イントロ流し始めるタイミングがここ以外ないってくらい完璧で芸術
…………。
この場面の何もかもが「主従の恋物語」を強く強く主張して最後を彩っていた。
アデル√、ずっと「騎士として傍にいること」が刺さってくる話だったじゃん。
傍にいるとセスを傷付けてしまう。だから騎士団長を辞めると言ったことも、実際に離れて過ごしたこともあって。
でも、どうしても傍にいたい。その想いが
「罰されて、許されて、あなたのそばに戻りたいからなのかな」だったわけで。
最終決戦前には
「ずっとあなたの騎士でいさせてください」とまで言ってくれた。
そうやってここまで積み重ねてきた最後、
ずっと騎士でいてほしいの。記憶をなくしても、それが自分のせいでも、我儘でも、どうしてもアデルに私の騎士でいてほしい、、、、、、これ、
「ずっとあなたの騎士でいさせてください」への、最上のアンサーじゃないですか・・・・・・これが、主と騎士の恋なんだよ!!!泣泣泣
困ったように微笑むアデルと、泣き笑いのセス。二人がどういう表情をしているのか、ぶわぁああああああって目に浮かんで、、、
記憶を失くしてもなお「主と騎士」の関係を感じさせる最後の一文の余韻がすごい。
記憶、ないのに、、、、、、これまで二人が築いてきた優しい関係がぜんぶ詰まってる。この一文の余韻が死ぬほど好き。困ったような微笑み、愛・・・・・・。
こんっっっなもう、1人目から「これが主従の恋物語です!!!!!!」を見せつけられて呆然としてる。
しばらくこの余韻に浸っていたくて、エンディング終わってもなかなかボタンを押せなかった。笑
エピローグの最後がまた狂おしいほど好き。
「目を閉じて10秒待って」をやり直すの、大好きすぎるやつでブチ上がった。
ああああああああルート途中でした印象的なイベントを最後にリプライズすんの大好きなんじゃ〜〜〜〜!!!!
最初にこれしたとき、
「…………幸せな結末が、欲しいね」って言ってたじゃん。
アデルにとってキスは、幸せな結末を掴んだ、物語の最後にするもので。だからあのときはできなくて。
あの本がきっかけで騎士になって、あの本のとおりキスして物語を閉じる。構成が綺麗すぎて泣く、、、、、、
好き。こういうのめっちゃ好き!!!
そりゃいろいろツッコんだよ?笑
為政者として甘いなとか反乱放ってアデルんとこ行くんかい、とか、
何か月も眠ってた人にそんな起きた瞬間に抱きついたらあかん危険や!とか、
「何か月も眠ってて記憶も失った人がそんなこと言う!?」とか思った!思ったけど!
制作陣の
「騎士の恋物語を見せたいんじゃ!!!」って想いが強く強く伝わってきて、わたしもそこが大好きで。それでいいんやって思えた。
振り返ってみると、エピローグの構成も天才の所業。
エンディング突入であんなに爆泣きしたから、エピローグであっさり記憶戻ってたときは拍子抜けした、正直ね。
でも、制作陣がやりたかったのは「記憶が戻って喜ぶ物語」じゃないんだよ。やりたかったのは最後のキスシーンなんだよね。
「…………幸せな結末が、欲しいね」と言ってとっておいたんだから、アデルとセスの恋物語は、幸せな結末を手にして、キスをして閉じなきゃいけない。ここを最高の見せ場にすると決めたときに、記憶が戻るくだりは邪魔になったんだと思う。
もし記憶が戻るくだりを丁寧に描いてたら、何が見せ場かわからなくなっていたんじゃないかなぁ。どこに注目して盛り上がればいいかわからず、最後のキスシーンも埋没しちゃってたと思う。
そう考えると、記憶を失うかもって話も一過性っぽいニュアンスで、そこがメインじゃないよって雰囲気がちゃんとあって。
何を見せ場にするか取捨選択して、あえて記憶が戻るくだりはバッサリ飛ばしたんだなと思えた。
そのバランス感覚が天才。
この物語の核はここなんや!これを伝えたいんや!がガンガン刺さってきて、かつそれがわたしの大好きなやつだったので・・・・・・これを見せてくれたならいい!って思えた。ツッコミどころがぜんぶ綺麗に蒸発して、物語に浸ることができた。
告白シーンも大好きだし、エンディング突入も大好きだし、物語の閉じ方も大好き。言うことがない。
特にあのエンディング直前の一文は伝説で、今目を閉じて思い返しても泣いてしまう。本当に大好き。出会ってくれてありがとう。
……🌙✴︎°
ツイツイ、どの個別ルートも、制作陣の「このルートはこの物語を見せたいの!!!これがソウルなの!!!」がビシバシ伝わってくるのよ。
そこを見せ場にするために、他のところは割とあっさり進んだり解決したりする。正直、ツッコミどころは多々ある。
でも、わたしはこういう、これがソウルなんじゃぁあああ!!!ってシナリオに強弱つけた、テンポのいい構成が好きで。しかもね、その制作陣が「このルートのソウルはここです!」したポイントが、どれもこれもめちゃくちゃわたしの大好きなやつだったの。
普段なら、大好き文脈ルートは1作品に1つあればいい方なのに、ツイツイは5ルートそれぞれ違った「わたしの大好きなやつ」だった。ほんまビビった。夢?????
ルートやりながら
「これ、『騎士として傍にいること』を貫く物語か……!」とか、
「これ、お互い惹かれ合っているのに自分の使命を優先する物語か……!」とか、
「これ、対立する組織にいながら信じ合う気持ち一つで未来を掴む物語か……!」とか気付いた瞬間に、それを主軸として進むストーリーの『大事なところ』と『流していいところ』がわかりやすくなる。
だから、多少「ん?」「モヤっ」ってするところがあっても、「あぁそれ本筋じゃないもんね。そこ描くとダレるしテーマ散逸しちゃうもんね、わかる」って思えちゃうんだよな・・・。
しかも、物語の主軸にとって重要なパートには、ちゃんと直後に弁明があるのよ。
例えばジョセ√で、デュエルムを目指すジョセ以外の騎士団の士気が低いって話になったとき。
わたしも思ったんよ。「いやいやいやいやジョセはインテスラを取り返したいし調査もしたいからモチベあるやろけど、みんなは巻き込まれただけやん。関係ないのに突然負けたら解散とか言われて、その原因のジョセが士気低いって言える立場ちゃうやろ!」って。
そしたらその直後のセスがこれ言うんですよ。
「ジョセフィ。あなたにはデュエルムで勝ち、インテスラを取り返し教団も調査するという目標がある。
でも皆は違う。あなたが立てた目標に巻き込まれた形に近いわ。
なのに負ければ解散と言われても、そうそう覚悟は決まらないでしょう」
ほんっっっまそれ~~~!
モヤっとしたとき、その直後にちゃんとこういう弁明が入ると、制作陣とシナリオを信頼できる。
トビアス√序盤、ルクス教団に潜入してみましょう!のくだりもそう。「えっ潜入???急に???無茶じゃね???」「トビアス邸でルクス教に縁のある物が見つかった直後に潜入なんて、あらぬ誤解を生まないか?」って思った直後に、ちゃんとそこを掘り下げる会話があるんですよね。
「……もし、トビアスの家がルクス教団と関わりがあっても、私は気にしないわ」
「姫様はそうかもしれませんが、他の人はどうでしょう?
……私は、自分の家が教団と繋がりがあるから彼らと和解しようと言い出した訳ではありません。
あくまで姫様の騎士としての立場から、姫様を守るために和解が一番だと考えただけなのです。
なのにこれでは……教団の味方をしているようで……」
「私は……姫様をお守りしたいだけなのに……」
(あの木箱の正体が分からないから、
教団が何を考えているのか分からないから、
なおさら不安になってしまうのかもしれない……)
「……トビアス。
あなたの言うとおり、しっかりとした対策を練ることが出来たのなら私も絶対にダメとは言わないわ」
「え……?
でも、姫様は潜入作戦には反対なのでは……?」
「そうね。すごく危険だと思うわ。
でも今の話を聞いて、あなたと教団の立ち位置を明確にするのは私にとっても大切なことだと思ったの」
このやり取りがあるからこそ、あ、潜入が危険だってことも、あらぬ誤解を生むかもってこともわかってるんだね?って一応安心できるし、「トビアスと教団の立ち位置を明確にするのは大切なこと」って言い分にも、まぁ確かにそうかもなって納得できる。
さらに「このルートはルクス教団とのかかわり方を掘り下げる話なんだな」って、おおよその方向性も見えてくる。
これがあるのとないのとでは全然違うんよ。なかったら、危険なのにわざわざ潜入する必要性は何???ってモヤモヤを引きずって、何に焦点を合わせて物語を見ればいいのかもわからないまま、ただ巻き込まれたようにストーリーを進めて終わってしまうから。
物語の主軸を示しつつ、モヤっとした部分にはちゃんと直後にそれなりのアンサーをくれるから、「まぁちょっと強引かもしれんけど、こういう方向に話を持っていきたいんだね?OK」って飲み込める。
最低限の弁明があるだけで、その後のストーリーの受け止め方がガラッと変わるんだよね。
しかも、こちらのモヤっとを解消しながら尺を取りすぎない。弁明が長くて主軸を見失うことがない。絶妙に必要十分な弁明なの。
そのバランス感覚がほんとうに天才的だなと思った。何度も「うわ~~~~このゲームほんとうに弁明が完璧なんだよなぁ~~~~」って唸ったもん。笑
個人的に、ツイツイの最も素晴らしい点は、主軸とそうじゃない部分の強弱をはっきりつけ、必要最低限の弁明をきちんと設置する、このシナリオ構成力の高さだと思っている。
それがめちゃくちゃわたしに合っていた。
……☀️⚪︎*
トビアス・ハーベック・フレイ
CV:小林 裕介
「――だから、ご無礼をお許しを。
そして、信じてください。これは、私なりの忠誠です。
――いいえ、これは貴女への愛です」
アデル√が「職業騎士」の物語なら、
トビアス√は「騎士道精神」の物語だったんだと思う。
途中、トビアスがルクス教団に入って
「これ・・・それぞれ対立する組織にいながら、信じ合う気持ち一つで道を重ねる物語・・・!」って気付いてから鳥肌と興奮が止まらんかった。
またわたしの大好きなやつきたァアアアアアアア!
行く道が違っても、それぞれがそれぞれの為すべきことを為せば想いは重なるって物語が好きで好きで好きで好きでたまらんのだよわたしは、、、
攻略順自画自賛タイム入れていいすか?笑
アデル√、すべて終えた今思い返すと「主と騎士の恋物語を見せたいんじゃ!」があまりにも強く、他の部分すごい勢いで駆け抜けていくんだよね。序盤の負け戦感もハンパないし。
後半怒涛の勢いで花火を打ち上げ、まだ真っ白な情緒に大好きなものを詰め込まれた、その勢いでなんとかなった気もする。笑
セスが為政より恋を優先するのも、まだ16歳だし、そもそも王政に懐疑的だし、くじ引きでなった王だしそんなもんか〜でそこまで引っかかってなかったんだけど、それも初手だったからかも。むしろ、ジョセ√やキア√でちゃんと女王やっててびっくりした。
この2ルートは全体の構成バランスもいいし、アデル√をこれらより後に引いてたらどう感じてたかなぁ。笑
2人目以降、当初はミラン→トビアスと進む予定でいたんだけど、アデル√で爆裂大優勝キメて、小川のせせらぎのように清々しく穏やかな情緒だったので、安定感ありそうなミラン√より、爆萌えかぶっ飛びか両極端に振れそうなトビアス√にしようかなと思って。
5人終えてみるとトビアス√が1番勝ちにくそうなルートだった気がするので、そこもいい順引いたなと思った。
(まぁミラン√に安定感あったかについては争いありますが笑)
トビアス√序盤、トビアスのゴーイングマイウェイムーブでドタバタラブコメ始まってめっちゃわらうパートもあれば、トビアスの素敵な言葉選びにふっと癒されるパートもあって、わたしはバランスいいなと思いながらすごく楽しんでた。
まぁそれも、優勝直後でメンタルに余裕があったからかもね、、、
「ツイツイ序盤はオモロ〜ツッコミしながら適当に楽しんどけばよろし。カルナップ王死んでからが本番や!」と思えたので。(最低)
これがまだツイツイの『型』も掴めていない初手でトビアス√入ってたら、え・・・ツイツイってこんな感じなん・・・大丈夫か・・・って不安になって楽しめなかったかもしれない。(エッそれ悪口では?)
とにかくトビアスのゴーイングマイウェイムーブで始まるラブコメがめちゃくちゃオモロイwww
「では、お言葉に甘えて私の屋敷を貴女色に染めてやってください」
「わ、私色……!?」
(それって、まるで――……)
「…………あ、新婚生活、みたいですね」
そもそもなんでこんな会話になったのかも謎だし、トビアスのテンションも謎だし、すべての意味がわからないのよwww
でもOK!オモロイから!!

パwwwジャwwwマwww フォロワさんがミルモでポン!言うてて爆笑した。
18歳でそのチョイス何!?!?!? 育ちのよさか???(善意解釈)(これが優勝後の余裕)
最高オモロイのはここ。
「ねぇ、トビアス。今、何か――」
『した?』と続けようとして、
目と鼻の先にあったトビアスの顔に、心臓が口から飛び出そうになる。
「……っ!」
(ちちち近いぃいい……!!)
吐息が、今度は唇に触れている。
まるでキスされているような感覚――
(感覚じゃなくて、トビアスの顔が近づいているような……本当にキス……されてしまうんじゃ――)
私は目を瞑って、『その時』に備えた。
誰か来たから隠れる→わかる
トビアスが近くてドキドキする→わかる
振り返ると目と鼻の先にトビアスの顔が→うんまぁ
目を瞑ってキスに備える→なんで?wwwwwwwwww
この時点で全然両想いとかそんな雰囲気もないのよwww
しかもトビアスの方は、照れも何もなく平然と帰っていくしなwww 恥ずいwww
とまぁ正直フォローしようもないぶっ飛びオモロ展開ではある。けど、かなりトビアスのよさ出てると思うんですよね。
トビアスって、自分は自分、他人は他人、自他境界がめちゃくちゃはっきりしてる。それでいて自分のことも他人のこともありのまま受け入れ、性善説に依ってポジティブな思考を回していく。まぁ無謀に見えるのは否定しないけど、自己肯定感の高い情緒の安定した男。清廉な魂の光の男なのよ。
「トビアスは前向きね。
私も見習わないとって思うわ」
「夢に向かって進んでいるだけです。
至る道が短いか長いかの違いはありますが、
進めば必ずたどり着けますから」
「無理して笑う顔など見たくありません。
つらい時はつらいと言っていいのですよ」
「……でも」
「それに悲観的になってとことん沈んだら、後は浮上するしかありませんから。
案外スッキリします。私の実体験に基づくものなので、信憑性はありますよ」
「今はお辛いでしょう。
貴女のその気持ちは分かるつもりです。だから――」
「私が貴女を守ります。貴女の騎士として。
立ち上がれなくなったとしても、私が貴女を抱えて前に進みましょう。安心してください」
「実体験に基づくものなので」で、あぁ、今こんなに明るいトビアスでも、悲観的になって沈むことがあったんだなって。
トビアスの人生って決して恵まれたものではなかっただろうに、今ここまで自己肯定感高く人を尊んで生きていられるの、すごい。重たい過去を感じさせないのがすごい。まじでメンタルが安定してる。
意味がわからない謎展開とトビアスのおふざけテンションに紛れがちだけど、随所でこういうトビアスのよさが光ってて、この男好きだな~~~って気持ちが強くなっていった。
まぁ、元々こういう男が大好きだからっていうのもある。
情緒が安定している男がめちゃくちゃ好きだ~~~~!
あとさ、年頃の男女が危険な組織に潜入し一つ屋根の下、ってめちゃくちゃ間違いが起こりそうなシチュなのに、ぜんぜんそんな気配がないんだよね。トビアスの清潔感がなせる業よ。そこもめちゃくちゃ好きだった。
疲れているでしょうって寝かせてくれて、ベッドに運んでくれて、朝は穏やかに起こしてくれる。トビアスが起きている時間の方がずっと長くても、まったく身の危険を感じない。プラトニック、最高・・・・・・。
セスがふと素を出してしまうのもわかる。だって絶対笑って受け入れてくれるもん。
「……少し、空を見ませんか?
ここから見る空は王城の中で一番綺麗なのです。
貴女と二人で見れば、特別綺麗でしょう」
「こちらの方がよく見えますよ。
夜空と一緒に城下の明かりも見えるのは、王都でもここだけでしょう」
(……それにしても、手を……握ったままね)
引き寄せられる時に握った手が、今もそのままだ。
夜空を見るフリをしながら密かにトビアスを盗み見ると、彼も分かっていて握っていたらしい。
まるでいたずらっ子のように笑い返してきた。
これはときめいた。トビアスの笑顔が目に浮かぶ
……。
少しずつトビアスの出自や王国との因縁が明らかになって、静かな興奮が始まりました。
トビアスとセスの家、生まれる前から敵対してる。めちゃくちゃトビアスの教団入りお膳立てされてる。これ、敵対構造なる展開ある?
――期待したところで『第10章 それぞれの道』ですよ!
きたぁあああああああああああああああああああああ!!!!!
「この頃、思うんです。
何も考えず誰のためにもならずに生きるのなら、それは死んでいるのと同じだって。
大切なもののために動くことこそ、『生きること』だったんですね……」
コロセウムで信徒に歓迎され、指輪を嵌めて行ってしまうトビアスが振り返ったシーンめちゃくちゃ好き。
ルクス教団に、敵対している組織に行ってしまうシーンなのに。めちゃくちゃトビアスのこと信じられるんよ。
わたしのために、教団の内側から寄り添う道を探すために行ってしまうんだなって。
こんな優しく愛おしげに微笑んでくれる人が、わたしを裏切っているわけない。わたしのために動いてくれたに違いないって、心から信じられた。
トビアス√って、初めから生まれ落ちた道が違う二人の物語だと思ってる。
王家とルクス教団は二人が生まれる前から対立してる。
騎士としてセスの傍にいて、支え助けてあげたくても、動くとかえって阻害してしまう。生まれ由来の大きな力がそれを許してくれない。傍で支えたいのにそれが叶わないトビアスの立ち位置に本当に歯がゆい気持ちになった。
セスの道を支えるためにできることは、傍にいることじゃない。自分の生まれた環境を受け入れ、ルクス教団に入り、この教団を内側から動かすことなんだ
――ずっと憧れていた騎士を辞めてでも主を支える道を選んだトビアスの判断が何よりも主を想っていて爆泣きした。
たとえ敵対組織にいても、行く道が違っても、離れ離れでも、こんなにもわたしのことを考え、自分の持てるものすべてを捧げてくれる男のこと、信じられないわけがない。
教団でやるべきことがあるというトビアスの意思は固く、
セスも、いつまでも騎士として傍にいてほしいなんて言えない、国に帰って厄災対策をしなければ
――と、
それぞれが自分のなすべきことに向かって進んでいく展開めっっっちゃくちゃよかった。
相手を信じ、それぞれが正しいと思う道を行けば想いは必ず交差する、ともに目指した未来へたどり着ける。信じ合う気持ち一つで道を重ねる物語、まじで、何度も言うけど大好きなので・・・。
ツッコミどころがないわけではない(特にトビアス√は飲み込む力がないと進められないwww)が、「このルートで見せたいもの!」がわたしの大好きな文脈なうえに、恋愛パートに入ったときの描写がほんとにピカイチでイイので、それを楽しみに進められるところがあった。まぁこれも勝ち確しているがゆえの余裕ですが。
相手が自分の知らない世界で自分の知らない話をしているのを見てショックを受ける展開も大好きだから、この後ずっとブチ上がり続けてました。
「ディディ」呼びで去っていくトビアス良~~~!
親しげに見える二人にセスがショックを受ける展開、王道で大好き! どう見てもトビアスは1ミリもクラウディアに心預けていなさそうなのに、敵対組織で、自分は傍にいられないせいで、不安に拍車がかかっていくセスの描写が大好き。
荻原規子先生の「西の善き魔女」が人生だと言いましたが、トビアス√、めちゃくちゃ荻原ファンタジーの魂を感じてしまったのよ。自分の中にある荻原ファンタジーの魂が共鳴して勝手に盛り上がってしまったところがあるのは認める。
想い人が対立組織に行ってしまって、離れ離れになって、様子を窺いに行ってみれば信用ならん姉に誘惑されてる、でもヒロイン以外無風で潔癖なの、ルンフィリやん!
絶対こころ許してないって思わせてくれるの情緒にイイ~~~~~!!!!!不安オンパレードのシチュだからなおさらイイ~~~~~!!!!! セス以外に潔癖な描写なんていくつあってもいいので。
(欲を言えば、すべてが終わった後に「教団にいたときクラウディアにどんな色仕掛けされたの?」って詰問するラブコメターン欲しかったなw まぁクラウディアがあんな状態になってしまった以上不謹慎だし難しいだろうけれど
……)
「一緒に帰りましょう……?
あなただって、もう目的は果たしたじゃない」
「…………いいえ。
私はまだ帰ることはできません」
「トビアス……!」
「…………お許しを」
「……貴女のことが大切です。
何よりも誰よりも、貴女を想っています――」
「私のすべては貴女のために。
貴女が立派な国王として認められるよう、貴女に一切の危険が及ばないよう私は全力を尽くします」
「――だから、ご無礼をお許しを。
そして、信じてください。これは、私なりの忠誠です」
「――いいえ、これは貴女への愛です」
ここほんとにほんとに狂おしいほど好き。
何度も言うけど、トビアスってさ、傍にいて守ってあげたくてもできないんよ。
傍にいても、セスの女王の道のためにしてあげられることがない。生まれ落ちた道が違うから。
でも、教団にいればその道を支えることができる。
だからたとえ傍にいられなくても、対立することになっても、セスのために動く。それが私なりの忠誠であり、愛です
――――。
対立組織にいるのにこんなにも信じられることない。これが愛でなかったらこの世に愛なんてないよ。
自分の生い立ちと向き合い、たとえ傍にいられなくても自分が主のためにできる最善の道を判断するトビアスの聡明さと清廉な魂がめちゃくちゃ好き。トビアスじゃなかったら、あの状況で一分の疑いもなく信じきることはできなかったと思う。
最後のキスシーンが好き~~~~!
ずっと振り回されたトビアスに最後はセスからキスするの、めっちゃいいよね!!!
そしてエンディングの入りがやっぱりめちゃくちゃいい。
正直、アデル√のときは呆然と爆泣きしてて、エンドロール全然見てなかったから笑
トビアスの黒ハイネックとそこから覗く二の腕がめちゃくちゃヘキなんですけど!?
トビアス√真骨頂はノーマルエンドです。
「思い残すことはまた作って」と言って、想いを伝え合ったのに。
セスは女王として王都に残り、トビアスは教団復興のため聖都へ。
初めから、生まれ落ちた道が違うから。
ちゃんと掴んでいないと、大きな運命に流されまたすぐに交わらなくなるんだなって。
「……昔、私がすべてを捧げて仕えた人だよ」「とっても好きだったんだ」が、あのとき確かに交わっていた道はもう交わっていないんだなと感じさせて胸が痛い。
ここで流れるBGM、『それぞれの歩む道』
…………。
(切なくて……幸せで……。
……だからこそ、この時間を壊したくなくて、上手く言葉が紡げない……)
今、こうして過ごす時間が、ひとときのものだと知っているから。
愛しくて、大切で、壊してしまわぬよう、私達はそっとそっと息をする。
昔とは違う距離感に戸惑って。
自分がどこまで近寄れるかを測りかねて。
うまく嚙み合わないのに、
この夜空の下、抱えている想いは同じ――
そんなちぐはぐな気持ちになる。
「……ぶかぶかね」
「なくしてしまっても構いませんから。
今だけははめていてください」
トビアスはそう言って、指輪がはまった私の手にそっと自分の手を重ねる。
まるで、将来を誓う儀式のよう。
でも、違う。
夜が明ければ、私達はまた別々の方向を見て歩き出す。
こうして恋人の真似事ができるのは、
指輪という過去の残滓が見せてくれる夢だ。
時の流れの彼方に消えてしまったら終わる夢。
だから、このひとときを私達は噛みしめる。
壊れないようにそっと、そっと……。
永遠に夜が明けなければいいと、願いながら――。
この世で最も綺麗な、お別れのシーンなんですよね。
想いは同じかもしれない、でも二度と道は重ならない。これが最後のひととき。トビアスとセスがここで想いを交わすことをどれだけ大事にしようとしているのか、、、泣きたくなるほど刺さってきて。
これからはそれぞれ、この一瞬で交わらせた想いをただ一人胸に抱えて生きていく。それが本当にあったかどうかもわからなくなるほど儚いものなのに。
この結末を彩る文章がどれも本当に素敵で。本当に、この煌めきがほんのほんの一瞬で、壊れやすく儚くて、それを二人が大切に大切に掬い上げ残しておこうとしているのが伝わってくる。それなのに一方で、二人とももう二度と道が重ならないことを受け入れていて。それがわかっているからこそ、相手の中に自分の儚い残滓を残して綺麗にお別れしようとしている。最後の希望までそっと摘み取られる美しい文章なんですよ
……。
この方の書いた作品をもっと読みたいのでライターさんの名前を教えてください。
トビアス√のん?したところ一応触れとくか。
個別終えても、証拠の捏造は許せないなという結論になりました。
法律や裁判制度は元々『国家権力による恣意的な処分や処刑を許さない』という発想から生まれている。それなのに、当の国王のセスが、証拠を捏造して裁判制度の廉潔性を歪めるのは絶対にダメでしょ。裁判制度の根幹を揺るがす大罪ですよ
……。
とはいえ、16歳のセスにそこまで配慮させるのは酷なので、止めなかった周りが悪いと思いますが。アリソン、おまえだぞ。笑
それはそれとしてなんでこのくだりが置かれたんだろうね。トビアスとクラウディアの「あなたは伯父の罪を黙殺してくれた」でトビアスに「セスと意見が合わなかった」と言わせ、セスの不安を助長させるための装置かなぁ。
(トビアスのルクス教団入りの布石ではないと思うんですよね。トビアスはその方がセスのために動けると思ったから教団へ入るのであって、セスの考え方に疑問があって教団入りするわけではないので)
あと、レイナートがアルス・アデューナを持ち出せたのはなぜ? 運星室って、王の証を持つ者しか入れなかった気が
……。
まぁ、このあたりトビアス√の主軸にほぼ影響しないので、いっかって思えたんですけど。笑
トビアス√では、トビアスの教団王の証たる指輪が闇水晶で、そこにディクシオンを移すよね。
結局、指輪はイサベラ王妃に奪われた後行方がわからなくなり、精神の壊れたイサベラ王妃だけが残され発見される。これ、イサベラ王妃から出たウォルンタールが先にディクシオンを回収してしまったってことだよね?
てことは、最後カルムント様とエリックが消息不明になるのは、ウォルンタールに神殺しされたってことですか
……?ウッ
余談。
「不思議ですね……
こんな日が来るなんて、思いもしませんでした」
「私はいつか訪れる予感がしていました。
――あのアデューナの花をお渡しした時から」
先生はそう言って、壁に飾ってあるアデューナの花を見る。
「……あの時の花だと、気付いていたのね」
なんだか照れくさくなってら頬が熱くなってしまう。
そんな私を見上げ、先生は優しく微笑んだ。
「どうか遠く離れた聖都で王に忠誠を誓う、貴女のもう一人の騎士を助けに行ってあげてください」
「それでもおそばでお守りしたかったです。
心は捧げた剣とともにセシリア様とあります。
……どうかご無事で」
バーキット・・・・・・こういうセリフが好きすぎるんよ。
主従激萌え人間、本作、骨の髄まで萌え吸い尽くす所存。
……後編に続きます。
テミラーナ国の強運姫と悲運騎士団 感想記事一覧