ミストニアは「復讐劇」だったのだろうか【後編】
アスコットルート、エドワードルート、真相ルートの感想です。ネタバレあります。
【ミストニアの翅望 - The Lost Delight - フルコンプ後感想】
ゲーム感想記事一覧
ミストニア、全体感想後編です。
(前編はこちら)
最初に宣言したとおり、この感想記事はいいこと書いてる順に書いています。前編で4人分の個別ルート感想を書いているので、つまり【後編】たるこちらは割と怨嗟のごった煮です。気を付けて読んでください。
(ちなみに攻略順は ルーカス→ライナス→アルフレッド→アスコット→エドワード→ジョン です)
アスコット=リンデル CV:福山潤(攻略順:4番め)

なんだかふわふわふわふわとしていた。
アスコットルートは、復讐対象である妖精女王に近づくためにアスコットを利用する、そうして偽りの恋人関係を続けているうちにお互いほんとうに惹かれ合ってしまった……みたいな流れだったと思う。たぶん。
でも、なぜアスコットがアプローズに惹かれたのか、なぜアプローズが、偽の恋人をしていただけで、あんなにも警戒していたアスコットに惹かれたのか、その過程があんまりわからなかった。
「利用(あい)したい」から「愛したい」への変化を描きたかったんだなというのは伝わってます。
ただ、序盤、まだ利用しているに過ぎない段階?でアスコットがはべらせている女性に嫉妬していたり、かと思えば、だいぶ話が進んで割と相互理解が進んでから唐突に「利用(あい)したい」宣言したり……なんだか話や関係性が進んだり戻ったりしているようなちぐはぐ感があった。
アプローズの復讐がどこへ向かっているのかもよくわからなくて、ふわっふわふわっふわ進めている間に終わってしまって……。
たぶんだけど、復讐のもう一つの柱である「アスコットが8年前の事件にどう関与しているのか」にほとんど焦点が当てられていなかったからだと思う。
アプローズの復讐は、
・妖精女王は確実に仇、絶対に殺す
・五家はまず8年前の事件にどう関与しているのか調査し、直接関与した者は殺す
の二本柱ですよね?
これまでのルートは、多かれ少なかれ、攻略対象が復讐対象かを調べる過程で、その人の事情や考え方、人柄を知り、惹かれるパートがあって。恋心と復讐心の間で苦しんで……という描写がされていて、アプローズが攻略対象に恋をする過程に説得力があった。
アスコットルートは、途中で「現場にはいたよ」「近くで見ていたよ」くらいの話は出たけど、それに対してアプローズが「関与の程度としてゆるせるのかゆるせないのか」「復讐対象なのかそうじゃないのか」をジャッジするフェーズがまったくなかったことない?
そこがふんわりしていたから、アプローズがアスコットに惹かれている描写が出るたびに、そもそもなんで惹かれたのかもよくわからないうえに「アスコット自身も復讐対象の可能性あるのでは!? なんでそこ検討抜けてるの!?」と気になって気になって……。
あと、ライリーが(肉体だけでも)生きていたことや、アスコットの身体として犠牲になったことに対するルーカスの反応は!?というのも気になった。
ライリーが生きていたら、ルーカスルートで描いた内容の半分くらい意味が失われちゃいますよね? もちろん村そのものを滅ぼす手助けをしたことは変わらないけど、ルーカスの罪の意識も、アプローズがルーカスをゆるせない気持ちも、ルーカスとライリーが親友だったからこそ加速していたと思うので、、、
【夜明けEND】
オベロンに興奮していて記憶がないです。(また!?)
オベロンとアプローズの間に幼少期の出会いがありそうで大興奮して、これオベロンとわたしの特別な関係ENDくる!?!?て。
やっぱね~~~~オベロンまっっっじでわたしの男なんだよな・・・・・・ティアのこと愛しているらしいけどティアの気持ちは完全無視しているところがサイコー。
何よりも自分の意思を優先し、それを実現するために手段を選ばずどこまでも酷薄になれるところ・・・・・・わたしの男すぎるがな・・・・・・。
【道化END】
読みながらゾゾゾゾゾ
……が止まらなかった。わたしは何を読まされたんだ?
アスコットも、この次のエドワードもそうなんだけど、やっぱり「攻略対象が復讐対象なのかどうか調べて最終ジャッジする」というフェーズが薄いから違和感があるんじゃないかな。
道化ENDは復讐エンドのはずなのに、まず本編でアスコットが復讐対象かどうかジャッジしていないから、道化ENDに分岐してから「復讐する理由」を作らなきゃならなくなる。本編でその土台を築いていないから、分岐してからの展開が急なんだよね。
アスコットルートは「ライリーの器に乗り換えたこと」が復讐理由なんだろうけど、それなら初めから「アスコットはライリーの器を確保するために8年前の村侵攻に加担した」でよかったことない?
(これフォロワが言ってた。そのとおりだと思う)
それなら、本編でもっと「アスコット自身が復讐対象なのか」に焦点を当てられたと思うし、アスコットの事情や純妖精としてのそもそもの考え方の違い、ライリーの器を狙っていたような奴と、利用するためとはいえ恋人になることへの葛藤
……とか、いろいろ描けたんじゃないかなあ。
あと、復讐内容もあまり好きじゃなかったですね。
あの方法がベストだったわけでもなし、他にもいろいろやりようがあった中で、なぜ最初に女を使う発想が出てくるんだろう。アスコットルートだからか?
アルフレ夜明けやルーカス道化の気高いアプローズはどこへ行ってしまったんだ・・・・・・。
わたしは、不特定多数の男性と交わらなければ成し遂げられない復讐ならしたくないです。気高さを失いたくない。止めてやれよ、誰か。
【迷い路END】
申し訳ございません。ジョンに爆萌えしました。
この時点でエドワードとジョンを残していたんだけど、ジョンの事情におおよそ予想がついちゃったんですよね。
オベロンに作られた【人形】で、8年前の事件の後にアプローズに派遣されて、アプローズがオベロンの目的に沿って動くよう監視する役割だったんだろうなって。
そうやって一緒にいるうちに惹かれてしまって
……でもオベロンの手駒だから、騙しているから想いを告げられる日は来ない。
そういう事情なんでしょう!?と。
瞳からハイライトが消えたジョン見ただけで大興奮!!! こんなふうに壊れてしまうまで気持ちを押し殺してわたしを想っていてくれたんだねと震えた。
よくがんばったね、そんなに限界までがんばってくれたならもう好きにしてもいいよね、、、と、思ったんですね。
なお、わたしは、そういう男の押し殺した片想いに気づけなかったせいで男が壊れた場合、それは気づけなかったヒロインの鈍感さにも責任があるという考え方を採っています。なので、ここでアプローズが可哀想とか、ジョンはもっとしっかりアプローズを支えてあげなよ!という感想はなかった。
あの耽美な空気もあ~~~~壊れちゃったね~~~~ずっと夢の中に閉じこもって生きていくんだね~~~と思えて美しかったな。人間の尊厳が失われるBAD(迷い路ENDはいつからBADに?)、好きです。
てかあれこそまさに、アプローズもジョンも進むべき道を見失ってしまっていて「迷い路」って言葉がぴったりだと思ったな。
アスコットは知りません😃
エドワード=バーンスタイン CV:田丸篤志(攻略順:5番め)
気合い入れてルート入ったっぽいけど今実況見返してきたらずっとジョンの助走してたわ😃笑
※※ めちゃくちゃめためたに言います。好きな方はご注意ください! ※※
(念のために下げまーす)
エドワードは、高潔で清廉な青年として描かれていたんだろうと思うけど、
なんだろう
……ちょっと、作られた高潔感というか、ポジショントークだな~~~~と感じることが度々あった。
例えば、木の枝だか幹だかが倒れてきて、アプローズが子どもを庇ったシーン。
エドワードの性格であれば、アプローズ自身への心配や、人を助けるために咄嗟に体が動くことへの理解がありそうなのに
……それらより先に、ライナスか俺が対応できたのにっていう能力アピールが出てきたりとか。
あと、もう記憶が薄れかけているけど、目が覚めたエドワードからとにかく一刻も早く話を聞きたいのに、なんか「今それにこだわる!?」みたいなこと言われて話始まらなかったりしたんだよね
……「様」「敬語」いらないのくだりだったかな
……「身分の分け隔てなく接する清廉さ」を描こうとしたんだろうけど、そうは映らなくて。
こういう、字面だけなら高潔で聡明なようにも聞こえるんだけど、適切な場面での言葉じゃないから、かえって「正しい判断ができない人なのかな
……優先順位のわからない人なのかな
……」って印象が強く残ってしまうやり取りが多くて。制作陣がこう見せたいんだろうな~~~っていうのは伝わるんだけど、そういう人の行動原理ではないなって感じたというかね。だからなんだか、底が浅く感じて
……。
「ノブレス・オブリージュ」も履き違えられているように感じた。
これは「高い社会的地位にあり、それだけの利益を得ている人間は、それに見合った社会的義務・責任を負う」という意味であって、根底には身分社会の肯定がある、ある種傲慢さを含む言葉なんですよ。もちろん誇り高い思想ではあり、わたしはこれが備わっている人間が大好きなんですけど、身分の分け隔てなく接するとか、自分が得ている利益以上を差し出して弱者を救おうとするような教会的発想とは、微妙に異なる思想だと思う。
エドワードにはあまり貴族由来の傲慢さがないというか、身分の分け隔てなく接し、貧しい子どもに手を差し伸べ、どちらかというと聖職者の発想に近くて、だからエドワード自らノブレス・オブリージュを称されると何か違うんだよな~~~と。
微妙に間違った使い方をされると、それを言わされたキャラクターが滑稽に見えてしまう。
エドワードをそういう人物として描きたい!という制作陣の強い思いは伝わりました。
ただそもそも、そういうのはこちらが自発的に感じ取るから恋に繋がるのであって、エドワードや制作陣自ら殊更にアピールされると、素直にそう受け取れなくなってしまうんだよね
……。我が儘。
【夜明けEND】
オヤジのコイバナに興味ないんだわ!?!?!?
ダルい。ダルすぎた。
エドワード父がどんな理由でアプローズ母を手にかけたかなんて知らんがな! 尺の限られた乙女ゲームでどうでもいい人間の事情に尺を割くな!
わたしたちは、攻略対象を好きになってしまったから、その奥にある事情を知って恋心と復讐心の間で揺れるんですよ。
好きでもなんでもないジジイの色恋話聞いて復讐思いとどまるわけないやろ!笑
そしてエドワード父がアプローズ母を殺した理由死ぬほどくだらなかった。そんなくだらねえ理由で殺されたのかよ!と怒りが増した。
せめて、立場や既得権益を守るという貴族らしい傲慢な理由であれよ! なんやねん色恋て! アホか!
父親があまりにもくだらない人間だったために、え~~~~エドワードこんなくだらない人間を今まで見限らずにきたの? 父親だからっていまだに愛を求めてしまってんの?と、エドワードに対する萎えも発生してしまい、、、
まぁそもそも、ここまでのエドワードに制作陣が推してくるほどの誇り高さも覚悟も感じられず、まぁそれっぽいことを言っているだけの人だなあという印象しかなかったんだけど、ここでそれが加速した。
分岐後、誇り高く覚悟のある人間なら、もうとっくに父親の事情を調べ上げ、見限り、責任を取らせる布陣を敷いていたであろうタイミングで、ようやく「討つと決めました!」決意表明をされてもですね
……「いや今!? 今ようやく決意したの!?」と。
適切なスピードで最適な判断のできない人間からは、誇りも覚悟も感じられないよ。
このあたりから最後二人でエドワード父を討つシーン、その後アプローズが初めて泣けたシーンがこのルートの1番の盛り上がりだろうと思うのですが、エドワードの思考スピードが「誇り高く覚悟のある人間」からはだいぶ遅れていたので、冷めた目で見てしまったというね
……。
それから。
個人的に、結婚式をして子どもが生まれているエンディングが好きじゃないんです。これはほんとうに個人の好みの話なのでごめんなさい。
結婚や子どもは、それを描くだけで簡単に、確実に「幸せ」を伝えられる。そういう記号的なところがあんまり好きじゃない。
(最初から結婚や子どもを産むことに焦点の当てられていたルートは別)
ルート当初とエンディングで、お互いへの気持ちや関係性がこんなふうに変わった、だからこういう会話をしている
……という変化、その二人だけの固有の、唯一無二の幸せを感じ取りたいんですよ。
あと、高潔で誇り高い男から性を感じたくない泣
エドワードで誇りや覚悟を推すならCERO:Bを貫いてほしかった。せめて隠しておいてほしかった。
まだ何も解決していないのにセッするのも、エンディングでお腹に第2子がいる生々しさも、エドワードだからこそ余計に嫌悪感。泣
てかさあ!? めっちゃ悪口言うんだけど
自分の子どもに父親と愛称が同じになるような名前つけてるのキッッッッッッショくない!?!?!?!? 悲鳴上げたんだが!
一万歩譲って尊敬できる父親でもキモイのに父親あれやで!? 父親と決別して討ったんちゃうんかい! この名前つけようって言ったの絶対エドワードだろうし、いい大人で自分が人の親にもなっていてまだ父親への依存から脱却できてないのキショすぎるよ!泣 これで誇り高い男ってラベル貼るの勘弁してよ!泣
てかアプローズはいいのかよ! 自分の家族を殺して村滅ぼした張本人、何よりも憎い仇と同じ愛称の名前息子につけるの許したのかよ!!!
これ、絶対にいい話ではない。キショかったし怖いです。泣
【道化END】
さすがに無理がありすぎるて。笑
分岐後、エドワード父のことは殺さずにきちんと責任を取らせたい(意訳)ってエドワードが言ったのに対して、「やっぱりこの男 父親見限れないんや! 復讐や!」なったのさすがに急速すぎてwww 1周まわって笑いが止まらなかった。
本来描くべき3段階くらいをアプローズの一瞬の想像で補ってたんですよ。
特技:連想ゲームかな!?wwwwwwww
エドワードが父親に執着しているのがこのルートの根幹で、
そこから正しく(?)解き放たれるのが夜明けEND、父親を切れず失望されたアプローズに復讐されるのが道化ENDという分岐なのは何となく感じられるけど、
エドワードルートも、本編でエドワード自身に対する復讐の土台をまったく描いていないから、
分岐してから復讐に走るまでが唐突すぎるんよね。
あと、やはり復讐の二本柱が通っていないというか。
村を滅ぼしたのはエドワード父なんだから、まず復讐すべきはエドワード父であって。エドワード父への復讐を遂げた後に、そこに踏み切れなかったエドワードの処遇をどうするかという問題が生まれるはず。
それなのに、道化ENDのアプローズはエドワード父への復讐を飛び越えてエドワードへの復讐を考え出すから、プレイヤとしては何だか進む方向が曲がっているように感じた。
ふつうにエドワードを見限ってエドワード父を殺すんじゃ駄目だったんですかね。その過程で、父親を庇おうとするエドワードも諸共復讐対象になるっていうなら、理解できたのに。
あと後半毎度毎度ね
……子を孕んだり等々、女を使って復讐するのやっぱりあんまり好きじゃないな、復讐内容として。子どもを使って復讐もしたくないです。子どもの人生は子どものものだよ。
そもそもメインヒーローはまっすぐ復讐対象にせえや!って話は真相ルート感想でします。
真相ルート感想
いいこと書いてる順で最後。
つまりそういう内容になっています。真相ルートが好きな方は読まない方がいいかもしれません😃よろしくね
や~~~~~。この「真相ルート」って、何のためにあったんだろう。いまだにわかっていない。
これは煽りとかじゃなく、ミストニアにおける真相ルートの存在意義について私見がある方は聞かせてほしいです。得心したい。
ジョンルート終わった時点で、わたしが知りたかったことはほぼほぼ開示されていたと思うんですよ。
知りたかったこと
――リリーねえさまの思惑、フィリップに裏があるのか、ゴネリルの事情
……そのくらい。しかもこれらに関しては、実際の真相ルートでの描写はほんの少しだったから、わざわざルート作らなくてもSSで足りたはず。これらの事情を説明するために真相ルートを作ったわけではないと思う。
「真相」というからには、何らかの真実が明かされるルートのはずなんだけど、それはあまり記憶になくて、どちらかというと「大団円ルート」という印象が強かった。
んで、大団円だとしたらさ、、、、、、ジョンルートでほぼやったやん。
みんな仲間になって、一人一人敵と戦っていくラストバトルね。
わたしはこれがあんまり好きじゃないので(というか乙女ゲームにこれ要らないと思っている)、ジョンルートの該当箇所は苦痛だったんですよ。「あ~~~~~~~ダルい、まぁ最終ルートやしね、税金払わんとね、税金税金」と思いながらなんとか飲み込んだんよ。
(※税金
……最後推奨ルートは内容が優遇されているぶん大団円ラストバトルやらされても受け入れんとな~という、利益を得た者は負担を課されることを表した言葉)
ジョンルートでほぼほぼ知りたかった真実が明かされたし、
ほぼほぼ大団円みたいなこともやらされたし、
ふつうにジョンルートが最終ルートだと思ってたんですよ。だからエンド後に真相ルートが開いてびっくり。
・・・・・・なんかまだやることあったっけ・・・・・・(戦慄)
マジで嫌な予感がした。何か、これまで積み重ねてきたものを一切合切ぶち壊されるような予感が。
真相ルート入るのやめとくか・・・とまで思った。
そしてそれは的中しました。自分の勘を信じておけばよかったね涙
ゆるせなかったことその1:個別ルートの蹂躙
何度も何度も言い続けているんですけど、
真相ルートでそれぞれの男たちが個別ルート1本かけて向き合った事情を一瞬解決するのほんとうにやめてほしい!!!!!!!!!!
特にライナスには奥歯を噛みました。ライナスが一瞬の逡巡程度で「一族から離れて個人として動く」って結論出すの本当に嫌。涙 意味がわからないよ。
じゃあなんでライナス√ではそうしなかったんですか? ライナス√ってなんだったの? ってなるじゃん。
あのライナスとアプローズの葛藤と覚悟のすべてが無に帰すんだよこういうことをされるとさあ!
ジョンルートもそうだったけど、他ルートで女王派からかんたんに寝返るライナスゆるせなくないですか?
ライナス落ちした民、ゆるせなくないですか? どうなんですか!泣
ルーカスもアルフレッドもそう。
てかまずひとりひとりアプローズのもとへやってきて突然8年前の事情説明しだすの何!? ひとり去っては次は自分の番~と言わんばかりに入れ代わり立ち代わり!
流れに違和感ありすぎる! 学校の個人面談ちゃうねんで!?!?
個別ルート1本かけて解決したことをほんの数行で解決しようとするので、そもそも地の文にかなり攻略対象を庇うようなニュアンスが滲み出ていて、ほら~~~可哀想でしょ~~~理解できるでしょ~~~って誘導させられているような感じがして腹が立ったよ。わたしの感じ方を縛るな!
さらにそれを聞いたアプローズの「決断できない」も、あっさり復讐辞めたら見目が悪いからいったん悩んでるふうに見せとこ〜〜〜って言わされているようにしか見えないんですよ。中身が空っぽでぜんぜん響いてこない。
尺がない中、早回しで大団円の土台整えようとしてんだな~~って制作陣の魂胆が見え見えで、そんなもののために個別ルートが蔑ろにされたと思うと怒りが湧いてきて。
個別ルートであんなに、恋心と復讐心の間で揺れて葛藤してぼろぼろに泣いたのにさあ、それを全部個人面談とアプローズの一言二言で水に流すようなことされて、じゃあわたしたちが個別ルートであんなに泣いて苦しんだのは何だったんですか?って虚しくなった。虚無、怒り、呆れ。
ミストニアは復讐をテーマにした作品で、プレイヤもそれをわかってて手に取っているのであって、
「最後には攻略対象みんな平等に仲良く協力するところが見たい!」なんて思っていないだろうに、
アプローズや男たちの人格、信念、個別ルートを捻じ曲げてまで大団円を置く必要、ある??????
少なくともわたしは、そこまでして大団円を見るくらいなら、べつに仲良しにならんでもいいから一つ一つの物語を大切にしてほしかったと思ったよ。
このへんで、腸が煮えくり返るあまり気分が悪くなってきたので、この後は強制スキップで速読しました。
こんなことをしたのは初めてです。
ゆるせなかったことその2:女王代行の座に就くアプローズ
ティアの話を聞いていると、ほんとうに人間とは価値観が違うんだなと思わされたし、無垢で残酷でいたいけで、もちろん村を滅ぼされたことはゆるせないけれど、ティアはティアで可哀想な人なのかもしれないと、ちょっと同情的な気持ちにもなれた。
アプローズもそういう心情になったとして、
復讐心とティアへの理解や同情心との間で葛藤して、最後にどういう結論を出すのか。
わざわざ真相ルート作るなら、それを見たかったんですよ、わたしは。ラスボスである女王と復讐との折り合いを見せるために真相ルートを作ったのならわかる。
初志貫徹で女王を殺したら大興奮しただろうけど、
悩んで、苦しんで、わたしたちもそういうアプローズに感情移入できて。そういった丁寧な物語の、苦渋の果てに出した結論なら、女王をゆるして一緒に国を治めていく選択肢だって、きっと受け入れられたと思う。
真相ルートはそうじゃなかった。
アプローズは、悩んでいるふうに見せるテキストを一瞬挟んだだけで攻略対象をゆるすし、
攻略対象たちは、自ルートでこだわっていた事情をあっけなく捨てる。
真相ルートが始まった最初から、
復讐なんてやめよう大団円!に向かって一直線に走ってる、そういうふうに動かされていることが見え見えだったんですよ、みんな。
すべてが制作陣による予定調和。
ティアの事情とアプローズの心情変化を丁寧に追っていった先に、復讐を辞めたんじゃない。
最初にゴールとして復讐辞めるエンドを置き、
そこにあの短い尺で到達するように、アプローズや攻略対象の人格、信念、個別ルートすべてをぐっちゃぐっちゃに捻じ曲げて話を作った、そうとしか思えない仕上がりだった。
だから、真相ルートは何をしたかったのかわからないんです、今でも。
・繰り返すけど、そもそも復讐劇を掲げているミストニアに女王和解エンド、大団円エンド自体そこまで求めていない
・女王和解エンドを作るなら、女王への理解と復讐心との間で苦しむ葛藤を丁寧に描いてほしかった
・個別ルートをぐっちゃぐっちゃに踏み躙ってまであの底の浅い大団円エンドを作る必要性、メッセージ性って何!?
なんかさ~~~~虚しくなっちゃったね。
ルーカスルート、アルフレッドルート、ライナスルートで感情移入した、あの気高くて健気でいたいけなアプローズを踏み躙られたことがかなしかった。
なあんにも悩みもしないで即「私は復讐がしたかったんじゃない」などとのたまい、
自分の家族を惨殺し村を滅ぼした、この世で最も憎い仇なのに、なんの葛藤もなく尻拭いして代行の座におめおめ座っていられるその神経。同じ人だとは思えなかったよ。なんでこんな、頭ふわっふわになっちゃった?涙
真相ルートのせいでアプローズを嫌いになりそうだった。
……真相ルートのテイストがあまりにも「復讐劇」とミスマッチで、終わってから怒りと虚無と混乱が止まなくて。
今書きながら怒りを思い出してしまったんですが笑(暴言吐いてごめんなさい)、ちょっと冷静になって、制作陣はミストニアで何をやりたかったのか真剣に考えてみようと思う。ほんとうにわからなかったので。
~ミストニアは「復讐劇」だったのか?~
わたしは、制作陣がその作品で最も伝えたいメッセージは、
「キャッチコピー」「メインヒーロールート」「最終ルート」
に込められていると思っています。
だからその作品の軸が見えにくくなったら公式サイトのキャッチコピーを見に行くし、
最終ルートの内容がその作品全体への愛に大きく影響する。
エドワードルートと真相ルートを見てみると、制作陣は結局「復讐なんてしても幸せになれない」「人はすべからく隣人を愛すべき」
復讐、辞めよう!が言いたかったのだろうか、、、、、、
じゃあわたしが初手ルーカスルートで「ミストニアは本気で復讐劇見せてくれんねや!」って期待しちゃったのが読み誤ってたんやね
……と思いながら、フルコン後にもう一度キャッチコピー見に行ったら、
エぇえ
ええええエエエえエエェエえ
ええエええぇぇぇエえええええ・・・・・・?????(困惑)(困惑)(困惑)
嘘でしょ? 最後復讐のふの字もよぎらん話変わってましたけど・・・。
最大限の善意解釈すると、
前半3人のルートでは、恋心と復讐心の間で苦しむ物語を味わえて、
後半~真相ルートでは、復讐から解き放たれて幸せになる物語を味わえる、
一粒で二度おいしいゲームを目指したのかもしれない。
ただ、そもそもわたし自身がね、、、最初から最後まで、全体を一つのメッセージで貫いた作品が好きで、、、そのメッセージを感じ取るために、メインヒーローと最終ルートのテーマを重く受け取るタイプのプレイヤなので、
初出時も発売前も、「復讐劇」だと大々的に銘打たれ、
キャッチコピーも「誰にも譲らない
――これは私だけの復讐劇」で、
恋愛エンドと同じくらいの比重が割かれた「復讐エンド」があると言われて、
重くてビターな愛憎が描かれた作品なんだと思い込み、期待しちゃっていたのね。
だからどちらかというと、前半と後半でまったく違ったテイストを味わえて楽しい~~~よりは、
「メインヒーローと真相があの内容なら、キャッチコピーこれじゃないやろ!」って
詐欺に遭ったような気持ちになってしまった。
というか、一粒で二度おいしいの範疇を超えているよあれは。前半と後半でもはや違う作品だよ。
そして、道化ENDは「復讐エンド」と言われていた割に、「復讐・・・では、なくない・・・?」となるものが多かった。
それぞれの個別感想で書いたけど、復讐じゃなくてただの因果応報じゃない?と感じるものとか、そもそも復讐する理由がないのにこじつけたものとか、復讐相手ってそいつか?ってなるものとか、、、
発売前「復讐エンドいうてもヒロインが攻略対象殺す死別悲恋エンドやろ?」と舐めていましたが、むしろこれすら一つもなかった。なんで? 最もオーソドックスな復讐じゃない?
ちゃんと、復讐の理由があって、復讐相手も合っていて、その人物が一番苦しむ方法で「復讐」した道化ENDはルーカスだけだと思う。まぁアルフレッド道化ENDも悪くはなかったけれど、、、
そのほかの道化ENDは復讐として成り立っていなかった。初手ルーカス道化ENDでめちゃくちゃぶち上がり、道化ENDへの期待が天井知らずになっていただけに、道化END迎えるたび失望していってかなしかった。
あと、ひとりくらいどのエンドでもまっすぐ結ばれない男がいてもよかったのにな。復讐劇なんだし。
ライナスとか
……夜明けエンドではライナスに殺される(けど結ばれたとも解釈できるような内容で)、道化エンドではライナスを殺して復讐を遂げる、とかでもよかったよ。そのくらい振り切ったことされてもついていけたのに。
ここからはさらにわたしの個人的な要望になりますが、、、
……あんなに大々的に「復讐劇」と銘打ったのなら、最後までそれを忘れてほしくなかったな。
どんなエンディングになるとしても、
「復讐劇」として物語を始めたなら、「復讐劇」の要素を忘れないで話を作ってほしい。たとえ復讐を辞めるエンディングだとしても、復讐心との間で苦渋葛藤する描写があれば、「復讐劇」としての体裁は保たれていたと思うんだよ。
過激な言い方になるけど、真相ルートは、清き慈愛のこころですべてをゆるして愛し、望まずして世界の頂点に君臨し、顔のいい男を侍らせチヤホヤされて気持ちよくなりたかっただけのように見えちゃった。「復讐劇」の要素なんて微塵も残っていなくて、作品変わっちゃってたんだよ。
あと、我が儘だけど、「復讐劇」をあんなに押し出すなら、やっぱりメインヒーローはその復讐対象の最たるものにしてほしかった。
他の攻略対象は、そもそも復讐対象なのかもわからず、それを調査するところから始まる一方、
エドワードとは8年前に燃え盛る村の中で会っていて、この人だけは間違いなく復讐対象だと8年間憎み続け、やっとの思いでバーンスタイン家のメイドになれた、みたいなね。そういう特別な関係があってもよかったと思う。メインヒーローなら。
見たかったなあ。エドワードだけは復讐対象として確定していて、アプローズの憎悪も桁違いに強い世界線の、二人の衝突と恋物語をさあ。
(
……それって結構アルフレッド+ライナスみたいなもんで、そう考えると、そもそも復讐劇で6ルート作ること自体難しかったのかもしれない。ライナスとジョンも、昔馴染みが2枠あることになるし。復讐を辞める味変ルートを一つ置くとしても、全部で4ルートくらいにしておけば、一つ一つがぐっと深いルートになったんじゃないかなあ)
エドワードルートと真相ルートを否定したい訳じゃなくて、
「復讐劇」を掲げてあの売り出し方をしたなら、作品全体をそれで貫き通してほしかったし、
エドワードルートや真相ルートがこの作品の根幹なら、もっと違ったキャッチコピーや売り出し方にしてほしかった。例えば「これは妖精國を巡る数奇な因縁の物語」とか、もっと復讐劇よりもハイファンタジーに寄ったキャッチコピーだったら、こんなに怒らず納得できたと思う。
あんなに大々的に「復讐劇」と銘打っておきながらメインヒーローと最終ルートであの内容をやるのは、復讐劇に失礼じゃないか?
……とまあ、散々めためたに言いましたけども。
真相ルートで怒り狂って体調をぶっ壊して、「ここまでされると萌えたルートもう一度やって復活しようという気すら起こらない・・・もはやどの爆萌え思い出しても1ミリもこころが動かんわ・・・」とメッタ刺しに打ちのめされたわたし。Switchを起動する余力も残ってなかったんですが。
まぁせっかく手元にあるし一応読んどくか~~~と手に取ったアニメイト小冊子で、
ジョンに爆萌えして息を吹き返しました。血液が全身を巡り暴れ自分の身体に血が通っていたことを思い出した。
そういうことなの。どれだけ真相ルートに物申したとてね?結局わたしもジョンで爆萌えしているんですよ。
あの、べつに復讐劇じゃない作品でもできるジョンルートで。
オトメイトも今頃きっと「真相ルートめためたに言ってますけど、でもあなた、ジョン落ちしてますよね???」て言ってるよ。(???)
同じ穴の狢ってワケ。ハァ。ほまにしょーーーもない女なんだわたしは。
ミストニアにおける最萌え、「ルーカスです」「アルフレッドです」て言う方はほんとうにセンスがいいと思っています。「復讐劇」でしか見ることのできない、素晴らしいルートだったから。
わたしもセンスのいい女になりたかった。ルーカス最萌えですって胸張って言いたかった。
でも、真相ルートで屍となった状態でルーカスSS(トレジャーチェスト)とメイト小冊子読んでも、何も感じることができなかったんだよね。
あ、わたしルーカス道化エンドを宝物にしているだけで、結ばれたふたりに用はなかったんだなと気づかされました。(最低)自分に嘘はつけないな。
結論:
作品としては愛せない。でも、
「復讐劇」を掲げた乙女ゲームでルーカス道化ENDに出会えたことはほんとうに宝物。それだけでミストニアやってよかったと思える。
最萌えはジョン。(どーん)
自分のことほまにしょーもない女だな・・・と受け入れながらこれからもジョンに爆萌えします。はい。ジョン最萌えです。はい。あとオベロンが好きです。
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