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ロゴス(推定)


(20■■/■/■■ 撮影)
推定名称:ロゴス Logos
(人間名:閑古屋ロコ)
外見:体感182cm程度(計測:172cm) 68kg 外見年齢30代後半
分類:被哲型(仮定)
能力:記憶改竄、情報改竄、精神介入、過去改変、現実改変能力のうち少なくとも一つ。

解説:
■■大学附置抗哲科病院所属抗哲医、閑古屋ロコ氏です。
(該当人事資料→【人事資料ページ】 20■■/■/■■以降情報更新停止中)

 周りの人間が正体に気付いたと判断した場合、選択的な記憶あるいは過去の改変を行っている可能性があります。
 発声を条件とした能力発動を行いますが、勤務中は失声症として振る舞っており、能力の内容が証明困難なものであることも含め、能力に関する情報は極めて少ないです。

 表情の変化に乏しく、また当哲学人自身も咄嗟の感情表現に苦手意識を持っています。
 『虚偽(童話、例え話、世辞も含む)』に対し認識不全を起こします。
 これらの体質から、目的を隠した意識調査は困難です。

 当哲学人が抗哲科病院に潜入している目的は不明です。

 19■■/■/■■に死亡認定された哲学人【ロゴス】と同一個体の可能性があります。
(該当資料→【資料ページ】

※特記事項
 哲学人の復活は珍しい現象ではありません。
 あまり特別視しないようご注意ください。


対応:
 当哲学人は現在自己収容状態です。
 現状を維持するため、抗哲医【閑古屋ロコ】として取り扱います。

(20■■/■/■追記)聴取の際は意図を隠さず、堂々と尋ねると答えてくれます。

発見経緯:
 閑古屋氏の人事資料に哲学人能力による改竄の痕跡が発見され、調査を行った結果、閑古屋氏の過去経歴の一切が虚偽であることが判明。
 閑古屋氏に聞き取り調査を行った人物、および接触した人物の記憶改竄が行われたため哲学人と断定。自己収容維持の方針で決定。

 哲学人名は、当哲学人と交友のあった職員のうち、彼を哲学人であると認識していた三名全員が推測として提示した【ロゴス】を採用し、自己収容維持の為の資料作成に至る。

+職員へのインタビュー記録を見る

日時:20■■/■/■■
対象:■■臨床心理士
 ■■臨床心理士は当哲学人とプライベートでの交友がある。

■■研究員:ええと、それで、閑古屋さんのことなんですけど。
■■臨床心理士:うんうん、閑古屋君ね。
■■研究員:あれ哲学人ですよね?
■■臨床心理士:だよねー。
■■研究員:気付いてたなら。何で報告しないんですかぁ。
■■臨床心理士:だってさー、真っ先に気付いてた■■■■君(■■■■■■■研究員)が突撃したあと急に大人しくなっちゃったんだもん。精神介入してくる相手に手出せないって。
■■研究員:■■■■さんが?
■■臨床心理士:うん。んー、多分、記憶消されたみたい。正体に気付く前に戻っちゃった。
■■研究員:あの人どうせまた無防備に突っ込んだんでしょ……
■■臨床心理士:まあ、誰より先に気が付いて、そして身をもって安全性を証明してくれたってことで。閑古屋君も、あっちに気が取られて私のこと気付かなかったみたいだし。いやー良い生き餌だったよ。
■■研究員:確かに、おかげで正気らしい人の証言が聞けますけど……それで、あれは何の哲学人だと思います?
■■臨床心理士:ロゴス。
■■研究員:一応、理由を。
■■臨床心理士:あの子さ、嘘とか物語とか、婉曲表現とか、全く通じないんだよ。で、詳しく確認してたらどうも、言葉の聞き取り段階の問題らしくって。じゃあ、それらの反対。真実を意味する哲学人かなーって。
■■研究員:なるほど。
■■臨床心理士:あと「論理的に話して」とか「定義に忠実じゃないと」とかよく言ってるし。隠し事下手なんだろうね。優しいし、良い子だよ。追い出さないよう頑張ってほしいな。
■■研究員:今の状況を維持する予定ですよ。
■■臨床心理士:良かった。

(重要度が低いため省略)


日時:20■■/■/■■
対象:■■■■■■■研究員
 前回のインタビューにて名前が挙がったため。また、■■■■■■■研究員は哲学人同定を得意とする。

■■研究員:……はい。では説明した通り、閑古屋さんについてなんですが。
■■■■■■■研究員:哲学人ロゴス! ぜーったいそう! だっておかしいじゃん!
■■研究員:はい。確認ですが、どうしてそれを報告しなかったんですか?
■■■■■■■研究員:君に言われてさっき気付いたの! あんなのちょっと推理したらわかるのにさぁ。
■■研究員:ちょっと推測。
■■■■■■■研究員:僕さぁ、一度言ったんだよね。人間と哲学人の区別とかもうこの研究所って気にしないじゃん? だから、能力面とかフォローしたいし、隠し事しなくていいよって。あの時に哲学人名まで辿り着けなかったの悔しい。
■■研究員:おそらく、記憶改竄能力を持っているからかと。
■■■■■■■研究員:記憶改竄? ないよ。
■■研究員:え?
■■■■■■■研究員:あれ、現実改変。彼が「自分は人間だ」って言った瞬間にそれが現実になるんだから、疑いようのないものを疑ったという事実が矛盾になって、行為が消滅する。能力の構造は多分こうだね。
■■研究員:え、それだったら気付けないじゃないですか。
■■■■■■■研究員:だから君達、十年くらい気付かなかったんでしょ?
■■研究員:ですけど。
■■■■■■■研究員:まあ彼の勤務年数ももう当てにならないけどね。そもそも五分前仮説的にはこの世界自体五分前に作られてて歴史なんてないわけじゃん?
■■研究員:あぁーすみません今そういう話してないです。
■■■■■■■研究員:僕の能力仮説と五分前仮説は近いんだよ。つまり現実改変において彼が任意の瞬間に世界を改変、確定できるとしたら、何故僕達が気付けたのかという部分に不完全性が見付けられる。そこが彼の能力限界だ。
■■研究員:すみません、わからないです。
■■■■■■■研究員:はあ? どこが?
■■研究員:まず、現実が改変されるなんて大規模な能力、そうそうありえませんって。
■■■■■■■研究員:哲学人【世界五分前仮説】は発見されてますけどぉ?
■■研究員:あれも証明不可能でしょ。
■■■■■■■研究員:ロゴスに記憶操作に繋がる意味はない。
■■研究員:あのですね、ロゴスって名称はこっちが勝手に推測してるんですよ。推測から結論出してどうするんですか。まず事実として何が起きたか把握して、それを起こせる能力を導いて、最後に哲学人名を推測しましょうよ。
■■■■■■■研究員:あー、そっち派か。
■■研究員:うわ。あっち派ですか。
■■■■■■■研究員:そ。僕はいっつも、性格と習慣から推測するんだよね。あと主観重視だからさぁ。
■■研究員:よくそれであの正答率出せますね。
■■■■■■■研究員:まあ、うん。後でデータ渡すよ。能力派の人にも納得できる風にまとめとく。でも改変系って証拠なくなるから証明できないしなぁ……記憶消されてるなら、こんなにすぐに答え出てこない、ってのは理由にならないじゃん。そっちの人たち。
■■研究員:感覚的すぎて、ちょっと。
■■■■■■■研究員:記憶改竄なら、調査のやり直しが必要になって……現実改変による行為否定なら、あくまでも否定の属性付与であって、記憶と行為が別物である以上、情報は残るんだけど。
■■研究員:記憶と行為が別物?
■■■■■■■研究員:まずこの世界における精神は心理学系哲学人の領域として確定されてる異世界の一つとして捉えられるって話からしていい?
■■研究員:データでお願いします。多分、理解で一日潰れるので。
■■■■■■■研究員:論文送るね!

(以下推測と相談。省略)


日時:20■■/■/■■
対象:■■■看護師
 ■■■氏は当哲学人の半専属となっていた看護師である。

■■研究員:ええ、では、閑古屋さんについてお聞きしたいことがありまして。
■■■看護師:はい、先生のことなら大体知ってますよー。
■■研究員:その……哲学人だって疑ったことは?
■■■看護師:ああ、哲学人ですよねあの人。
■■研究員:はぁ……気付いてたんですか。
■■■看護師:ええ、まあ。抗哲機動かす時とか、たまに嫌そうな顔してますしー。聞いたんですけど、なんかちょっと圧迫感あるらしいですよー。だから私がスイッチ押すようにしてます。
■■研究員:なる、ほど? あの人の表情、よくわかりますね。
■■■看護師:慣れたらわかりやすいですよー。素直ですし、先生。
■■研究員:何の哲学とか、わかります?
■■■看護師:んー、ロゴスって哲学なんですか?
■■研究員:何故、その言葉を?
■■■看護師:え? だってあの人、ロゴスって名乗ったことあるんですよー。
■■研究員:はい?
■■■看護師:五年前くらい? ですかねー。私が初めて挨拶したときにー、抗哲医のロゴスですーって。先生は気付いてなかったみたいですねー。なんかうっかり言っちゃったみたいで。私もなんかスルーしちゃって。
■■研究員:スルーしちゃって。
■■■看護師:初勤務で緊張してたんですもん。
■■研究員:はぁ。
■■■看護師:でもほら、ロコ先生でロゴスで、文字打ち間違えたのかなって思って。私の好きな服屋の名前もロゴスだから、それかなーって。
■■研究員:そう、ですか。
■■■看護師:あのー、先生、収容されちゃいます? うちの抗哲専門医で一番古いのロコ先生なんで、急に居なくなるとちょっと困ります。
■■研究員:大丈夫です。このままの状態を維持したいと思っていますから。
■■■看護師:わー、助かります。
■■研究員:ただ、哲学人だと気付いてる、ということが閑古屋さんに知られると、逃げられてしまう可能性がですね……あるので。
■■■看護師:あ、黙っておく感じですね?
■■研究員:よろしくお願いします。
■■■看護師:はい。よろしく任されます。

(重要度が低いため省略)


+当哲学人へのインタビュー記録を見る

日時:20■■/■/■■
対象:哲学人【ロゴス】
抗哲科にて診療中の職員■■名について、傾向調査と同時に実行。
当哲学人の言葉は全て読み上げアプリにより発声されている。

(傾向調査の報告部分を省略)

■■研究員:ありがとうございました。これで必要な情報は大体揃いましたよ。
【ロゴス】:え? ごめん、聞き取れなかった。
■■研究員:必要な情報は大体揃いました。
【ロゴス】:うーん。ごめんね、聞こえない。言い換えできる?
■■研究員:本当のところを言うと、もう少しお話ししたいと思っています。お時間ありますか。
【ロゴス】:今のは聞こえた! 勿論大丈夫だよ、予定より早く報告終わったもんね。
■■研究員:過去の資料を纏めてもらって、抗哲科治療の変遷がわかったのは助かったんですが……閑古屋さん、何年くらいここ務めてましたっけ。
【ロゴス】:二十年くらいかな。
■■研究員:いや年齢……いえ、何でもないです。
【ロゴス】:うん? ごめんね、また上手く聞こえなかった。
■■研究員:次の質問です。抗哲機の長期利用による人体影響を調べてるんですが、貴方は。
【ロゴス】:待って! 次の質問以外何にも聞き取れない! もう一回!
■■研究員:二十年も抗哲機を使った結果の変化などが知りたくて。
【ロゴス】:ごめん、もう一回。
■■研究員:長期勤務されてる方の意見が聞きたい、ではどうですか。
【ロゴス】:聞き取れない。あの、嘘が含まれてる部分は俺、わかんなくて。
■■研究員:(思案)……哲学人が抗哲機使って大丈夫です?
【ロゴス】:影響範囲外なら大丈夫だよ! うちで使ってるのは大型な分、機械内部にしか影響が無いし。ボタンは外だもん。
■■研究員:過去を改変するような哲学人って居ると思います?
【ロゴス】:居るよー!
■■研究員:過去を改変できるとしたら何します?
【ロゴス】:人間だってことにする。
■■研究員:なんで哲学人が抗哲科で人間治してるんです?
【ロゴス】:だって俺だし。
■■研究員:その俺ってどういう意味です?
【ロゴス】:ごめんキリストの俺だ!
■■研究員:聖書の出来事は全て本当なんですか?
【ロゴス】:あっ、わ、しまっttttttttttttttttttttttttt

(アプリ画面上に文字が自動入力されている)
(哲学人【ロゴス】は静止しており、無表情を維持)

■■研究員:俺はそっち方面の信仰心が無いので大丈夫ですよ。
【ロゴス】:よかった! あの人は俺だけど俺じゃなくて。用語としての俺に彼の概念が加えられちゃったからつい言っちゃうんだよね。
■■研究員:なるほど。怪我や病気を治す逸話があるから、自分も医者に?
【ロゴス】:そうだね。いきなり慣れないことするより良いかなって思って。
■■研究員:そうですか。隠し事、苦手ですか?
【ロゴス】:うーん? 得意じゃないけど、最近ちょっと得意になったと思う。
■■研究員:へえ、なにか変わったんですか?
【ロゴス】:嘘も本当も言えるようになったよ。人間らしいでしょ!
■■研究員:そう、思うんですね。えー……あ、すみません、そろそろ研究所戻ります。お話しありがとうございました。
【ロゴス】:うん。ありがと。

(記録終了)

メモ:この後特に問題なし。記憶の欠落なし。記録も保持。なんで?

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この人これでホントに何年もうち騙してたんですか? -■■研究員
今まで何人が発見しては無かったことにされたんだろうね。 -■■■■■■■研究員
しばらく観察するので、病院関連業務俺に回してください。 -■■研究員
了解。 -■■■■■■■研究員
丁度通院してる子居るんだった。付き添いやらせたげる。 -■■■■■■■研究員
承知しました。 -■■研究員
表情読めないので順調か判断不能。 -■■研究員
推し作家の話で盛り上がりました。順調。 -■■研究員
仲良しじゃん。 -■■■■■■■研究員
ロゴスって呼んでも気にされませんでした。むしろ閑古屋って呼んだ方が反応遅いですよ彼。 -■■研究員
もう名前確定でいいね。今度反応時間記録して証拠として上げとこう。 -■■■■■■■研究員
承知しました。 -■■研究員
認印代わりに「Logos」ってサインしてるらしいです。 -■■研究員
名乗ってんじゃん。 -■■■■■■■研究員
目の前で瞬間移動されました。声も聞けました。「俺は手術室前に居る」で本当にその通りになってました。発声が条件ですね。 -■■研究員
マジで何も隠さねえなこいつ -■■研究員
なんで『真実』が身分詐称チャレンジなんて無謀なことしてるんだか。 -■■■■■■■研究員





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