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目が覚めたらエツィオに生まれ変わっていたので、家族生存を目指します!

全体公開 1 2164文字
2019-11-26 18:47:50

プロローグ「目覚め」
言い出しっぺの法則。

Posted by @acbh_dmc4

陽気な人々が行き交う、美しい花の都を、人々の波をかき分けるように二人の兄弟が走り抜ける。
ぶつかって悪態をつかれたり、微笑ましく見やる貴婦人に元気にごめんと言って止まることなく足を進める。
こうして兄さんと一緒にかけ回ると、どこまでも走れそうなきがする。
大きな樽の上をよじ登って塀の上を猫みたいに駆け抜ける。

たまに意地悪な事を言われて、カチンと来て追いかけたりするけど、でもそんなことだっていつだって楽しい。

おれよりも足のはやい兄さんを、いつか追い抜かしておれが一番になるんだ!

走って走ってジャンプする。
あの枝をつかんで格好良く着地するんだ!

ふわりと体が宙に浮く。そして真っ逆さま。
風を全身に感じながら、遠くなっていく空を呆然と見つめた。
ピーヒョロロロと鷹が鳴きながら空高く飛んでいく姿をその目に写して、強い衝撃と共に意識を手放した。





遠くで子供の泣き声が聞こえる。
ひたすら俺の名前を呼んで、死なないでと懇願する。
人間は死んだと思っても10分くらいは意識があるって何かで読んだなとボンヤリと思う。
でも意識があって耳も聞こえているならそれって死んでるんだろうか?
完全に意識が閉じて、何も感じなくなることが死ぬってことなんじゃないだろうか。

そして、これだけものを考えられているのだから、俺は死から免れたんじゃないか?
なら、早く目を覚まさなければきっと心配している。


父さん、レベッカ、ショーン……


あんなに苦しかった痛みはもうない。
泣き声が大きくなる。ああ、ほらもう泣くな。俺は生きているんだから

ゆっくりと瞼を開ける。
ボンヤリとした視界に、3人の小さな影が揺れていた。



「かあさま!エツィオにいさまが起きた!」
「ああ、エツィオ!痛いところは?苦しくはない?」
「エツィオ、ごめんまさかあんなところから落ちるなんて

ガバリと首元に皆が抱き着いてきた。
それに、なんだか耳慣れない言語を喋っているようなえ?イタリア語?
俺、イタリア語なんて勉強したことないから何言っているのか分からないや?分かるぞ?
なんでだ?アニムスの影響だろうか?流入現象ってやつでイタリア語もペラペラになってたのか???
ってか苦しい

パチパチと目を瞬かせ、目の前に居る3人、父さんとレベッカとショーンを見つめる。
あれ?父さんって母さんだったっけ?レベッカなんだか小さくなったな?ショーンはなんだか身なりが良いようなって

「だっ誰??!」
「エツィオ?」
「にいさま?」
「エツィオまさかアネッタ!お医者様を呼んで!」

抱き着いてくる子供たちの体を押して、慌てて身を起こす。
とっても美人な女性が俺の身を案じているのか、俺をベッドに寝かせようとするが、それどころじゃない!
ここはどこだ!
キョロキョロと部屋を見回せば、どこの豪邸に運ばれたのか、天蓋付きのベッドに、品の良い調度品が部屋を飾り、壁の装飾は高級ホテルの一室の様に完璧な美しさだ。
どんなVIP待遇で迎えられたのかと、ポカンとしていると、美人なマダムが俺の額に掌を当てた。あっ、いい匂い

「エツィオ、とにかくお医者様がいらっしゃるまでジッとして居て。強く頭を打ったみたいだから、もう一度診て貰わないと
「にいさましんじゃう?」
「いいえ、クラウディア。エツィオ兄様は無事よ。ただちょっと今は混乱しているだけ」
「俺がエツィオにふざけて追いかけさせたから
「そうね、フェデリコ。貴方はエツィオよりも大人なのだから、ちゃんと手を引いていなければ駄目よ?」
「ごめん、エツィオ

目にいっぱい涙を浮かべて小さな男の子が俺に謝る。
っていうかさっきから人の事をエツィオエツィオって俺はデズモンド・マイルズって名前なんだが?!
そう訂正しようとした瞬間、ガチャリと部屋の扉が開いた。
メイド風の女性がキツツキみたいな仮面を被ってる変質者を部屋へと入れていた。
ポカンとしてその男を凝視する。
こいつは知ってる。アニムスで見た、路上で患者を診ている15世紀の医者のコスプレだ。

「坊ちゃんが目を覚ましたそうですな」
「ああ、先生!エツィオの様子が少しおかしいの!自分の事が良く分かってないみたいで
「どれどれフーム」

何処の中世の医者だよと言ういでたちの怪しい男が俺の顔を片手で上げさせ、顔や頭を確認するように観察する。
そして脈を図るためか、俺の腕を持ち上げた時、初めて自分の体に目が行った。
最初に見えたのは子供の様に細く小さな腕。
そして視線をスライドして足側にやれば、小さな足が布団からちょこんと顔を出していた。
試しに腕や足を動かしてみる。
俺の意思で動く。

え?

これ、俺の腕と足??小さくないか???

え???

ええええええええええ?????!?!??!!


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