@corona_moca1111
蝶野 あみ Ami Chouno
身長154cm 体重46kg 25歳
所属
■■大学附置哲学人研究所 哲学人心理学部・カウンセリングルーム
職務
哲学人本人、哲学人の能力を受けた職員または哲学人取締課等哲学人関連の被害者・加害者へのカウンセリング・観察・及び非薬物療法。
特記事項
哲学人「超自我」の担当のため、適宜に休憩を促すようにしてください。休憩の際、彼女の趣味を行う、危険性が低いとされる哲学人との五分以内の会話、許可を得た上での職員との会話等が許可されています。もし、彼女が休憩時許可の有無で悩んでいるようなことがあったらこの記録を参照するよう促すとともに、書類管理者に確認の連絡を取ってください。書類管理者はそれが彼女に悪影響を及ぼさず、有無が判断されていない場合は判断結果をここに記載してください。カウンセラーですが定期のカウンセリング義務があります。どんな緊急事態でも7日以上連勤は出来ないということを認知しておいてください。
経歴
19■■/3/07 ■■県■■■市■■町にて誕生
20■■/3/5 ■■■立■■高等学校卒業
20■■/■/■ ■立■■■大学心理学部分析心理学科卒業
20■■/■/■ ■■■■■に就職
20■■/■/■ ■■■■■、休職。
20■■/9/25 ■■大学附置哲学人研究所に就職
20■■/■/■ 哲学人「超自我(スーパーエゴ)」の担当就任。
現在に至る
特徴
穏やかな印象を与える日本人女性です。哲学人研究についてはあまり深入りしていませんが、哲学人に対しては基本友好的に接することが分かっています。専門は分析心理学です。臨床心理士、カウンセラーであり薬物療法は取り扱っていません。投薬関係は薬剤師または精神医療関係の者へ許可を取ってください。
哲学への理解は一般人の範囲に留まりますが、本人の性格と仕事上、1つの性格として快く調査し受け入れる傾向があります。真面目で礼儀正しいため信用は得やすいでしょう。
心理学的哲学人を見ることができると証言していますが、危機的状況ではないと診断されています。これが担当哲学人の影響かは定かではありません。しかしながら、何もないところに話しかける様子はいささか奇妙ではあるでしょう。霊感やイマジナリーフレンドである可能性も加味し、日常生活に影響を及ぼすようなら即刻治療するように呼びかけてください。
ぬいぐるみ制作が趣味であり、今までに作ってきた数は数百体にのぼります。患者または対話相手にぬいぐるみを譲渡することがよくありますが、そのぬいぐるみに特異性は見られません。彼女自身はまるでぬいぐるみ自体に自我があるように話しかける、名前で呼ぶ、他の人に紹介する等を行う時がありますが、それも冗談の範囲に収まる程度と言えるでしょう。度を越すことがあった場合は報告してください。
彼女は哲学人、研究員の心理カウンセリングを職務としています。また、超自我と共に取締課に出入りし、被害者・加害者へのカウンセリングを行うこともあります。
現在定期カウンセリングを行っているのは■名です。
定期カウンセリング予定時間外であれば申請すれば診断が可能です。しかしながら彼女はあくまで補佐的であるということを留意してください。重度汚染の患者は別担当をあたってください。
休憩時許可事項リスト
休憩は3時間ごとに1時間程度とします。これは彼女の契約内容に含まれています。
許可事項
手芸
禁止されていない哲学人との五分以内の会話
職員の職務を妨害しない程度の会話
1時間以内の外出(他職員に一声かけること)
読書
パソコンの個人利用(セキュリティ強)
ルーム内の道具を使った創作等
別棟調理室での調理
編み物
禁止事項
危険度が高い哲学人との接触
担当哲学人以外の実験の許可ない参加
自傷に繋がりそうな行動全般(相談してください。言われてもダメです。それは言い出した方が間違っているのです)
特記案件
20■■/■■/■■
■■■■■に就職していた蝶野は、上司の言った罵倒に対し、その場で「言う通り」にし重傷を負い緊急搬送された。この件に関してその会社の規律が異常だったのにもかかわらず、社員全員が従っている状態だったということもあり、哲学人関与が疑われたが誤認であった。なお、その取調べの際に哲学人「超自我」と彼女は初対面であることが確認されている。その時の傷は未だ跡が残っている。
会話記録
■■監査官:失礼します。蝶野あみさんで間違い無いですか?
蝶野:はい。えっと、それでそちらの方が。
■■監査官:ええ、お話ししていた哲学人です。
超自我:初めまして。哲学人、名前を「超自我」といいます。
蝶野:は、初めまして……。
■■監査官:どうかしましたか?
蝶野:いえ、その、哲学人って哲学だけだと思っていたので、心理学用語を聞くとは思わなくて。その……
■■監査官:そうですか。実は哲学の範囲内なんですよ。
蝶野:そうなんですね。初めて知りました。
■■監査官:その様子だと彼の事もご存知ない?
蝶野:いえ、あーっと、夢の中で見かけたことならあります。えっとー、私の空想の中の人だと思ってました。
■■監査官:超自我さん。
蝶野:あぁ、でも違うと思いますよ。夢の中のっぽい人は、私に対して庇ってくれてたし、その、会社のことは、あの場所自体の圧力がすごかったので、多分それなんじゃないかと。
■■監査官:そうですか。……どうやらそのようですね。わかりました。じゃあ、ちょっと私は席を外しますので、レコーダーは置いておきますが、お好きに話してください。
(■■監査官、退出。会話データ収録開始)
超自我:……そりゃ叱りますよ。
蝶野:へ?
超自我:なんでそんなにボロボロになるまで従ってたんですか。ダメに決まってるじゃないですか。
蝶野:だから、怒ってたんですか。
超自我:怒ってなかったんですよそもそも。
蝶野:……怖かった、から。辞める直前まで自分がなんでダメなのかわからなかったので……
超自我:……それで、そんなことに?
蝶野:いいえ、違うんですよ。
超自我:え。
蝶野:言わば、捨て身のテロです。最後死ななきゃって思ったとき、私、いっそあんな奴の人生なんか壊してやろうと思って。
超自我:わ、
蝶野:だから言うことまともに受け取ってやったんですよ。そしたら、なんか、死ななかったし、良い方向に動きました。ぬいぐるみ作ってても何も言われないし。
超自我:……なんてことですか。
蝶野:あれ、怒ってます?
超自我:何してるんですか貴方!それじゃ復讐の意味がなくなっちゃうじゃ無いですか!自滅して敵を倒してもゲームオーバーじゃ意味ないんですよ!バカじゃ無いんですか?
蝶野:えへへ、言われちゃいましたね。
超自我:そもそも勘違いしてません?規範は大事ですけど生きててなんぼなんですよ!親に死ねとは教わってはいけないんですよ生き物なんですから!私はどうすればよく生きれるかっていうのの延長にあるだけで、長期的な利益を考える時や判断するときにひっぱってるだけなんですよ。それなのに、それなのに……
蝶野:……なんか初対面じゃないみたいな怒り方ですね。
超自我:そりゃそうですよ超自我なんですから。貴方のことだって見てますよ。
蝶野:そうですか。……超自我さん、んー、呼びにくい。スーパーエゴだし、えっちゃんさん。
超自我:あだ名ですか。まぁいいでしょう。どうかしましたか?
蝶野:私の夢の中に出てきてませんでした?
超自我:……というと?
蝶野:しかも羽根つきのもっと怖い感じで。いや、わかんないんですけど、でも、哲学人だし、貴方がそうなら夢の中には出られるじゃないですか。
超自我:……さぁ、よく似た誰かなんじゃないでしょうか。私は夢には好んで出ませんから。
蝶野:……じゃあ、あれはかみさま君のお遊びなのかな
超自我:?!かみさま、って
蝶野:あ、えっと、普遍的無意識?らしいんですよ。でも言ってることが正しいなら彼は現実には出られないじゃないですか。無意識だし。
超自我:……。
蝶野:でも、私、あの人最近通勤中の道とか、帰りの家の前とか、部屋の角とか、結構見かけるからなんだろうなぁ、って。……そもそも夢の中で会ってる時でさえ、私の元型、あ、心理学のですよ、としては、なんか、うーん、って思っていたりして。そのくらい自立していると言うか……。
超自我:……それ、私の上司ですね。
蝶野:へ、ってことは、本当にそのまんまそうなんですか。ってことは、
超自我:蝶野さん、病院から今はどんな診断をくだされてます?
蝶野:そうなっちゃうんだー。えっと、その、働いてた場所の影響によるストレス、と、適応障害、とか。そんな感じです。
超自我:その影響で見えてると?
蝶野:いいえ、もともと私の周りには色んな子がふわふわしていたので、私は不思議に思わなくて言ってないです。
超自我:……言いましょうよ。
蝶野:前言った時はーそのー投薬しても治らないって言われたし、私はそう習ったしー。……なんていうか、その……
超自我:……そうですか。先にお伝えしておきますと、僕に羽はありますよ。ほら。
(羽があるなら音声が入るはずだが確認されず)
蝶野:え、わ、すごい!綺麗!
超自我:それなら良かったです。僕はあんまり気に入っていないんですがね。
蝶野:え、どうしてですか?
超自我:……あの人が勝手につけたので
蝶野:あー、やりそうですもんね。って、あれ、そこ、
超自我:……あっ!何やってんですか!そういうことして!盗み聞きしてたんですね!全く貴方って人は!
あははは!すまなかったなスーパーなエゴちゃんよ!なんせ彼女なんで君が地雷を踏まないか心配だったんだよー。
蝶野:かみさまこんにちは。
こんにちはあみちゃん。あの8人は元気?
蝶野:はい、元気ですよー?ぬいぐるみ作りを始めたらみんなして身体を作れってうるさいですけどね。
そうかそうか。あいつらも元気だなぁ。あ、超自我ー
超自我:なんですか、ばかみさま。
歪んだデレだなぁ。そんなに心配ならこの子に担当になってもらえばいーじゃん。
超自我:はい????
あみちゃん、この職場はめっちゃくちゃホワイトだぞー。人は優しいし変なことなんて存在しないし、君の実力なら申し分ないし。むしろ職場で好きなことできる
蝶野:もー、かみさまったら。関与しちゃいけないんじゃないんですか?
あ、バレた?でもね、僕もう知ってるよ。あみちゃんちょっと調べてたって
蝶野:あっ!バラさないでくださいよ!
ふふふふー。じゃね!
蝶野:えっ
超自我:あの人も勝手ですね。叱っときます。それにしても貴方、まだ休んでていいと思いますけど。
蝶野:……だって、怒られてる気がして。
超自我:はぁーーーー、なるほど。
蝶野:両親にも帰っておいでって言われたんですけど、私には無理です。なんか、またへんに気を使われるのも嫌だし。
超自我:別にそれは迷惑ではないですよ。
蝶野:頭ではわかるんですけどねー。
超自我:やれやれ。
(■■監査官、入室。会話データ終了)
■■監査官:ただ今戻りましたー。これで今日の聞き込み調査は終わりです。ご協力ありがとうございました。
蝶野:いいえ、こちらこそお話できて良かったです。ありがとうございます。
(別室にて)
超自我:■■さん。
■■監査官:はい?いかがしました?
超自我:この子、あっちの研究所の方に勤めさせられないですかね?
■■監査官:はぁ?とりあえず聞きましょうか。
超自我:いや、あの子、体質的なのか知らないんですが、僕らの正体に気がついたし、見えるみたいなんですよ。
■■監査官:なるほど?
超自我:彼女、病気じゃなくてずっと見ることができているって。もしかしたら彼女になにかあるのかもしれないし、そうでなくても僕らの方の哲学人を捕まえるのに役に立つと思われます。
■■監査官:資格とか、持ってるんですか?
超自我:たしかカウンセリング、心理学系統は持ってますよね。
■■監査官:とりあえず調べてみますね?
超自我:お願いします。
■■監査官:はーい。お願いされますねー
超自我:なんですかその笑み
■■監査官:いやー、珍しいなぁーって。
超自我:???
(記録終了)
彼女の周りには8匹の蝶がいました。
8匹の蝶はそれぞれに違う思想を持っていました。
彼らはそれぞれにその人間に囁きつつ、彼ら同士の交流を楽しんでいました。
彼女はその不思議さ、特殊さから人々の興味を得つつも余り深い繋がりはできませんでした。
それに心配した両親は相談し、祈り、結論を出しました。
それは、彼女を別の土地に送ることでした。
悲しむ家族を背に彼女はその話にしたがい、今まで住んでいたところを去ります。
初めは順調でした。彼女の周りは様々な知と学問にありふれていました。
しかしながら、ありもしない噂が彼女を惑わせました
惑わせたそれから逃げるために彼女は努力しましたが、周りの人々はそれの制裁を恐れ、つきあいや法律を理由に彼女を拒否しました。
かくして、世間のしがらみに行き場所をなくした魂は、観念してその前に姿を現しました。
それは彼女に対して次々と無理難題を押し付けました。
彼女は困難に立ち向かわざるを得ませんでした。
しかしながら、彼女の周りには蝶がいました。
蝶は不思議な力で彼女を助け、彼女はその難題を切り抜けていきました。
業を煮やしたのか、その日それはべつのところからとある別の場所で仕事を分けてもらうように命じました。
しかしその行動を彼女は不振に思いました。まるで信用がないかのように思えたのです。
不安の箱は音もなく開いてしまいました。
彼女はそして、自ら眠りを選びました。
放っておくことはできませんでした。
8匹の蝶は倒れている彼女からその眠りと不安を取り去って箱に戻しました。
確かにそれは応急処置でしたし、人間のルールには逆らっていました。
8匹の蝶は交渉をしました。
かみさまは、8匹の蝶の位を下げることでその行為を了承しました。
かくて、その少女は哲学人となりました。