CoC6「キャンディ・レイン」のプレイと感想。
@KurashikiRyo
シナリオ→https://booth.pm/ja/items/992267
※7版に変換して遊んでます※
※シナリオのネタバレあるのでご注意※
PC月下風兎についての設定は別のまとめに入れてます。
関連:風兎と雪凪の物語まとめ https://privatter.net/p/9743128
今回の探索者は新規で「月下風兎」くんを作成。自分が今まで作ってないタイプの探索者にしようってことで、明るく活発で可愛さのある男性キャラにしました。
目覚めて出会った親友設定のNPC「佐久間 雨」。たまたま服装が風兎と似ていてちょっと面白かった。互いに「雨」「風兎」と呼び合う関係だが、いかんせん何かの影響でよく思い出せない。
PL的にはいろいろ邪推できるとこなんだけど、最序盤から考えても仕方ないのでいったん置いておく。
二つ目の部屋で、目星を失敗。プッシュロールしてまた失敗。部屋の白さに目がちかちかしてしまったので、雨に代わりに調べてもらってようやく花弁を発見。
ぱっと見では何の花かわからなかったけど、植物図鑑を見つけたのでそれぞれが何かは判明。ここで風兎くん、それぞれ漢字は読めるし書けるけど、どういう花かはよく知らないことが判明。さすが言語お化け。
植物図鑑持っていけるとのことだったので、風兎は両腕に力が入りづらい関係上あまり荷物を長く持てない(疲れちゃう)ため、雨に持ってもらうことに。風兎は集中して読んだところならすぐ記憶できるので、調べたいことが増えない限りまた開いたりせん……という設定が生える。
風兎、百合の花が落ちてる扉を見ながら「この部屋には女の子が2人居る……とかじゃないよね」と、ボケる。ボケではあるけど本人はちょっと(あるかも)と思ってる。
鏡について情報が出たとき、風兎に「いつも持ってる手鏡、今は無いな」と言わせたんだけど、これは風兎が自分の外見を意図して整えてるのを表してる台詞ですね。
タイルも調べ終えた辺りで風兎は脱出ゲームっぽさを感じて楽しみ始める。雨も同調してくれて、雰囲気がだいぶ明るい。
こういう細かいところでも風兎らしさを表現したかったので嬉しいところ。
どの部屋に行くかだけど、PL的には毒や麻薬が関わりそうな部屋に行きたくない。けどそれは風兎の視点ではない(その記述を強く警戒する理由が風兎にとって薄い)ので、風兎なりの思考を探る。
とはいえ、鏡の情報があるので「真実」がやや情報厚めだし、という判断で最初に金木犀の部屋を選ぶ。すると、雨が飴玉をくれた。
雨が「色がお気に入り」と言いながら渡してきたので、風兎は「それ食べちゃっていいの?」と確認する。もちろん、と返されたので、風兎は迷わず口に入れた。
ここも風兎らしいやり取りを意識したところ。親友の好みや意思を尊重し、信頼して、安易な遠慮はしない。風兎的に飴玉はどちらかと言えば好きなので、素直になめた。SAN値が大幅に増えたのはびっくりしたw
SAN値が増えた→より元気になったので、飴玉が美味しくて上機嫌に鼻歌を歌う風兎をロールプレイ。ここで「今度何かお返ししとくよ」って言わせたの、結末から見ると結構切ないな。
さて、姿見を見るシーン。鏡を見る動機が身だしなみチェックなのが風兎らしいところ。しかし、そこに自分の姿が映らない。
理解できなくて「鏡が壊れてる」と謎発言かます風兎。雨にも確かめるよう促すと、雨は少し嫌がりつつ鏡の前に立ってくれる。
不思議な反応をしていたので横からちらっと見ると、そこには……。
ここまで雨のことをよく知らないような会話がいくつか出てきてたので、風兎的にもなんとなく違和感は持ち続けてたとは思うのだけど、そこにこのシーンは強烈。
風兎は驚きを隠せるタイプではなく、もろに「ひぁっ!?!?」と声を出した。この時点では、自分の姿が映ってないのもあるので「鏡がおかしい」と解釈しているのだけど、一方で違和感も強くなってくる。
真実を映す鏡。映らない自分。そして、雨の姿。本当は、自分は居ない存在で、雨は……。
馬鹿げてる考えだと思いつつも、風兎は自分の考えを否定したくて「変なこと聞くけど……生きてる……よね?」と尋ねた。
もちろん、と言ってくれればそれで済んだ。やっぱり馬鹿げてるよなと思うだけだった。けど、雨は聞き返した。
「……風兎は僕が生きてるって、思う?」
嫌な想像をしてしまう答えだ。
「生きてないって思いたくない、なぁ……って……生きてる?」
答えない雨。もはや、それが答えのようなものだ。
風兎は感情的で、怖がりだ。嫌な想像が現実味を帯びてしまう反応されて、明らかに怖がり始める。想像を振り払いたくて、現実逃避気味に「よ、よし! 脱出しよう! な!」と必死に明るく言う風兎。
しかし、直後に調べた冊子には何者かの死に際のメッセージのようなものが書かれていた。
「怖いじゃんかよぉぉぉ!!!」
風兎は思わず声に出していた。たぶん涙目。
頭痛に幻聴(?)まで聞こえて、いよいよ逃避ができなくなってきた風兎。
「ひぃん……これなんなんだよぉ雨ぇ。もう絶対なんかやばいやつじゃぁん」
これはもう泣いてる。確実に泣いてる。
ただ、立ち直りは早い風兎。泣きながらも扉を調べると、鍵はあなたのすぐ傍というメッセージを見つける。
雨を見ながら、風兎は言った。
「雨……変なこと聞くけど……この鍵穴に入れる……?」
風兎はボケで言ってはいるが、ちょっと(あるかも)と思ってる。けどさすがにこれは考え直した。
「うん……いやごめん、自分でもどうかと思い始めた」
しかし、雨はあっさりと「鍵なら持ってる」と言う。風兎めちゃくちゃ驚く。(後でKPに聞いたところ)ずっと首からぶら下げてたらしい。気付こうぜ風兎。
雨に「開けようか?」と聞かれて、風兎は即答できなかった。
「……ここを開けて進んだら、脱出なのかな」
風兎は、なんとなくわかってることを、あえて雨に尋ねた。
「きっとそうだよ」
あぁ、そうなんだ。雨が言うなら、そうなんだろうな。風兎はなんとなく、雨の意図を察していた。それでも、聞かないわけにはいかなかった。
「そっか。それなら……出た先でまた生きて会えるのかな、僕たち」
これも、あえて尋ねた。どうか、否定しないでくれと願いながら。なのに。
「どうだろうね。会えたら、いいんだけど」
「そうだねって言えよぉ……もぉ……」
風兎は泣きながら言ってたと思う。もう雨が死んでることは、察している。それでも、嘘でも、「会える」って聞きたかった。
風兎からすると、この状況への理解は全く進んでいない。雨に対してどう思えばいいのかもはっきりしない。……それでも風兎は、この場所で目覚めてからの雨とのやり取りを経て、「親友」という認識とはまた別に、雨のことを心から親しく思っていた。
だから、雨との別れを、決定付けたくなかった。
だけど。雨は、言った。
「……君が帰ってくれなきゃ困るんだって。せっかく……せっかく、ここまで来たのに」
……雨がそう言うなら、きっとそうなんだ。風兎は、雨という人間を信頼している。だから、自分が認めたくないからって、雨の望みを折るのは……きっとダメだ、と、風兎は思う。
だから、もう、生きてるとか、会えるとか、そういう話はしないことにした。答えを聞かないまま、行くことにした。
「……うん。……わかった、行く」
「ありがとう、風兎。じゃあ、鍵を開けてもいいかな」
「うん。たぶん……このまま行った方がいいんだろうから」
「……うん、じゃあ。人生何が起こるかわからないからさ、もうちょっと気をつけて歩きなよ」
「……気をつけるよ、雨」
「そうしたらきっと、風兎なら運命だって変えられる。僕には人は救えなかったけど、君なら――……」
「……うん」
「それじゃ、君に神の祝福がありますように」
そうして目覚めると、目の前に事故現場があった。少し間違えば、自分が死んでたであろう現場。そして風兎は、雨のことを、名前も、顔も、声も覚えておらず、「存在」だけが記憶に残った。
たぶん……あの世界での出来事は、風兎の中でもう明確な記憶じゃない。だけど、大切な存在がそこに居たのは、心のどこかで覚えてる。
不思議な感覚を覚えながら、風兎はなんとなく“いつもより気をつけて”生きていくのだろう。
というわけで、風兎の「キャンディレイン」はこんな感じで終わりました! 他の部屋行かないで最短クリアした!
いや、金木犀の部屋で脱出する前に他の部屋を調べる発想はPLにはあったんだけど、雨に「開けようか?」って聞かれた時点で、風兎は雨の意図を察してしまったんよね。じゃあもう風兎にとって選択肢は「ここを出る」しか無いんよ!(熱弁)
あと、お返しできないやんけー! 誰だか覚えてないしー! こらー! とはいえ、風兎ならこの結末に行くってのはすごく納得できることなんで、仕方ない。雨と風兎は、こうなるんよ。
全体的に、KP佐波のロールプレイもあって風兎が風兎らしく振る舞えたのがとても楽しかったし、シナリオ自体も優しめの難易度で遊びやすいのにクトゥルフらしさがしっかりしていて、プレイ時間以上の充実度でした。
個人的に、風兎というキャラが生まれたことも大きかった。別の探索者と関係がある設定から、風兎自身とその探索者の両方が深掘りできて楽しかったです。
シナリオ作者とKPに大感謝です、ありがとう!