@fu_re_re_ra
▼楽屋へ(舞台裏)
凌「『失明Ⅳのファイナルダンス』、長い収録もこれでクランクアップなわけだが(ポニーテールを解きつつ)」
Ⅳ「終わってみると長かったような短かったような(後ろ髪の付け毛を外しつつ)」
凌「まぁもう御免だな。そんな訳で裏話コーナーに突入だ」
<あったかもしれない『もしも』の話>



▲ illustrated by 008
綺麗すぎる「デュエリストⅣ」の幕引きは、凌牙に深い傷を残すことになる。
凌「この話はセルフパロだ。俺がプロになってⅣとデュエルするまでの五年間をえがいた物語、『Ⅳお前と、ただ当たり前の、デュエルを』、こいつで俺がプロになる寸前にⅣが失明した、って所から話が始まってる」
Ⅳ「セルフパロっつーか、あの話で『一歩隣にあり得た一つの最悪な結末』ってスタンスだな」
凌「こんな未来もあり得た、その片鱗を覗いてみてほしい、っつーことらしいけど、まぁゾッとしねえよな」
Ⅳ「ハッピーエンドっちゃエンドだとは思うがな」
凌「ふっざけんなよ御免だからな」
Ⅳ「うわっ、瞳孔開くな開くな。そういう意味じゃねえから。失明うんぬんはともかく、オレ側だとまあ、何が起こっても生涯デュエルに臨めるっつーのは、まぁ決闘者としては僥倖なんじゃねえのっていう、そーゆーのだよ」
凌「そういう事をそういうツラで言うあたりがてめーは駄目なんだよ」
Ⅳ「まあアレだ、確かにてめえサイドだとしんどいばっかだったかもな。作中で凌牙の夢に出る『光のスポットライト』は、一歩隣にあり得た別世界の幸福だってんだから、なかなか鬼だよな」


▲ illustrated by 008
このとき既に、Ⅳの視力は失われている。記憶に焼き付いた友の姿だ。
<Ⅳ失明フラグの乱立について>
Ⅳ「フラグ? あー、ドルベが完全に失明フラグになっちまってる件か?」
凌「『https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5392880" target="_blank">幸せ者の凌牙の話』っつー短編があるんだが、そこでⅣの奴とドルべは交流があってだな」
Ⅳ「元々は、オレに手を出そうとしたチンピラ崩れを凌牙が伸して、報復で凌牙が殴られそうになったのをオレが庇って重傷を負っちまう、っていう『物騒な話』っつーシリーズがあってよ。あの時までドルべとは割と険悪で、あれをきっかけに付き合いが始まった、ってのがスタートでな。そのせいでドルべがいるルートって、偶然なんだが大概失明フラグなんだよな。あのとき頭殴られて、まぁそれがキッカケで目の負荷も強くなっちまったんだよな、このルートでは」
凌「……」
Ⅳ「(苦笑い)別にこれが直接の原因っつーわけでもねえし。復讐者が復讐されて結末に何か言えるほど図々しくねえさ。実はオレの失明フラグルートってそうでなくても乱立してっしな」
凌「ふざけやがる」
Ⅳ「あくまで『もしも』だろ。ほれ凌牙、解説」
凌「…この話では、俺たちに視力の事を隠してⅣが無理をした結果が祟っちまってる。そうじゃなく、きちんと話をした上で円満にプロを引退した、っつールートもあんだ。…結局、失明は回避できた代わりに、プロ復帰は叶わなかったがな」
Ⅳ「『凌牙が十年後からタイムスリップしてくる話』っつー奴な。決闘者Ⅳの引退と共に、俺のことを『トーマス』って呼ぶようになった奴との交流話だよ。その未来のルートから警告されて、オレの目の事が早期に判って、だから無事に回避できたルートがある、ってわけだ。オレの目に関わるルートは三つあんだよ」


▲ illustrated by 008
Ⅳを立ち上がらせた兄の声。激励した兄の目は、奇しくも友と同じ「蒼眼」だ。
<ルート分岐の話>
凌「もちろん、全くⅣの視力の問題が浮上してねえルートもある。その差は」
Ⅳ「まぁ、言いづらいんだが、オレの火傷の量によるな。『あの時』どんだけ下手打ったか、ってわけだ。
アストラルも言ってただろ。『代償がどの程度かは、私にも判らない(※希望が人の形をしてやって来る)ってな。それだけさ。まぁ、あのルートは完全に原作に寄ってて独立してっから、直接的には関係ねえんだけどな」
凌「Ⅳに関わるルート分岐は複雑で、役者の俺たち側も把握しきれてねえんだ。俺たちサイドに伏せられてんのも、公開されてんのもあっけど」
Ⅳ「完全に把握してんのは筆者だけだな。どう整理してわかりやすくすっか、毎回頭抱えてるぜ。伝わらねえと意味がねえ、ってのが信条らしい」
凌「うっわ、どこぞの言葉の足りねえファンサービス魔に泣いて聞かせてえセリフだな」
Ⅳ「お前ってそのブーメランまじで自覚ねえの?」
<これから先の未来の話>

▲ illustrated by my friend
失明したⅣの服や杖の選び方は、どこか「バイロン」を彷彿とさせる。Ⅳが今、胸を張って生きている証拠だ。
Ⅳ「さあて、ファンサービスもここまでだ。あとは他のやつらに譲るぜ。サイドストーリーも楽しんでくれよな」
凌「五年間、行方不明だったⅣを探し回る《ドルベ編》、海馬コーポレーションでのⅤとⅣの本気のデュエルがhttps://privatter.net/p/2842156" target="_blank">《クリス編》だ」
Ⅳ「この物語はVRAINSの先駆け──オレたちの未来の先には、大きな嵐が待ってるかもしれねえ」
凌「だが、いつどこでどんな場所でも」
Ⅳ「オレたちのすることは変わらねえ。このカードたちと……全力で走るだけだ。コイツらのいる未来でな」
凌「次はデータストームの吹き荒れる、バーチャルの海で。いつかまた、会うこともあるかもしれねえな」
Thank you for readings
presented by fure-rera
《special thanks:008 & ei》
ーーーーand,YOU!
Next turn...?
誰もいなくなったテーブルの上に
カードが二枚、ひらりと舞い込んだ。
今は誰も知らない、そのカード
No.71ーリバリアン・シャークと
ギミックパペットーキメラ・ドールが
使い手を今か今かと待ちながら
光を弾いて今も沈黙を保っている────