リ探(夜ロナ)の小話まとめ。
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https://privatter.net/p/9596130
の後の話ばかりです。
@hirop573
【真夜中の侵入者】
「…………ふぅ」
(まだ眠りが浅い。また散歩にでも…)
「今晩はロナード。また考え事ですか」
「!?な、まっ…!?どこから…!」
「?ベランダからですが」
「いやそうじゃな…いや…。……はぁ」
「溜め息ばかりでは幸せが逃げますよ。私がいるというのに」
「突飛な行動をする誰かが原因なんだがな…」
「それは申し訳ありません。後で叱っておきます。時に…」
「?」
「再び訪ねる事を許していただき感謝いたしますよ、ロナード」
「…!私は何も言っていないし知らない。貴方が勝手に来ただけ、そうだろう?」
「フフ。そうしておきましょう。今は別の問題がありましたね」
「特に無い。問題があるとするなら私としては貴方にお帰り願いたい」
「つれないことを仰らないでください。今の貴方は私が原因で寝不足の模様…。お詫びとしてどうか私にお任せいただけませんでしょうか」
「普通に……お断りするが…?」
「まぁまぁまぁ」
「おい、私はいいとは言ってな……」
「良いお香もあるのですよ。安眠は保証いたしますから」
「待て、ちょっと…!…なんだ、この香り…!」
「身を任せて。大丈夫、何もしませんから」
(人を殺して挙句不法侵入しておいて安心できるか!)
………………
「本当に何もしないで帰っただと……」
【変わり者】
「えぇ、しかし私も仕事が忙しいもので。…失礼、少々悪戯が過ぎませんかね。ご勘弁を」
(まいったな…この爺さん酔いがまわっているか。知らないうちに摘み出すしか)
「……っ!お触りはおやめくださいお客様。私も俳優の端くれ。これ以上はご退場ねが、」
「ほう。ここの客は随分無礼な方が多いのでしょうか」
「!」
「私もこの方のファンなものでね。目の前でそんな事をされては……おや、行ってしまいました」
「何故ここに…立ち入り禁止のはずだが」
「禁止と言われると破りたくなるのが性なものでして。お怪我はございませんか」
「あ、あぁ。……いや、今は咎める前に言うべきか。ありがとう、助かった」
「どういたしまして。ご無事で何よりです」
「しかしまぁ…」
「なんでしょう」
「その物騒な獲物を見せれば誰だって逃げると思ってな」
「おや。貴方も逃げるのですか?」
「そうならここにいないだろう。…これ以上ここにいるつもりなら警備を増やすぞ」
「怖い怖い。しかし貴方の出番がもうすぐなのでしょう?どうか見せていただけませんか」
「反省の気配が全くない……。これを持っていけ。貴方のことだ、余り意味は無いだろうが」
「そんな事はありません。貴方のサイン付きとなれば顔パスも同然でしょう。有り難くいただきます」
「………」
(何故嬉しそうだと分かるんだ私は…)
【等価交換なんて嘘っぱち】
https://privatter.net/p/9596130 の後日談
「さて…。ではこの件の報酬を支払おう。貴方はいくらが相場だと?」
「そうですね。あれならば貴方との一夜が相応しいかと」
「そうか、それぐら……なんだって?」
「ですから、貴方との一夜で手を打つと」
「それは聞こえている。本気か?」
「………もしやいつもの逢瀬だと思っておられる?」
「他に何が、」
「貴方、女性との経験は?」
「…あるが」
「その事ですよ」
「待て。他なら妥協しようそれは無理だ」
「おやぁ。貴方のために耐え忍んで片づけたというのに」
「……っいや、だが」
「ロナード」
「!それだけは勘弁してくれな、」
「駄目です」
「待っ…!んぅ…」
「タダほど安いものはない。そう忠告したのに貴方は受け入れたのですよ。己を恨む事です」
「は……、ぁ…とまれ…!夜来香!この馬鹿が…!」
「フフ…あぁ、化けの皮が剥がれていく。ご褒美ですよ。もっとよく見せてくださいな」
【私だけの声ですから】
https://privatter.net/p/9596130 の後
「貴方、何故もっと歌わないのです?あれ程人を惹きつける歌声ですのに」
「目的のために歌うだけだからだ。公にするとやり辛くなる」
「勿体ない」
「それに」
「?」
「独占したいと思わないのか?」
「!ふふ、そうですね。私だけが聞ける声、ありますから」
「別の話はしていない」
「私にとってはあれも歌声ですよ。…聞きたくなってきました」
「はぁ……。今日はお触り厳禁だ。普通の歌で我慢してくれ。私は明日公演を控えているんだ」
「残念です…」
「本気で悲しい顔をするな!」
【揚げ足問答】
「もう随分経ったのだしいいだろう。私は大丈夫だ」
「………」
「何だその目は」
「先日…いえ二日前ですか。貴方、別の階段で数歩足踏みしましたね?」
「!」
「そして先日は自宅前の急斜面の階段でしたか。その時は躊躇せずとも落ちかけ、」
「分かった!もういいッ…。私が不注意なのがいけないのだろう!」
「フフ…。いえ、貴方は随分注意深く周りを見ています。単に私の我儘ですよ。どうか構われてくださいな」
「私が落ち着かない事を知らない貴方ではないだろう。それに意識して躓くんだ」
「おや。意識してくださっているので?」
「……。………はぁ。おめでたい思考回路だな、全く」
「お褒めにあずかり光栄です」
「…何も褒めていないんだが…」
【ジャック】
「私の名をご存知でしょう。そちらで呼んで構いませんよ」
「てっきり都合が悪いのかと思っていたんだが…。まぁ夜来香は長いしな」
「あれは仕事先で呼ばれていただけに過ぎません」
(仕事先…な…)
「ロナード?」
「呼ばせたいのか」
「そうですね」
「……今後はそうしよう、と思ったが条件といこう」
「おや。何でしょう」
「貴方の仕事でも、私からの依頼でも構わない。その後であれば呼ぶ。どうかな」
「これはこれは。餌をチラつかせて何とまぁ。いいでしょう。今後に期待ですね」
「成立だな」
「まるで貴方の飼い犬になった気分ですよ」
「…今から破棄しても構わないぞ」
「冗談ですのに」
【乗り込んだ泥舟】
「何故私が巻き込まれる!置いて行け!」
「そうはいきません。それにここで置いて行けば死にますよ貴方!右です!」
「ッ…!くそ、左へ曲がれ!照準を合わせる!掴んでくれ!」
「仰せのままに、Mr.」
「…当たれ…!」
「お見事」
「前を見ろ!そのまま直進!はね橋がそろそろ上がる!スピードを出せ!」
「もちろんです、よ!」
「う、ぐっ!?」
……………
「撒けましたかね。いやはや助かりました」
「貴方は私をどうしたいんだ…?あの街から消したいとでも?」
「滅相もない。大元は片付けましたので、後は残党のみですよ」
「それが厄介だというんだ。…はぁ…しばらく公演は無理か」
「続けてください」
「原因が何を言っているんだ。注目の的のまま戻れとでもいうのか」
「そうです。残党も私が屠りましょう」
「……手を退けてもらえるかな。私は今貴方のお陰で気が立っている」
「これは困りました。でしたら今回の件は無償で働きましょう。これでいかがです」
「それでいい。もうそれでいい…。何故交渉されているんだ私は…」
【ゴシップ未遂】
「ん…?夜来香、何か落とした……ぞ…」
「おや、ありがとうございます」
「なんだこれは。なんだこれは!!」
「何って貴方とのひと時ですよ」
「そうじゃない!誰が撮ったと聞いている!」
「落ち着いてください。ただのしがないパパラッチですよ」
「それが誰だと聞いてっ…、」
「シィ」
「!」
「何のためにわたしが持っていると思っているのです。ご安心ください。ここまでする輩は私も許していませんので」
「…今落としただろう」
「私が落とす間抜けとでも?」
「……………………」
「捨てても構いませんよ」
「今すぐ捨ててくれ目の前に見せるな」
「ははは」
「自分の痴態を見せられて良い気分な訳ないだろう。貴方も段々度が過ぎてきていないか」
「貴方の反応が良くてつい。出会った頃のポーカーフェイスはどこにいったのでしょうね」
「………さぁ。よく考えてみることだな……」
【爪紅】
「………」
(この資金はあの備品に。あの備品は確か…うん、あの裏方にだったか。後は)
「何をしているのです」
「!」
「手遊びなどして。暇なのか忙しいのかどちらなのですか」
「見たままだが」
「私からすればただ可愛らしい事をしているようにしか見えませんが?」
「馬鹿にしているのか」
「滅相もない。そう思われるのがお嫌であれば…そうですねぇ」
「!何を」
「ほら」
「爪?……おい…」
「気になれば触ることもないでしょう。精々思い出してくださいな」
「…本当にどこまで自由気ままなんだろうな、貴方は…」